第三曲 傘は凶器じゃありません
登校班の話。
下ネタ注意報発令。
この小説は、軽度に不潔です。
チッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッ
「うーん、うぅ」
チッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッ
「うーんぅ」
チッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッ
ガバッ‼
「眠れねー‼」
彼方はなかなか眠れないでいた。
「っていうかなー‼駄作者‼チッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッ何回やっとんじゃー!そんなんで、行数とろうとしてんじゃねーよ‼こっちは迷惑なんだよ‼」
ちなみに、このチッチッチッチッは、時計の音である。
今彼方は自分の部屋にいる。
彼方の部屋はとても小さい和室だった。ある物といえば、ちゃぶ台と布団、木刀ぐらいである。
入口は二つあり、一つはリビングに、もう一つは裏口になっていて外に通じている。
「今何時だ?」
彼方は時計を見た。
ー5時34分
「そろそろ起きるか。」
彼方一睡もせず。
なぜ眠れなかったか。それは第二曲の最後を思い出してほしい。
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それから彩波は彼方に思いっきりしばかれ、
お家に帰って行きましたとさ。
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「ぜってーしばき返される…。ワシの勘がそう言ってら…。アイツなんか腹黒そうだもんな。あのヘラヘラした顔の裏は…おー怖い怖い。」
今日は初めての登校班での登校である。
ご存じの通り彼方と彩波は同じ薔薇区であり、登校班も一緒だ。
「は~ダリィ。」
彼方は頭をガシガシかいた。
「何が登校班じゃ。ンなもん一人で行けるわ。」
彼方は学校の用意をし、ちゃぶ台の朝ごはんを食べた。
家族は彼方とは食べたくないらしい。
彼方は、母と弟、自分の三人家族である。
母には嫌われていて、弟にはなめられている。
昨日、学校には裏口から行けと言われた。
「はー。確か登校班集合時刻7時25分だっけな?暇だな…」
彼方は木刀に話かけた。
その木刀の柄には赤雷邪という文字が彫られていた。
赤雷邪は彼方の命だ。
どんなに苦しくなっても赤雷邪に全てを話す事で、気が楽になった。
幼稚園の頃はいつも腰にさしていた。彼方の友達はいつもこの木刀だった。
何時の間にか彼方は寝ていた。
「何時だッ⁉」
彼方は時計を見た。
ー7時21分
「ふっ…ふーん。まっ…まだ大丈夫だもんネ~。今から着替えて集合場所に走っていけば…。ワシの走るスピードなめんなよコラ。」
リビングから母の声が聞こえた。
「ギャーギャーウルセーよ。まだいんのか。早く学校…」
「ギャー‼」
ランドセルをかっさらい、彼方は猛スピードで走った。陸上選手もビックリのスピードだ。
空は曇っていた。
「へへっ。これなら早く着くな~。」
「おせーよォ。」
バシッ‼
集合場所の公園に行くと彩波に違う意味でしばかれた。
「火山痛ェ…。」
「班長来ましたァ。須藤がァ。」
「無視かよ…火山。」
ガンッ‼
「コラッ!彩波‼何してる‼」
すると、彩波にとてもよく似た中学年くらいの男子が傘で彩波をしばいた。
「若くん痛いよォ…。」
「ゴメンな。須藤さん、弟が。」
「無視かよォ…若くん。」
若と呼ばれた男子は、彩波の兄のようだ。しかし、彩波とは違ってとてもしっかりしていた。
「いいか、彩波。小学校1年生の頭は超柔らかいんだ。だからそんな衝撃与えちゃダメだ。」
ドカッ‼
「それは彩波くんもでしょ?お兄さん?」
今度は高学年くらいの女子が若の頭をしばいた。
怖いほどの満面の笑みで。
「痛いデス…青嶋さん。」
