タトゥー彫ってみた
何故刺青を入れたのかというと、シンプルに入れてみたかったからです。
20代前半くらいから入れてみたいという気持ちはあったのですが、30を過ぎた今やらぬ後悔よりやる後悔を選んだわけです。
さっそく地元のタトゥースタジオに連絡。打ち合わせをしてデザインと彫る日を決めました。
施術当日。
ファーストタトゥーということもあり、めっちゃ緊張していた気がします。
右肩にお願いしたのですが、事前情報で右肩はあまり痛くないとありました。
本当に痛くないのか……いやでも針を何時間も刺し続けるわけですから。痛くないなんてことないな、と。
いろんな思いがこみ上げる中、施術スタート。
あれ、思ったよりも痛くないかも?
確かにチクりというか、切られるというか、擦り傷を永遠に味わっているような痛みはあるが、
ものすごく痛いというわけではない。
真顔で耐えられる程度の痛みでした。
施術時間実に7時間弱。
今では右肩にウロボロスのタトゥーが彫られています。
痛みは数時間で終わるけれど、タトゥーできついのはかゆみでした。
当日、翌日は擦り傷のようなじんわりとした痛みがありましたが、その後3日後くらいから掻痒感が襲ってきます。
これがもうかゆいのなんのって。
彫られる痛みは数時間ですが、かゆみはその後数日にわたって続きます。
だいたい1週間くらいはかゆみが続く状態に。。。
掻きたい、でも掻けない。
掻いてしまうとせっかく入れたインクが滲んでしまったり、血と一緒に体外に出てしまう。
だから掻けない。
1週間くらいはオロナインを塗りながら、タトゥーが安定するまでかゆみと戦い続けます。
だいたい自分の場合は2週間もすればタトゥーは安定しました。
タトゥーは痛みよりもかゆみがきつい。。。
彫ってはじめてわかったことです。
ファーストタトゥーを入れたのが、確か2022年11月でした。
それから自分の中で少しだけ意識の変化がありました。
今まではタトゥーがある人=怖い人、のイメージでしたが、今では少しだけ印象が変わりました。
タトゥーはファッションなどと同じように個人の趣味で入れるものであって、タトゥー=ヤ〇ザのイメージが払しょくされた気がします。
あと、タトゥーを入れている人を見ると、あのデザインいいなぁとか、このデザインかわいいなぁ。
まだ筋彫りだから、この人はこれから色を入れるんだな、とか。
今までとは違った視界が開けた気がします。
ピアスをしている人は分かるかもしれないけれど、タトゥーも一度いれると止まらなくなります。
右肩はいれたし、今度はどこに彫ろう、ここにも彫りたい、あそこにも彫りたい。。。
なんてなっていきました。
自分の場合はせっかく日本人に生まれたのだから、日本らしいタトゥー、和彫りをいれたいと思うようになりました。
現在左胸から、腕の肘あたりまで和彫りが入っています。
今年の1月から開始し、おそらく9,10月には完成すると思われます。
今現在、和彫りだけで時間にして20時間くらい彫ったかな?
ちなみに料金は1時間1万ちょっとなので、1万ちょっとx20時間という計算になります(右肩は5万ちょい)
あと2,3時間くらい彫ったら完成なので、今からとても楽しみ。
またかゆみとは戦うことになるのでしょうが。
最後に。
タトゥーを入れて感じたことはやはり、日本はタトゥーを受け入れない社会なんだと思いました。
大抵のお風呂、プールは入れないし、最近では海、ビーチもタトゥー禁止が多いです。
海外ならば大丈夫、なんていいますが、海外に住むつもりもないし。
入れてしまったものはもう戻せないし、ましてやせっかく彫ったのだから除去しようとも思わないし。
まだまだ受け入れてくれる場所も少ないし、人々の視線も正直感じます。
ですが、せっかくタトゥーをいれたのだからタトゥーの印象を良くしたい。
タトゥー=ヤ〇ザ、反社、悪い人というイメージを少しでも変えられるようにしたい。
なので、礼儀や節度は以前よりもわきまえようと思い、日々行動しているつもり、です。。。
タトゥー=悪い文化じゃない、タトゥーが入っているけど悪い眼でみられない。
なんてなればいいな。