最終話 小説完成!さよなら異世界!
短いが許してくれ
気がつけばあの森にいた。すべてが終わった。そしてあの異世界は消滅した。ロール達はまた昇天しただろう。
「イスの大いなる種族…瀬乃華、ネタ帳見てみなさい」
舞歌に言われて瀬乃華はネタ帳を取り出し見る。
「あれ…?ネタが…ない…?」
消しゴムで消したわけでもない。文字そのものが消えている。
「クトゥルフ関連のものがあったところも見てみなさい」
そこも見てみるが、クトゥルフ関連のものがすっかり消えていた。
「しょうがないわね。今回は私も手伝ってあげるから小説書くわよ」
しぶしぶ瀬乃華は家に帰る。
「どうしてこうなったのですか?」
銭子は舞歌に聞く。舞歌は何かを睨んで黙ったままで何も言わない。数秒して口を開く。
「イスの大いなる種族。彼らは今回の私の行為に反対し、今の今までを消したのでしょう」
瀬乃華はかなり動揺している。許せない。その一心。
「書くわよ。さすがにそこまで手は出さないと思うわ」
瀬乃華は今回の冒険をそのまま書き残した。完成したのは3ヶ月。この小説は世界中で有名になり、翻訳されたりした。
舞歌の勧めでクトゥルフのことは書かなかった。ややこしいことになるらしい。
「イスの大いなる種族、許さねえです!」
笑いながら怒っている瀬乃華。まだ怒っている。
「ふふ。またできたらいいわね」
こうして約半年の、瀬乃華と銭子の旅は終わった。
3ヶ月の間、舞歌がやったことがつある。
1つ目はは銭子のある記憶を消したこと。理由はあの銭子のお姉さんが現れたことは、実はイスの大いなる種族が見せたものだからだ。
2つ目は瀬乃華のクトゥルフのことが少しだけでも書いてあるものを全種類読ませてもらった。また狙ってくるかもしれないのでそれを防ぐためらしい。
3つ目はある者達の魂だけまた喰らった。理由を聞いても「秘密」としか答えてくれない。何をするのだろうか?
まだ謎に包まれたのもあるが、楽しかった。酒場ではわいわい騒ぎ、ロールは物事を教えてくれたり、国はあの危機とスリル、リコ達と世間話をしたりして、忍者の技で旅をして。突然の別れっていうのはこんなに悲しいんだ。思い返す度涙がこぼれたり、こぼれそうになったり。泣いた時もあった。「なんであんなところにいっちゃちゃんだろ…」行かなければこうならなかった。それを繰り返して繰り返して。
「うふふ。これが情、ねえ」
これにて約2ヶ月に渡り書いた、小説を書くため異世界に出発します完成です!
もし次回作やるのなら!
小説を書くため宇宙に出発します
多分やらない!それじゃあ小説完成なのです!