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異世界漫遊するおっさん  作者: 田舎老人唯爺
第一章 聖シルバーナ皇国 王都ルパーナ編
15/23

おっさん、情報を得る

新年初投稿です。

新年早々体調不良と風邪の為ダウンしてしまい、間が空きすぎました。


体調のマシな時に、主人公のステータス値の計算間違えに気が付き数値が変更されています。

確認してみて下さい。

 おっさんは勧められた席に着く間に店員にコーヒーを頼み、銅貨を払い、目線を走らせ3人を観察する。


 恐らく戦士であろう青年(革鎧に長剣(ロングソード)小型盾(スモールシールド)を装備)に、神官らしき女性(クラバル師が着用していた物と類似している神官衣、首から掛けた聖印、小振りな槌矛(メイス))、魔導士と推察出来る少女(恐らく初心者用と思われる杖に黒味がかったローブを着用)と良く有りそうなパーティーである。 後は盾役か斥候役を担う職業がいれば理想的なパーティーとなるだろうと思われる。


 【鑑定掛けとこかな。】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前  ウェルシュ・ステイマート

称号  貴族の庶子 英雄を目指す者

職業  剣士

年齢  18

レベル 5


HP 205/205  MP 192/192

筋力 53  敏捷 48  器用 46

知力 45  耐久 52  幸運 49

物攻 98  物防 101

魔攻 93  魔防 97


スキル

簡易鑑定 言語理解 剣術2 盾術1 体術1

投擲1 礼儀作法4 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前  ダリア・バルトローク

称号  女傑 闘う巫女

職業  神官

年齢  23

レベル 12


HP 339/339  MP 433/433

筋力 93  敏捷 72  器用 98

知力 145 耐久 80  幸運 78

物攻 171 物防 162

魔攻 214 魔防 202


スキル

神聖鑑定 言語理解 回復魔術7 槌矛術3

体術1 礼儀作法3

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前  ミルファ

称号  風神の愛し子 知識の探求者

職業  魔導士

年齢  15

レベル 5


HP 155/155  MP 244/244

筋力 35  敏捷 33  器用 72

知力 85  耐久 36  幸運 46

物攻 93  物防 75

魔攻 135 魔防 111


スキル

鑑定 言語理解 杖術1 精霊魔術1

風魔術5 薬剤作成1


加護

風神の加護

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 【なんか、この子らの称号やスキルが可笑しいし加護持ち迄おるで。 レベルとスキルが合ってなさすぎるやんけ。】


 おっさんはやって来たコーヒーを一口飲んで切出した。


 「それで、どう言った要件でしょうか?」

 「俺はウェルシュと言います。 こっちが神官のダリアで、そっちが魔導士のミルファです。 俺達は3人で『風の翼』って言うパーティーを組んでいるんですが、貴方に俺達のパーティーに参加して欲しいんです。」


 ウェルシュは立ち上がり興奮した様におっさんに話しかける。


 「俺は簡易鑑定のスキルを持っています。 これは名前と職業、HP、MP位しか分からないんですが、貴方を拝見して是非ともパーティーに入って貰おうと思ったんです。 俺達のパーティーにはあと前衛と斥候が必要だと思ってます。 ソロの方を見ていて貴方程強そうな方は中々をいません。 是非検討して貰えませんか。」

 

 おっさんが答えようとすると、ローブの少女がおっさんの顔を興味深そうにしげしげと見て聞いてくる。


 「アンタは何者? 称号が召喚者ってなってるけど勇者? 勇者なら職業が勇者になる筈なんだけど? レベル3で剣士なのに信じられない程の高ステータスに6大魔術が最大レベル。 加えて精霊魔術、回復魔術迄最大レベルなんて普通はあり得ない。 もう一度聞くけどアンタは何者?」


 【鑑定持ちって結構おるんかいな? 儂の情報駄々漏れやんけ。】


 「何者かは答える気は無い。 パーティーの勧誘は検討はしときますと答えときましょうか。 他に無ければ失礼。」


 おっさんはそう言うと席を立ち先程より空いている受付へと並んだ。

 おっさんの立った席では若干揉めている様だったが、おっさんは知らんぷりをして受付を進んでいると、ギルド職員がやって来て声を掛けてきた。


 「ユージさん、ギルドマスターが話があるそうなので執務室迄お出で願えますか?」


 おっさんは別段用事がある訳でも無いし、この前の情報の続きかなと思ってギルドマスターの執務室へと向かった。


 執務室に着くと疲れた表情のバルバロッサがおっさんを迎える。


 「まあ、掛けてくれ。」


 おっさんがソファに座るとバルバロッサは向かいに座り切り出す。


 「早速だが小鬼(ゴブリン)の件だ。 おまえが小鬼(ゴブリン)と遭遇した場所、その南の森に新たにダンジョンが発見された。 何人かの冒険者からも同様の報告がある。 恐らくお前が遭遇したのはダンジョンから溢れた小鬼(ゴブリン)がヴイシュマール辺境伯の武器を輸送していた馬車を襲いそのまま森に居着いた小鬼(ゴブリン)だと思われる。」


 バルバロッサは自分の紅茶を飲み一息つく。


 「一つ聞きたいのですが。 ダンジョンが出来ると小鬼(ゴブリン)が溢れるものなんですか?」

 「お前さんが知らないのは当たり前か・・・。 ダンジョンには概ね2つの出来方がある。 ダンジョンコアが出来て直ぐに出入口が出来る浅層型、ダンジョンコアが出来何層も階層が形成されて出入口が開く深層型だ。 浅層型は浅過ぎて冒険者に発見され易いので魔物も狩り易い。 初心者向きなので絶えず初心者がいるので驚異にはならない。 深層型は階層を形成されて行く最中に大量の魔物も生成されるようで入口が開くと押し出される様に弱い魔物がダンジョンから溢れる。 今回は深層型のダンジョンで溢れたのが小鬼(ゴブリン)だった様だ。」

 「その出来たダンジョンは入っても良いのですか?」

 「管理がこれからだから余り入って欲しくは無いんだが制限は出来んよ。 自己責任だな。 情報を挙げた冒険者達は発見してから暫く探索して、ある程度の階層を調べてからギルドに報告を挙げている。 そいつ達も報告後本格的に探索を開始した様だ。 何人かの知人にも話した様だから知っている奴達はダンジョンに出入りしている。 国には管理の為届けを出してあるがギルドの出張所を建てなきゃならん。 困ったもんだ。 お前さんも入るなら気を付けろよ。 地下3層迄の情報だが小鬼(ゴブリン)系統しか今の所出て来ないらしい。」


 おっさんはバルバロッサに挨拶をして執務室を後にした。

誤字脱字ありましたらご報告下さい。


作中バルバロッサが出てきますが、ギルドマスターです。


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