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小説を書くため異世界に出発します  作者: みょん悟り
小説を書くため異世界に出発します
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第14話 瀬乃華が教える忍び技

歩き、歩き、歩く。完璧にラスボス感がある城があるので、そこを目印にしている。

今はキャンプセットを出してそこら辺から出てきたゴブリンの肉を焼いて食べている。

「ゴブリンなんて楽々だね!」

肉を少しずつ食べている瀬乃華。銭子はまだ怯えて気を使い肉を焼いている。

「銭子ちゃんも食べたら?ずっと焼いてばっかりでお腹空いてるよね?」

瀬乃華は気づかって焼いた肉の1つを銭子に渡す。銭子はゆっくりゆっくり肉を食べてゆく。

(瀬乃華ちゃんが怖い…)

心の中では泣いている銭子。焚き火が暖かくすぐに寝れた。襲ってきた時用に瀬乃華が罠を仕掛ける。妖精でもいいようにと。土を重ねて落とし穴にあらかじめ持ってきた竹槍を仕掛ける。竹槍には毒薬を塗る。

「寝よう」

2人は安心して寝る。


朝起きると罠にかかっていた1匹のゴブリンがいた。毒がうまく体に通り死んでいる。

「おっゴブリンかかってる!」

瀬乃華はゴブリンを竹槍から抜き底ら辺に投げ飛ばす。

「瀬乃華ちゃん。どうやって出るの?」

銭子は言う。瀬乃華はふっふっふと笑い横太く長い木の板を土の中から掘り出す。

「これで渡るんだよ!」

瀬乃華はさっと板を置く。横太いので落ちるかは安心だがこの万能さに少々呆れる銭子。


罠を仕掛けた場所が見えなくなった程の時。

「そうそう銭子ちゃん。この後ぱっぱと仕留めたいから忍者道具使ってこう」

瀬乃華は鎌がついた鎖を渡す。

「それは振り回して使うんだよ。でも私が離れていないと使っちゃダメ。私がタイミング言うからいいか。まあ銭子ちゃんが使う場面考えてね」

簡潔的にまとめた説明。瀬乃華をよく見るとポケットが少し膨らんでいる。銭子は「ああ、手裏剣も持ってきたんだ」と思った。くノ一としてしっかりしていて頼まれた仕事はきちんとこなす瀬乃華。どっちが自分の職業なんだかと思える。

「さあさあ、早速敵のお出ましっ!」

妖精が3匹。

「銭子ちゃん。それで1発だからやってみて!」

銭子は瀬乃華が離れたのを確認すると早速鎖鎌をブンブンと回し妖精の方に飛ばす。鎖鎌に締め付けられた3匹はみごとに落ちる。気絶してしまったのだろう。この隙に逃げると言い瀬乃華は銭子を引っ張り全力で目的地に走っていく。


城も大きく見えてくる。だがまだ遠い。2人は絶対にこう思うだろう。「どれだけ大きい」と。

「舞歌さんはこう言ってた。でかい奴は弱いって」

遠い目をして瀬乃華は言う。銭子は呆れた目をしている。

「フォークある?投擲が90超えたんだよね」

銭子が聞くと瀬乃華はバックの中から鉄製フォークを100本出す。

「これだけあればいいか」

いい加減うんざりしてきた2人は歩き始める。

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