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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

正義のヒーロー。パンチが強すぎて怪人を殺してしまう

作者: ヒロモト

テンプレートってなに!?

「人には人の正義がある!それを他人に押し付けるな!それこそが悪なのだ!私のパンチで目を覚ませ!スーパーパンチマン必殺!……パーーーンチッ!!」


「カニーーーーッ!」


正義のヒーロー。スーパーパンチマンのパンチが悪の怪人。カニ・デンリングを直撃する。拳がめちゃくちゃ痛い。顔以外は人間なのになぜ顔を殴ったのかとすぐに後悔が湧いてきた。


「キャーッ!スーパーパンチマン素敵ーーっ!」


カニデンリングに誘拐された女の子がパンチマンに抱きついた。正義のヒーロー至福の時である。

今なら胸を揉もうがキスをしようが許される自信がある。


(怪人退治代二万三千円も国から貰えるしホテルに誘っちゃおっかな……あれ?)


「……」


「ねぇパンチマン。あいつ死んでない?」


カニデンリングは泡を吹いてピクリとも動かない。

パンチマンは焦った。『決して殺さず拳で更生させる』ヒーローを名乗る自分にとって例え怪人であっても殺すのはまずい。スケベ心が一瞬で吹き飛んで冷や汗が出てきた。パンチマンは女性をなんとか誤魔化し帰らせた。


(……これは殺人になるのか?なるよな)


相手は怪人だが人型。あくまで『悪の組織に改造された元人間』パンチマンはヒーローだが普段は鉄工所で働く普通の人間だ。もし捕まるのなら仕事も今まで築き上げてきたヒーローとしての名声も全てぶっ飛ぶ。冷静な判断が出来なくなったパンチマンは怪人を山に埋めた。


(警察が来る警察が来る警察が来る。俺は人殺しだ人殺しだ)


気が気ではない日々。仕事もヒーローも休んで毎日家に引きこもっていた。


(人を殺した俺にもう正義を語る資格はない)


ピンポーン。玄関のチャイムが鳴る。とうとう警察が訪ねて来たのだ。パンチマンは法の裁きを受ける覚悟を決めた。


「あー。どうも。警察です。怪人の死体が山で見つかった件でお話を伺いたいんですが」


「……全てお話します」



「カーニッニッニッニッ!」

「ぐぉぉぉ」


顔だけでなく腕もカニになったカニデンリングの容赦ない攻撃にパンチマンは苦戦してはいたが嬉しかった。


(カニデンリングを解剖した医師が悪の組織のスパイでしてね……あいつを『真・カニデンリング』に改造したんです)


「生きててくれて嬉しいぜ!カニデンリング!」


「カニ!?」


パンチマンはカニデンリングに抱きついた。カニデンリングの爪攻撃で背中が傷だらけになるが構わない。


(過剰防衛による殺人の件はチャラにしましょう。あなたはいつも通り悪の怪人を倒しただけ……その代わり)


警察はカニデンリングの再びの討伐をパンチマンに依頼した。成功報酬は19万円。無実の獲得+高額な依頼料にパンチマンは喜んで飛び付いた。


「カニくせぇな!」


抱擁の時間は終了。パンチマンはカニデンリングから離れて攻撃の構えをとる。カニデンリングもその構えを覚えていたので防御の体勢になった。巨大な爪で顔と体を守る。


「いいか!本当の罪は罪を犯すことではない!罪を償わないことなんだ!スーパーパンチマン……必殺!スーパー……」


「貴様のパンチはもう通用しないカニよ!」








「ローキィィィィィィック!!」


「カニィィィィ!?」


カニデンリングは口からカニ味噌を吐き出しながら膝から崩れ落ちた。








だからテンプレートってなに!?

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― 新着の感想 ―
[良い点] ナマエって大事なんだな、と思いますた(笑)
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