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SF作品

返してこい!


私はT星雲連合国家の宇宙パトロール隊員。


私たちT星雲連合国家を構成しているたぬき人は遥か昔、広大な宇宙のアチラコチラに移民を送り出した。


ただT星雲内の星々に移住した者たちはともかく他の星域に移住した者たちの殆どは、移住した星の生物たちとの競合に敗れ退化してしまい、知的生物だった面影は無くなっている。


そのため宇宙パトロール隊の主要任務の1つに、広大な宇宙のアチラコチラに移住した同胞たちを発見し、退化してその星の現住生物に迫害されていたら保護するというのがあった。


だから私はある銀河辺境部の恒星の第3惑星の日本という地名がついた場所で、外来種として駆除の対象になっていて檻に閉じ込められていた同胞を見つけ保護する。


結果、上司に怒鳴られた。


「なんだ此の生物は?


確かに我々の原初の姿に似てはいる。


だがまったく違う生物だぞ! 


多分だが、此奴は地球と言ったか? その星の原生生物の筈だ、だから元のところに返してこい! 


分かったか?」


「は、はい……」


分析器の解説では、私が救出したと思ったのはアライグマという生物だった。









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― 新着の感想 ―
外来種の時点で疑問符が浮かびましたが、そういうことでしたか! いろいろスッキリしました。 にしてもややこしい見た目ですよね。
面白い作品だと思いました。 ユーモラスであって、どこか不条理で、たぬきという親しみやすい動物に仮りた宇宙生命体を軸に話が進むのもよいですね。
そして、アライグマを返した後に、再び連れていくのはレッサーパンダですね?w( *´艸`)<楽しい展開、ありがとうございました!
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