16日目 1人の苦悩と重圧と気楽さ
どーも、作者です。
そろそろ引っ張りすぎてマンネリ化してきてる気がしてます。
なので、そろそろ確信に迫る話に持って行こうかと。
今回の話は、その下準備みたいな話です。
では、どーぞ。
「さて、とりあえず現実世界には戻ってきたみたいだが」
これからどうするかなと悩んでいた。
よくよく考えて見れば、現状で異常がないのは自分だけだ。
ほかの生徒は全員入れ替わりが起きており、まともではない。
そんな状況で手伝ってくれ、という方が無理な話だ。
「はぁ・・・まともな3人がいなくなったのはデカイなぁ」
正直、あの3人が居たからこそ剣斗はここまでできたのである。
体育館で配るしても、放送を掛けるにしても3人の力が大きい。
今は落ち着いている剣斗でも、このままでは精神的に持たないだろう。
それまでに事件が解決するとも思えない。
「とりあえず現状把握、それが最優先ってところか」
そう言うやいなや、剣斗は体育館から出て、家庭科室に向かった。
息を切らすほど全力で走って、家庭科室に着いた。
ガラッとドアを開けて中に入ると、
そこには昨日食べた鍋の後が残っていた。
「これも片付けないとな。」
剣斗は蛇口から水を出し、そのまま鍋に水を入れて放置する。
そして、その間に部屋に敷かれていた布団を片付けた。
布団を片付けてから、大体の現状を日記にまとめた。
こうしておけば、忘れることはないだろうと思った。
人が入れ替わったこと、異世界に飛んだことなどを書いた。
「よくよく考えてみれば、不自然、というか異常だな」
今でこそもう慣れているが、この状況はかなり不自然である。
日常生活から外れている。現実じゃ起こりえないことだ。
「はぁ・・・現状把握って言ってもなぁ」
現状、そんなもの決まっている。
パニックで異常。この一言で片付いてしまう。
「もう疲れたな・・・正直この2日間が濃密すぎる」
頭で理解できる許容量を超えている。
いくら心や頭で慣れようとも、体は正直だ。
疲れもするし、この状況でも体が思い通り動かない。
3人を助けられなかった、ということも精神的疲労になっている。
「これ・・・いつまで続くんだ?」
正直、その答えが今一番欲しかった。
パニックになった原因、それはあの平田だ。
だが3人と事件のことしか考えてなかったせいで、
何時終わるのかを聞きそびれてしまった。
「そういや、2日後にまた会おうとか言ってたな。」
剣斗は本気にしていなかったが、平田はそう言っていた。
だが、所詮未来予知なんぞできるものではないと思った。
「でもその未来予知とやらを信じないと解決しない気がするな。」
この事件の犯人が平田である以上、本人に聞かないとな。
「そうと決まれば・・・寝よう!」
え?
「いや寝るだろ。2日も行動できない、疲れた。つかお前誰だよ」
剣斗は誰かもわからない声にそう言うと、そのまま床で寝た。
「おいおい、呑気だな剣斗とやらは・・・」
家庭科室の窓から覗いていた人物は、そう言った。
次回更新は8月10日です。




