第9話 鏡の精霊のお願い
ある日ロールに呼び出された2人、ある依頼を2人にやってほしいという。
その依頼は前よりも難しくなっており、なんと神殺しを討伐してほしいということ。
「これはある奴と一緒にやってもらう。入ってこい」
ロールが一言かけると2人の女子が入ってくる。
片方は金色のポニテ、制服の上から深緑のパーカーを着て、ハイソックスにショートブーツ、髪には白色のリボンをつけている女の子。片方はゆるく髪をツインテールで縛って、トレインチコート、茶色のブーツ、つばが広い帽子をかぶり常に持っているような、右手に本、左にキャリーケース。
「私はリコです。こちらは友達のモモカ、よろしくです」
リコは礼をしそれに続きモモカも礼をする。
「私は瀬乃華、こっちは親友の銭子ちゃんです」
ぺこりと2人は礼をする。ロールは工房に行ってしまい、4人は裏庭に行く。
裏庭に出るとモモカは手鏡を取り出しその手鏡に詠唱を始める。
「鏡のラティーナ、私達をあなたの元へ導いて」
一瞬鏡が光ったかと思うと、リコが瀬乃華と銭子の手を引っ張る。
一面鏡の場所に出た。床、椅子、机。横にも鏡がいくつかある。
「うわあ」
これはネタになる!とネタ帳に書いている瀬乃華。
「」
なにか言っているようだが小さくて聞こえない声。奥から聞こえた。そして奥からコツーン、コツーンと足音がする。
「こんにちは。俺はサフィール。こっちは相棒のラティーナ・クインシー、鏡の精霊なの」
ラフィーナは20センチ程しかない精霊。淡い青髪を肩まで伸ばしそれと同じようなワンピースをしている。だがワンピースの袖は長すぎて手が見えない。首から小さな鏡を下げている。その小ささからかサフィールの肩に乗っている。サフィールは青色の髪、そして髪よりも深い青の目。騎士を思わせる衣装にマントを身につけ、本当に小さいピアスを付けている。
「」
ラティーナはなにか言った?と思うぐらい小さい声。
「さっそく依頼したいんだけど、神殺しのオリオンって知ってる?だって」
瀬乃華は眠気を読み取り解説する。全員知らないと答える。
「」
「そいつの本名は、如月魅卯っていうんだけど」
「」
「そいつを討伐してほしいの…えっ無理無理無理無理!」
瀬乃華は全力で言う。
「そのために私達いるんでしょ」
モモカは言う。瀬乃華は一息つき、解説を続ける。
「」
「あの鏡から行けるから、よろしくね」
解説するとサフィールに押され鏡に向かう。
「いってらっしゃい」
鏡に入るとどこかの城にいた。