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小説を書くため異世界に出発します  作者: みょん悟り
小説を書くため異世界に出発します
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第10話 城の中の勉強会

送り出され今はとりあえず庭の使われていなさそうな倉庫に隠れこれからどうするかを言っている。

「神も使せているとなれば…勝ち目ないかもね」

モモカは魔道書を閉じ、リコは今回の作戦を練る。モモカはふと瀬乃華が持っているエイボンの書を見る。はっとしたモモカは自分達以外いないか確認するが何も言わない。

するとまたはっと瀬乃華は慌てる。

「構えて下さい!なにかが襲ってきます!」

倉庫を壊し魔物が入ってくる。その魔物は魔物ではなくて魔王のマーラ。

「マーラ!誘惑に負けないように!」

モモカが大慌てで言う。瀬乃華はとりあえずと避けながらクナイを投げていく。銭子はそのクナイに魔法をつけて避けていく。

声がする。瀬乃華はああ、神殺しのオリオンだ。と察知する。

「ここでくたばってくださいね」

すぐさまとモモカは魔法攻撃を開始する。リコは槍を猪みたいに突進して思いっきり刺す。

「リコさん!どいてください!」

瀬乃華の掛け声でリコは槍を抜き後ろに下がる。リコが当たらない範囲にいることを確認する銭子。すぐさまいつのまにか仕込まれていた爆竹が爆発する。さらにマーラが口を開いた瞬間に瀬乃華が睡眠薬を付けたクナイを投げる。一寸法師らしく投げたクナイは腹に入りマーラは腹を抑えて倒れる。うまく睡眠薬が効いたらしくクナイで切り刻む。リコも同様に槍で刺しまくる。

「ふう、なんとか討伐完了です」

マーラの皮などを剥ぎ取り、オリオンに見つかったので仕方がない、と城の中に入る。


城は神たちがわんさかといた。マーラと同様、魔王、魔物、他にも天使も。

全部、全部、簡単に倒す。爆竹を使ったり、魔法で追い詰めたり、切り刻んだり、他世界に送ったり、頭を使った戦法や力押しの戦法。薬も使う。

特に苦戦したのはまさかの堕天使ルシファー。大罪の傲慢を象徴するだけあってなかなか強かった。リコが囮になり瀬乃華があの時拾った鞭とクナイで剣を弾き、銭子とモモカが前後からの集中攻撃、攻撃にある魔法を加え動けなくなったところをリコと瀬乃華が刺し、叩き、そして銭子の魔法で止めという難しい戦法だった。まるで戦法の勉強会である。

「ふう、そろそろですかね」

一休憩、オリオンは何もしてこない。自分なら簡単と考えているのだろうか。銭子はモモカに新しい魔法を教えてもらう。

「君たちはどうしてこの世界に来たのかな?」

瀬乃華の隣で座っているリコは問いかけてくる。

「私は小説家で、もうネタがない!と近所を散歩したんですよ。そしたら森になかったはずのこの世界の入り口があったんです。1人じゃ心配だったので、親友の銭子ちゃんも連れてきたんですよ」

説明するとリコはクスリと笑う。

「本当あの子は優しいねえ。瀬乃華のためだけに」

あの子とは誰?それしか瀬乃華は思うことはできなかった。

「おーい。それじゃ行こう?」

銭子が呼びかける。そして再び歩き出す。

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