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異世界漫遊するおっさん  作者: 田舎老人唯爺
第一章 聖シルバーナ皇国 王都ルパーナ編
9/23

おっさん刀を買う

今回は短めです。

 おっさんはバルバロッサから小剣(ショートソード)の代金を貰った。

 勿論相場並の値段での引き渡しである。

 1本大銀貨5枚、20本で大銀貨100枚分になる為小金貨1枚を渡された。


 【1本5万円、20本で100万円か、買い取りが意外とショボいな。 まあ買い取りやから安うて当たり前やねんけど・・・ しゃあないか。】


 「これから俺はちっとばかり忙しくなるんで、これで話は終わりだ。 またこの件で何か聞くことが出るかも知れないがその時は応じる様にしてくれ。」


 おっさんは了解した旨を告げギルドマスターの執務室を退室し、階段を下りギルドの建物を後にする。


 【これ位の予算があったら刀は買えるやろう。 楽しみやな。】


 おっさんは小躍りしながら、武器屋、鍛冶屋を巡り新品や中古品の刀を物色して行く。

 おっさんは以前値切って刀を買おうとしていたが、それは実際に買えるだけの金銭の持ち合わせがなく、不慣れな長剣(ロングソード)よりも慣れた刀の方が扱いやすいからであって、なんとか購入出来るであろうだけの金銭を持つ今は刀の質を少しでも高めたいと思っている。


 おっさんは元々身長178cmでアバターも同じ身長にしていた為、刀は2尺4〜5寸(72.7cm〜75.8cm)が望ましいと思われる。 実際おっさんが以前所有していた刀は2尺5寸(75.8cm)であった。

 居合も使う為過剰な反りは選択外である。

 捻じれを確認し、柄の握り、振った際のバランスを確認し、店員や職人に柄の材質を確認する。

 実戦(第2次大戦中)において柄木の損傷で刀の使用が出来なかった事例を先達から聞いていたおっさんは刀装には拘るつもりは無いが、柄には拘ろうと思っていた。


 幸運な事に何軒か鍛冶屋を巡り、ある程度意に沿う品が大小揃いで見つかったのだった。 出来ればサブウェポンとして脇差が有れば望ましいのだがとおっさんは思っていたので万々歳である。 

 長剣(ロングソード)を下取りに出す条件で大小揃いで小金貨1枚に収まる様に交渉し、無事に刀を手に入れたおっさんだった。


 この世界は皆、背が高く男性は平均190cm近くあり、女性でも170cm近いので意外とサイズが揃っており、日本よりも刀の長さが長い物が多かったのだ。


 おっさんが手に入れた物は2尺4寸9分(75.4cm)の刀と1尺3寸6分(41.2cm)の脇差で中々の良品であった。


 【儂が持っとった刀より品は良いな。 実際戦わなあかん世界やからか分からんけど刀鍛冶の腕は良さそうやな。 日本で手に入れると同じ位の物やともっと高なるやろな。】

 

 早速太めの腰ベルトを若干緩め大小を差してからベルトを調整する。 その際ウエストポーチが邪魔なので〈収蔵庫〉に収納しておく。


 【まだ夕方までは幾分かあるから刀が手に馴染む様に素振りでもせなあかんな。】


 おっさんはギルドに戻り、練習する場所があるか受付に尋ねてみる。 ファンタジー小説等ではギルドに併設の練習場があったりするからだった。


 「練習場なんか有りませんよ。 そんな無駄な土地がこの都市にある訳が無いでしょう。」


 受付の若い男性職員にこいつは何を言ってるんだと言う目で見られ、邪険に扱われる。


 聞いてみると冒険者は街の公園や宿の中庭で練習することが多く、剣術や槍術等は衛兵が一般人の自衛の為に月1回位のペースで北門の外で講習を行っておりそれに参加したりする形で練習を行っているそうだ。


 おっさんは取り敢えず宿に戻って中庭が有るか聞いてみる事にする。

作者は格闘技の経験は有りますが、実際に剣術、居合の経験は有りません。

不都合等は笑って流してください。


1寸=30.3cmで計算されています。


誤字脱字がありましたら連絡下さい。

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