11日目 さらにここから
どーも、作者です。
3日連続更新1日目。
どーぞ。
「しっかし、見れば見るほど別空間的なものだとは思えないな」
廊下を走りながらあたりを見回してそうつぶやいた。
「壁の質感とかポスターとか全く同じだもんなぁ」
ここまで精巧に釣れるかものかと不思議に思いながらも
壁やポスターの質感や完成度に驚くばかりだった。
「にしても・・・だ。」
ここからどうすればいいのだろう?
状況把握といっても、特に変わった部分は見られない。
むしろ、ここが別空間だと思えないほどだ。
「どっかに異常な部分があってもいいと思うけどなぁ・・・」
と、独りごちていた時どこかから
『パァン!』
と風船の破裂音のような音が聞こえた。
「うわっと・・・なんだ?」
音は体育館から鳴ったようだった。
「ちょっと行ってみるか」
廊下の端まで走り、そこから階段を駆け下りる。
階段は暗く、恐怖心を掻き立てられたが
音の正体を知りたいという好奇心が恐怖心に勝っていた。
そのまま階段を体育館のある地下1階まで駆け下りると
「っ、なんだこりゃ」
体育館のドアは頑丈な鉄で封鎖されていた。
「マジか、こんな事聞いてないぜ。」
誰も言っては無い。
「だが、こんなに頑丈に封鎖されてるってことは」
もちろん、中には何かがある。
だが、一人の力では開けるのは到底無理だろう。
「どうするかなぁ・・・」
と思ったその時
『ダン!ダン!』
と体育館のドアが大きな音を立てた。
「うわっと、なんだ?!」
その音はさらに大きくなったが、やがて静かになった。
「・・・なんだったんだよ」
「・・・い!・・・い!」
ふと、どこからか声が聞こえた気がした。
「・・ーい!・・・のか!」
耳を澄ますと、その声は体育館の中から聞こえてくるようだ。
「チッ、どうなってんだ・・・」
「俺が聞きたいぜ。いきなり眠くなったと思ったらこれだもんな」
「まぁ、2人共落ち着いて。体育館に閉じ込められただけだよ。」
聞き覚えのある声がした。しかも3人。
「おい!渡瀬、川越、岡田、お前らか?!」
聞こえた声に希望を持ちながら、体育館の中の人に声をかけた。
「なっ・・・剣斗か?!」
「まじか!じゃあ・・・」
「もしかして俺ら別空間に?」
やっぱりか。ここは別空間なんだ。
剣斗はそう確信した。誰もいなかったはずの体育館に現れた。
そしてそれ以外の人はいない。
別空間と確信する材料は豊富だった。
「とりあえず、ここ開けてくれ!」
「頼む、状況確認しないと!」
渡瀬と川越が言った。
「そうしたいのはやまやまなんだが・・・ドアがな。」
「封鎖されてるんだろう?」
剣斗が続きを言おうとした途端、岡田がそう言った。
「え?なんでわかったんだ?」
「音だよ。あからさまにドアの材質と違う音がするし。」
「さすがだな岡田・・・」
「とりあえず、ここ開けるもの探してくるぜ!」
そう言うと、剣斗は工作室へ向かった。




