テンプレチート以外を書きたくなるなろうをアンチが考えてみる。
最近ちょっと思ったんですが、なろうもyoutubeみたいにクリエイターを直接応援するような仕組みがあっても良いんじゃないかと思ったりしています。
よくここで聞くお話として、書籍化して面白くなくなるとか、なろうで更新されなくなるとか、書籍が打ち切りで作者がやる気なくしてしまったとか、色々嫌な話を聞きますよね。
だったら書籍化せずに済むシステムがあってもいいんじゃない?投げ銭機能なら、印税よりも確実に作者に多く届きますし、読者も作者が近い分、意見だって通しやすいです。
作者だって収入がある程度確保されるなら、今まで手が届かなかった資料を集めたり、自分の執筆環境を整えたり、出来たお金で健康に気を使ったりして、より良い作品を作者も書けるんじゃ?ってちょっと思ったんですよ。
昔の数寄者達が芸術家や小説家を食客として招いたり、力士を応援するタニマチみたいな感じじゃないかと思います。
エッセイで時々見かける書籍化したって人、血反吐吐いたり、精神を病みかけて書籍化したんでしょ?
それって全く健全じゃ無いですよ、絶対そんな事してたら早晩書けなくなるくらい体壊しますって、折角気に入ってくれた読者さんも、作者の体調が気になってお話を楽しく読めないでしょ?
私は実際、あのエッセイを見て、彼等の物語より体調の方が気になりました、どうかゆっくり休んで欲しいと思います。
少し話が逸れました、今のなろうって、私のようないろんな方に見てもらって面白いかどうかを知りたいエンジョイ勢と、評価など気にしない自分が書きたいものを書く方と、書籍化を目指すガチ勢が混在しています。
ここに投げ銭システムを投入すれば、書籍以外の道が出来て新しいこと出来んじゃない?って思うんですよ。
例えば、なろうで凄い人気の作品なら直接アニメ化とか映画化とか狙えるような事だってあるかもしれません、書籍化も作者が主体で出版権を買いに出版社が頭を下げる事態だって起こるかもしれません、作者と読者が主体になる流れが出来る気がしませんか?
なろうって書籍化する気なら、書籍化を狙うためのテンプレしか書けない風潮があると思うんです、ですがそうじゃない作品だって、とても面白い作品はあります。
そういうのを読者サイドが発掘して投資して、特別なランキングとか、今ほとんど役に立っていない『この作品を読んでいる人はこんなのを読んでいます』なんて言いながらメジャーなものしか表示しない例のアレを廃止して、そこでそういう読者が発掘した作品を出して目立たせるんです、今より例のアレを見るのが楽しくなりそうな気がしませんか?
というか、元々ネット小説ってそういう自由な物ものだったんじゃないかって、私は思うんです。
勿論、ランキングを金で買うような事は出来ないように一人一日100円とか、1000円までと制限を決めて無理の無い金額、例えば一回10円とか100円位で一回支援出来る様な形、これならソシャゲのガチャより、よっぽど健全なお小遣いの使い方だと私は考えますが如何でしょう?
そこから半分はなろう、残りは作者みたいな感じでやっていけばなろう自体の経営だって強化できます、例え一人が年間に数百円投資するだけでも、百万人いるサイトなら年間数億のお金が動きます。
そのお金がなろうの環境整備や作者の報酬として動くのです、かなり夢のある状況になるんじゃないかと思います。
ここで不正しても余り意味が無い様にするために、いくら沢山のお金を掛けて不正をしても、見つけたらアカウント停止やアカウント廃止をする、巡回の強化でしょうか?
こうすれば今やっている監視にも力も入りますから健全化にも貢献するでしょうし、資金は投げ銭の一部を当てればいいので、一人で複数アカとか、他人の人気のため自分のアカウントやお金を掛けて相互なんて、馬鹿らしい事をする人も減るんじゃない?って思ったりしました。
なろう以外では殆ど何の価値もない評価やブクマって、なろうの外の方が見れば『へーそうなんだ』程度の扱いですよね?
そこに大きな付加価値を付ければ、ネット小説という物自体の価値も今よりもっと上がると思います、それは作者のみならず、読者にとっても人に語りやすくなるという利点があります、この作品は幾らの価値があるって目に見えるから比較も出しやすいのです。
投げ銭ポイントを現金化して語ればいいんです、印税なんかと比較すればその価値がなんとなく見えるでしょう、このお話は書籍で言えば10万部くらい、これは5万部くらいの人気だと、なろうを知らない人にも分かりやすく、そして薦めやすくなり、読者が面白いと感じるものを語りやすい世界にもなると思います。
そして今まで読者一人が作者さん一人を応援出来るのは合計で10点の評価と評価2点のブクマ、あとは人によっては書くのが厳しいと言われる感想やレビューです、そこに読者側の意見や評価を伝える新たなツールとして投げ銭を足すのです。
ユーチューバーが馬鹿にされていた時代もありました、今では子供がなりたい職業に選ばれる程度には市民権を得ているようです、勿論色々な問題も起きていますし、現状がいいか悪いは別です。
ですが、その大本にあるのは彼らがいくら儲けているのか、なんとなく私達にも分かり、それが職業として成り立っているからなんです。
だからゲーム実況なんて事をやって、プロゲーマーなんて職業で生きていける方が居るんです、それはそういう文化を受け手が支え、クリエイター側が盛り上げているからです、だから勢いがあるのです。
貴方が読みたいと思える素晴らしい作品を作者が書き続けられるように、貴方自身が直接応援する制度、私こんなのあってもいいかなって正直思います。
少なくとも、書籍化しか夢のない世界から、別の道が示されるのであれば、なろうが出版社に拾われるためだけのテンプレチートを量産する工場から、面白いものを書こうとするクリエイター集団に生まれ変われる気がしませんか?
私は、その先には新しい物語が生まれ、私達を待っている気がします。
これを読んだ貴方は私の意見どう考えますか?肯定でも否定でも、ご感想お待ちしております。