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%ファンタジー論

作者: 風紙文

これは小説ではなく、レポートのように自論を書き連ねたもので、多少なり読みにくい所があります。ご覧になる方は、ご了承の上で、

昨今、ライトノベルと呼ばれる類いの小説には、現実の世界とは異なる世界からの住人、あるいは非現実な存在が訪れて、てんやわんやをする作品が多く見られる。過去においては異世界のファンタジーが多く有名で人気であったが、今でファンタジーと言うと、現実世界の主人公が異世界へ引き込まれて、或いは異世界から現れて、戦いに参加する。もしくは現実にはあり得ない武器、現実の技術では作成出来ない獲物を手に戦う。という類いが増えている。


これは、そういった作品を『%ファンタジー』と総称して、自分なりの考えを書いた物である。




まず、100%のファンタジーについて記する。

なお、全てにおいて例として実在する小説の名前を出す事は一切しない。

100%のファンタジーとは、

封印の剣を持つ勇者が仲間と共に旅をし、魔王の手下と戦いながら魔王城の鍵を集めて、魔王と戦い勝利。世界に平和をもたらした。これはあまりにもベタだがファンタジーの中のファンタジーと言っていいだろう。仲間の妖精、魔王退治を命じた国王、特殊な魔法を使うお姫様が出てくれば尚更だ。

ここで逆に、0%ファンタジーについて考えてみる。だが言わずもがな、人の半生を語った自伝や、ノンフィクション作品はそれに数えられる。

つまりは現実を舞台にした作品は全て0%ファンタジーかと言えば、自分はそうではないと思う。

作品として世にある時点で、何かしら現実には実現しない、あるいは実現困難な事柄が書いてあるものだ。人が作品を楽しむ部分とは、自分には無いところだ。故にファンタジーは多くの人に楽しまれ、現実舞台の作品も自分とは異なるところに楽しみを得ている事が多い。中には共感を得るという物もあるが。大多数は無いものを求めていると思われる。


%ファンタジーと総称したように、次は100や0とは違う%の作品について考えてみよう。

先ほどの100%ファンタジーと0%ファンタジーの大きな違いを見ると、以下のようになる。


・封印の剣

・勇者

・魔王

・魔王の手下

・仲間の妖精

・魔王城

・魔法

・魔王退治を命じた国王

仲間と共に旅。は現実でも不可能とは言えないので除いてある。

これらから考え、ファンタジーの要素となりうるものに%の値をつけて大きく10の項目に分け、意見を記してみた。




1、勇者という存在


まずはコレだ。勇者は田舎村の出身だったり、元々は別の職業だった者がなったりと、なる以前はバラバラだが、勇者としての証を手にした瞬間、その者は勇者となり、魔王討伐等の使命を背負う事になりうる。

基本は男性だが、少なからず女性が勇者になることもあり、勇者という職業に性別の差は無いとされる。

現実においても、英雄や勇者と呼ばれる人は居るが、その人達は剣を持って戦う職業の勇者では無い。勇者はファンタジーにおける、重要な存在である。




2、封印の剣という武器


魔王を倒せるのは我が国に伝わる封印された剣だけ。というような際に出てくる剣という勇者の武器もまた、ファンタジーの%を担う存在だ。

また他にも、仲間達が戦う際に使う武器、獲物も現実にある物を模している事がある。ただ中には現実においてあり得ない能力を持つ武器も存在し、作中では不自然なく使用されている。昨今のライトノベルには、現実の世界でこういった特殊な武器、道具を扱う作品が多く見られているが、それはファンタジー要素を含めながらも現実の人物が戦う。という親近感を与える為の仕様と、一からファンタジーを作らずに済むという考えと思われる。




3、魔王という存在


勇者と戦う存在、強いては世界に戦火を拡げて征服しようとする存在。

魔物の王の事を魔王と呼ぶが、その姿は人を模していたり、羽や角が映えていたり、竜の姿をしていたり等が定番だ。

勇者と戦う為、全体的に魔王は強く表現される事が多いが、昨今では全く強くない魔王も多々現れている。それから分かるように、魔王は今では必ず勇者と戦う必要はなく、その統括力を利用して好き勝手する作品も存在している。

ただ現実において存在はせず、大きなファンタジー要素の一つとされている。




4、異世界


勇者や魔王という存在が現実で戦えばパニックになる。だが彼らが戦う世界は、現実とは異なる世界だ。この存在がすでに、多くの%要素を占めていると言っていいだろう。

地球のような星、海に囲まれた島々が浮かぶ世界等、異世界の元は現実世界をベースに作られている事が多い、中には海の表記が無く陸地だけの異世界という作品もある。昨今では異世界から来た住人が現実で動く物が多く、異世界は名前だけ、または後に訪れる、というものも増えている。

