ダンジョン後のおっさん
随分間隔が開いてしまいました。
『おっさん鎧を手に入れる』の話でランクの更新の話を追加しました。
本日投稿後ギルドランク更新部分を追加しました。
おっさんはギルドに戻って来た。
【やっと帰り着いたがな。 思っとったより帰りはマシやったけど、やっぱり小鬼多かったな。】
おっさんは買取カウンターへ向かう。
【正確な数は判らんけど魔石が500近くは有るやろ。】
買取カウンターで以前ジャックと呼ばれていた親爺へ声を掛け、魔石と討伐部位を〈収蔵庫〉からカウンターの上に置いていく。
ゴロゴロと音を立てカウンターに魔石が転がる。
「一ニ三四五六七八九十と。」
おっさんは10個の魔石を横一列に並べ、次に行を作っていき、十行十列の100個をジャックに提示した。
「まだ魔石が有るので、確認したらカウンターを空けて貰って良いですか? 多分まだ400個位有ると思うので・・・。」
買取カウンターで数えて見ると小鬼の魔石が511個あった。 その後に出した討伐部位も511個有るので魔石代大銀貨51枚小銀貨1枚、討伐報酬170組分大銀貨34枚と1体分のバラで銅貨5枚計大銀貨85枚と小銀貨1枚銅貨5枚となった。
【小鬼で85万1500円位か、時給にしたら高いけど仕事内容で言うたらこんなもんなんかな?】
おっさんは〈収蔵庫〉から弓使い小鬼、戦士小鬼、小鬼公の魔石を出して買取カウンター内で魔石を片付けているジャックに話しかけた。
「他に小鬼の上位種の魔石だけ有るのですが買取をしてもらえますか?」
「構わんぞ。」
ボソリとジャックが答える。
「なかなか良さそうな魔石だな。 ちょっと秤で測ってみるから待っててくれ。」
ジャックは答えながら、カウンターの下辺りをモゾモゾと探っていると30cm程の黒い立方体を出す。
角に丸みが有る立方体で1箇所に20cmの穴が空いていた。
ジャックはカウンターにその立方体を据え付けると穴の中に魔石を投入する。
"ピーピーピー"
音と共に魔石を投入した穴とは別の横面に穴が空き魔石を吐き出す。
魔石を投入した穴の下に[D 110,001]とデジタルっぽく表示されていた。
「Dランクの魔石だな。 この魔道具は魔石のランクと価値が表示される優れものだ。」
続けてジャックは他の魔石を投入する。
"ピーピーピー"
再び魔石が吐き出され[E 47,986]と表示され魔石が吐き出される。
また魔石を投入すると音がなり[E 42,025]と表示され魔石が吐き出される。
「3つ合わせて200,012なので大銀貨20枚になる。 さっきの分と合わせると大銀貨105枚と小銀貨1枚、銅貨5枚だ。」
ジャックはカウンターに硬貨を出していく。
おっさんは金銭の枚数を数えて〈収蔵庫〉へと収して行く。
「ギルドに聞きたい事があるんですが?」
「儂に聞くより、受付カウンターで聞いてくれ。 おいマリーこのあんちゃんの話を聞いてやってくれ。 序にもう1段階ギルドランクを上げる手続きをしてやってくれ。」
「ユージさんこちらでお話をお聞きします。」
おっさんはマリーベルが手を挙げている受付カウンターへと向かった。
ギルドカードをマリーベルに渡し話し始める。
「聞きたい事が3つ程有るんですが。 まず、生活魔術を覚えたいと言うこと。 次に出来れば適当なパーティーに空きがあれば紹介して欲しいと言う事。 最後に野営に必要な一式を安く手に入れる事の出来るお勧めの店を紹介して欲しい。」
「生活魔術ですが、魔術が使える方の場合は通常は生活魔術を覚えてから各魔術を覚えていきますので専門で教えている所等はございません。 ただ子供用に生活魔術が記載されたテキストが有りますからそちらを差し上げます。 パーティーの方は何件かピックアップしますので、明日の昼頃までお待ちください。 最後の件はギルド直営の冒険者の店がギルドの真裏にありますのでそちらをご利用下さい。」
おっさんは生活魔術の薄っぺらいテキストを貰い、マリーベルに感謝を言ってギルドカードを受け取りランクが「E」になっているのを確認して受付から離れる。
【買い物して。宿で飯食べたら勉強やな。】
おっさんはこれからの事を考えギルドを後にする。
誤字脱字はご連絡下さい。
今回は短いです。




