22日目 みんなが歩んできた道
どーも、作者です。
余計なことは言いません。
では、どーぞ。
「私はねぇ、生まれた時から1人だったんだ」
「でたよよくある孤児パターン。別に話盛らなくてもガッカリしかしねーから」
「本当に君は人の心を傷つけるねぇ・・・お姉さんちょっと悲しいよ」
「誰がお姉さんだ年考えろ・・・って22くらいか」
「見た目と年齢は同じだよー。で、話し続けるよ?」
あれは、高校生の頃だったかな。
私は親の元から離れて生活したいと思ったんだ。
さんざん迷惑かけたし、そろそろ独り立ちして生活を楽にしてあげようと。
「迷惑かけてるのは昔からかよ」
うるさいなー、少し黙っててよ!
「はいはい、さーせんさーせん」
で、独り立ちしようとしたのはいいんだけど、お金がね・・・・無いんだよ
いざバイトしようとしても高校生を雇ってくれる所なんて無かったから。
その分だけじゃ家賃も足りないだろうしね。
そんな時、とある人に話しかけられたんだ。
「とある人?」
うん。その人は私にこう持ちかけてきたんだ。
『君、お金は欲しくないかい?』
「ただの怪しいやつじゃねーか」
まぁまぁ。それを欲しいって言ってしまうほど切羽詰ってたんだよ。
それで、家賃と生活費を出してもらう条件として、ここで働くことになった。
「お前が働くのかよ。おい、じゃあ平田千夏って誰だよ」
それはおいおい話すよ。
それで、ここで働くことになった私にはある問題があった。
それは、私が若すぎたこと。
「そりゃそうだ高校生の教師に高校生連れてきちゃ話にならないだろ」
それもそうだね~!
「うぜぇ」
ま、そこで私はある方法に出ることにしたんだ。
『年齢が若すぎるのならば歳を取ればいいんじゃないか?』
「お前のそのクレイジーな考えのほうが問題だったな」
そ、そんなぁ・・・
いやいやいや、とにかく私は歳を取ることにした。
でも、自然に歳を取るのじゃ間に合わない。
いろんな魔導書とか古文書とか読みまくったよ。
で、見つけたんだ。歳をとる呪文を。
「ほほー、それで?」
実際にやってみた。でもね、これが成功どころか大失敗。
「分かってた、お前のその幼稚園児脳じゃ無理だってことは」
むぅ~!ちょっと話終わるまで黙っててよ!
「はいはい、しゃーせんしゃーぺんの芯」
呪文詠唱に大失敗した私はなんと体と魂が分離しちゃったんだ!
で、更にいろいろな呪文も使えるようになってた。
でも、魂のままじゃ誰にも見えないし声も届けられない。
だから人の体を乗っ取ることにしたんだ!
それで、いいなと思って見つけたのが平田千夏さん。
暫くの間体を借りることにしたんだ!
もちろん本人に許可はとったよ?
いきなり体奪われるなんて恐怖しか無いからね。
それで出来上がったのが私こと平田千夏。
「ほぉ・・・お前にはそんな過去が・・・」
「波瀾万丈な人生でしょ?大変だったんだよ~」
「そうだな・・・ってんなわけあるかボケがぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「ひゃいっ?!」
「アホかてめぇ!そんな道理がまかり通るわけ無いだろ!」
「えっえっ?」
「お前本当に脳みそ入ってんのか?!よく考えろ!
いきなり人に乗り移っただとか呪文がなんちゃらかんちゃらで
理解できると思ってんのか?!」
「いや、君ならできるかと思ってさ」
「俺は一般人だそコラァ!理解できてたまるか!」
「とりあえず、お前が平田千夏ではないのは分かった。」
「あぁーそれが分かってもらえれば万々歳だよぉ」
「そのしゃべり方やめろ。というかキャラ変えるのもやめろ。」
「ま、とにかくこれで君は世界を救ったことになるね!」
「お前はいきなり何を言ってるんだついに頭が一周回って灰になったか」
「いやいやいや、実は今回のこれは実験だったんだ」
「もうそろそろ本気で殴っても許されるよな」
「もし誰もこの実験の事に気が付かなかったら永遠にこのままだからね。」
「まじかよ・・・だだがその割にずいぶんとあっさりとした終わり方だな。」
「ここまで君が辿り着くのは分かってたよ。」
「ほう、大した自信だな。主にどこらへんでそう思った?」
「初めて君と話した時かな。平田千夏ではなく、私として。」
「結構前からか・・・買いかぶり過ぎだな」
「いや、そうでも無かったよ。現に君は謎を解いたし。」
「そうか。とりあえず早く元の世界に戻してくれ・・・疲れた」
「いいよ。実験に付き合ってくれてありがとうと言わせてもらうね。」
「今頃になってお礼言うくらいなら別のところでやって欲しかったな」
「まぁまぁ、君たちだからこそだよ。」
「じゃ、記憶を消して元の世界に戻してあげるね!」
「おいちょっと待て今一番聞こえちゃいけない単語が聞こえたぞ」
「ん?どこどこ?」
「何さらっと記憶消すとか怖いこと言ってんだよ」
「いやー、さすがにこの事を覚えててもらうとまずいんだよねぇ」
「さすがに意味は理解できるが記憶を消す範囲によっちゃ逃げるぞ」
「まぁ、その異変が起こってたあいだの記憶を消すだけだよ」
「そうか、ならいいかな」
「いいんだ・・・君ならもう少し粘るかと思ってた」
「問題ない、絆の力ってやつを再認識できただけでいいんだ」
「うわっ、ちょっとカッコつけてるねぇ・・・まだまだ子供だねっ!」
「お前には言われたくない」
「とりあえず元の世界に戻しちゃうよ?」
「だから雑いなおい。とりあえずこれで全部終わるのか?」
「だねー。実験は終わったし、君たちは元の生活に戻れるよ。」
「そうか。じゃ、お前と合うことはもう無いかな」
「そうなるね。まぁ、君が覚えててくれればね。」
「記憶なくなるって言ってんだろ」
「じゃ、終わらすよ」
平田が両手を空にかざすと、空が割れ始めた。
大きな揺れとともに崩れていく空間。
剣斗は本当に終わりなんだなと思っていた。
そして、世界が白に包まれていく・・・
「ずいぶんあっけ無い終わりだったな」
次回更新は10月31日です。




