4日目 いろいろありまして
・・・うん、こんなに遅くなって今頃上げるとか
( ゜,_ゝ゜)バカジャネーノ
って言われそうですが上げます。
正直、もう5話書けるかどうかも怪しいほど忙しいです。
でも、なんとなく頑張ります。
では、どうぞ。
「と、とりあえず状況を整理しよう。」
「今、学校内では異性との入れ替わりがおこっている。」
「そして、学校内から先生が消えた。」
「さらに、俺らには入れ替わりの現象?がおこってない。」
「うん、冷静に言っても分け分らんな・・・」
そう、冷静に言っても事実は変わらないのだ。
異常、というべきか、非現実的、と称すべきか、、、
今起こってることは現実ではありえないことである。
どんな本をめくろうとも、どんな情報を調べようとも
絶対に解明されてないであろう事態だ。
たとえ解明されていたとしても、馬鹿らしいと一蹴していただろう。
それが現実になればもっと馬鹿らしいと思ってしまう。
まだ先生や大人がいればましな対応ができただろう。
しかし、それの大人も先生もいない。
簡単に言えば、支えがない状況だ。
生徒で団結するにしても、入れ替わってしまってる
この状況では、無理だろう。
「くそっ、どうすればいいんだよ・・・」
「と、とりあえず空いている場所は確認してきたよ・・・」
「空いてるのは、各クラスの教室と体育館。」
「あと、理科室と職員室、調理室。」
「あとは倉庫。なぜかは知らないけど、食料も詰め込んであった。」
「なるほど、餓死は心配しなくてもいいみたいだな。」
「それより、問題は・・・」
そう、問題はほかにもある。
「なんで校舎の出入り口のドアが開かないかだ。」
そう、ドアが開かないのである。
外からチェーン+縄で頑丈にしめられており、蹴り破れそうにない。
「外に助けを呼びに行くのも無理ってことか・・・」
「携帯も圏外だしな・・・」
剣斗も、携帯を開いてみたが圏外のまま動こうとしなかった。
「チッ、誰がこんなことを・・・」
「落ち着け渡瀬、そんなこと言っても始まらないぜ?」
「そうだな、川越の意見に賛成だ。誰かがやったとも限らない。」
気楽だなぁ、と思いながら剣斗も相槌を打った。
「それにしても、閉じ込められた割りにはいろいろ揃ってるよな・・・」
「そうだな・・・食料も生活良品もそろってるな」
「いくら避難用とはいえ、こんなに寝袋や食料があるものか・・・?」
「うーん・・・やっぱり誰かが仕組んでるのか?」
「それは無いな」
寝袋などを漁っていたら、後ろから声がした。
「誰だ?」
「うちの生徒ではあるみたいだな・・・」
「だが、2年3年ではないな・・・」
「同級生か」
「おっと、いきなり声をかけといて名を乗らないのもな。」
「俺は雪道。名前は無い。」
「名前がないだと?そんな日本人がいるわけないだろう。」
「確かに、外国人ならともかく、日本人で名前がないなんて・・・」
「孤児かなんかじゃないか?名字だけあるってのも珍しくはないぜ?」
と、みんなが議論している横で、剣斗は何か嫌な予感を感じた。
こいつに関わってはいけない。何かあると第六感がささやいていた。
「まぁ、名前なんぞどうだっていいだろ。別にあろうがなかろうが。」
「ま、まぁそうだな。」
「とりあえず、お前は戻っててくれ。」
「じきに食料や寝袋を配りに戻るから。」
「早めに頼むぜ。」
と、言い残して雪道は去った。
去り際ににやりと顔にこぼして。
「・・・あいつはなんだったんだろう」
心の中で剣斗は恐怖を感じながら、そう思った。
この時に気が付いておけばよかったんだ。
あの雪道が、普通の生徒と違うことに。