「彩波くんはアナタの兄弟とはいえ、新しく登校班に入ったのよ。歓迎しなきゃ。それに、私の事はこれから副班と呼びなさい。」
「すんませんでした。副班。」
「私が副班長よ。よろしくね彼方ちゃん?」
「無視かよ…副班。」
青嶋さんを彼方は危険人物リストに入れた。
笑顔は素敵だが、裏に何かありそうで怖い。
「育美、何してる?そんなにパシパシ人の頭を叩くモノではない。叩きたいのであれば、ドラムセットでも叩いていなさい。」
公園のベンチに座っていた班の中で一番長身の男子が優しく副班に話しかけた。
「あら?海里兄さん?ドラムセットがないからこうして石頭っぽい若くんの頭を叩いてあげているのよ。」
「別に叩いて欲しくないです。」
若は苦笑いをした。
ポンッ。
「嫌がっているじゃないか。」
海里と呼ばれた男子は軽く副班の頭を叩いた。
彼方はこの人は心が広いと感じた。
副班とは兄妹みたいだが、性格が全然違う。
「何すんだ‼ヘタレ兄‼」
ゲシッ‼
「軽く叩いただけじゃないか…」
「その[叩いた]っていう、単語自体が嫌なのよ~♡もうっ…
私を叩いて無事でいられると…思うなァァァァァァ‼」
「待て待て待て待て待て待て…ぐぁっ‼ぐぉっ‼」
バキッ‼ボキッ‼ガスッ‼ドカッ‼
「班長は5ダメージを受けた。班長は6ダメージを受けた。班長は5ダメージを受けた。クリティカルヒット、班長は50ダメージを受けた。」
後から声が聞こえた。
彼方はふりかえった。
見ると、彼方や彩波と同じくらいの男子がいた。
その男子は班長と呼ばれた長身の男子に向かって走っていく、
ガスッ‼ベシッ‼
「勇者ゆうとが現れた。班長に連続斬り。班長は合計で65ダメージを受けた。」
祐人(?)は傘で班長をしばいた。
「なんだよ!ここはしばき班かよ‼」
彼方は叫んだ。
「ゆうとがきたからには、貴様の命はない。覚悟しろ、大魔神ハンチョウ‼」
「ハンチョウってなんだよ。俺大魔神かよ…っぐぉ‼」
副班のみぞおちパンチが炸裂した。
班長は白目をむいて気絶した。
「大魔神ハンチョウを倒した。ゆうとは1000経験値を手に入れた。2000円を手に入れた。」
班長が気絶したにもかかわらず祐人は無表情だ。
しかしどこか嬉しそうだ。
「あら?祐人くん?ほとんど私が倒したようなものじゃない。私に経験値は?」
「経験値もらって嬉しいのかよォォォォォ⁉あんた本当に小5⁉」
「若くん。もらえるものはもらって損はないのよ~。」
副班は、ブラックオーラを放っている。やっぱり満面の笑みで。
「とりあえず、歩きましょう。学校に間に合わないわ。」
やっと学校に向かい始めた。
春の通学路は桜の花びらが散ってとても綺麗だ。
そんな景色に…
「ぎゃははははは‼」
「ぶはははははは‼」
彼方と彩波は大爆笑していた。
「ハァハァ…最高だぜィ…祐人」
「ひぃひぃ…は、班長気づいてねぇよな?あれ絶対。」
祐人は、相変わらずの無表情で頷く。
悠々と歩く班長の後ろ姿は悲惨だった。なんと、ズボンのお尻の部分にくっつきむし(植物)がついていた。
さらに酷いことに、くっつきむしはよく見ると「ウ○コ」という文字になっていた。
祐人の手には、複数のくっつきむしが、握られていた。
「班長いい年こいて、ケツにクソついてらァ」
「でも、大丈夫か?こんなコトして。」
「班長は、Mだから喜ぶハズだ。これでもまだ足りない…。」
すると、祐人は手を組んで人差し指をたてた。
そしてニターと笑う。
「ニンニン☆」
ブスッ
班長のケツの穴に、祐人の指がズボリと入った。
「ギャーーーーー!」
班長は、ケツに手を当てながらそこら中をとびまわる。
祐人は、また無表情に戻った。
「あらあら、班長。いい年こいてケツにウ○コついてますよ。」
「えっ…何でだよォォォ‼祐人くん⁉それにかんちょうって…ひどいよ。」
「あっ…班長涙目です。もしかして…痔?」
「んなわけあるか‼」
彼方は、思った。
「学校に行くって…こんなにデンジャラスだったのか。」
「いやァ?この班だけじゃねーかなァ?」
彩波は頭をかきながら答えた。
次の話では、もう学校に着いています。