その異世界そのものが想像の創造である為、住人に以上にファンタジー要素を含んでいると考えていいだろう。




5、独特な文化


簡潔に言ってしまえば、二足歩行の鳥類が引く乗り物。そのようなものだ。

塀に囲まれた街、村独特の祭り、主食や明かり等上げれば切りがないが、現実では起こり得ない出来事の場合が多い。

異世界の住人が現実に訪れてそれを模して行い、パニックなるという事もある。現実では無い。それが必要な要素で、異世界から来た住人が現代の機械に驚き、自分の世界には無いと言うのもまた、ファンタジーな要素である。




6、名前の造り


現実の名前の造りは名字プラス名前が基本だ。外国ではそれに当てはまらないものも存在しているが。

だが異世界でその定理は通用せず、五文字や三文字での姓名を持つ者が多々存在する。これもまた要素対象だ。

まず考えられるのは、恐ろしく長い名前、普通ならば並ばない文字の並びだ。

寿限無程ではないが、フルネームで十文字を越える者がおり、愛称で呼ばれるパターンを多く見る。並びにおいても、まず日本ではあり得ない、居たとして南東部民族のような並びだ。

それが普通に存在し、他者に呼ばれている。コレも、ファンタジーだからこそと言えるだろう。




7、亜人生物


亜人とは、人の姿をしながら人間とは身体的、能力的違いを持っている者の事を指す。魔王もここに分類される。彼らが出てくる事でファンタジーと言える。

具体的には、有翼人種と呼ばれる背中に一対の翼を持ち飛行を行える者、人魚や獣の耳を生やす者もそれに当てはまる。

まず現実にはいない存在の亜人、彼らは多くの作品で勇者を助けたり邪魔をしたりしている。彼らにも人と同じ、または異なった決まりや習性があるもので、現実に現れた彼らは必ずといってパニックを持って来るもの、しかしそれがファンタジーと言える要因でもあるのだ。




8、人語を使う人外生物


名前の妖精、喋る剣、魔王の手下、亜人の一部がコレに当てはまる。人の姿をしていないのに人語を扱って勇者と会話を行える存在、あるいは人の姿をしながら人では無いものを差し、%要素と言える。

中には人間並みの知識を扱う魔物も存在し、勇者を苦しめる策を考えたりする。昨今で最も増えている%要素であり、現実を舞台にファンタジーを描くには無くてはならない存在となってきている。




9、魔法の実在


光の魔法を使い、魔王を討伐する勇者。という出来事があるように、異世界にはあっさりと魔法が存在し、それを扱う者、魔法使いが存在する。

魔法については10%以上のファンタジー要素ではあるが、昨今では現実に魔法を隠れながら扱う人達がいるという設定が多く、魔法使いじみた人物も多数存在し、魔法のような不思議な能力を持った武器で戦う作品は昨今人気を博している。

魔法において一番用意られているのはおそらく、現実へ訪れる空間移動。ワープの類いだろう。




10、世界に伝わる歴史


なぜ魔王が現れるのか、なぜ勇者によって世界が救われるのか、なぜ封印の剣が存在しているのか、冒険にはその異世界に伝わる神話、伝承、歴史というものが存在する。

現実の歴史は世界史や日本史で学んでもらうとして、異世界の歴史は、それを語る生き字引が居たり、本に記されていたり、冒頭で語ったり等様々であるが、現実と全く異なっている。その歴史事態が既に創造物、ファンタジーだ。

だが昨今では現実が舞台、現実の歴史を上手く利用する作品も多くある為、%の値はあまり高くは無いとせざるを得ない。




これ等の10項目全てに10%ずつ割り振ったとして、それがある作品に10%ずつ加算し、それが何%ファンタジーと呼べるのか、それはこれを呼んだアナタ独自の考えでやってもらいたい。





まとめ

%ファンタジー、自分なりを考えて記して来たが。全ての作品がこの%に当てはまる訳ではもちろん無い。仮に十段階に別けて%を割り振ったもので、作品において%の率は様々だ。中には全く当てはまらない、%0の作品も幾つも存在する。

ただし、事実は小説より奇なりという言葉があるように、ノンフィクションとされる事実を記した小説にも、%は微弱ながらあると考えて良いのかもしれない。


前記しましたが、これはレポート調の自論です。

このまま学校に提出したらどんな評価を受けるでしょうか? などと考えながらここに投稿しました。

ひょっとしたら、本当に学校に提出する場合もありますが、その予定は未定のまま。


共感、ご指摘、もしくは何か一言、ございましたらお気軽にお送りください。

それでは、

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