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航空巡洋艦


1941年、12月9日、


「確かなんだな、」

「はい、確かです、」

参謀の『ジョン・バーグ』が一枚の紙を渡す


「...大西洋には戻れないのか、だったら仕方が無い奴らを追撃する、」

この艦隊の司令官、

『ジック・マテーノ』が決断を下した、


昨日、

航空輸送任務を終え、

大西洋の帰路に着いたところ、

ハワイとパナマが攻撃を受けていることが分かった、


結局、

パナマ運河は使用不能で、

現地員から南アメリカ大陸を回るしかないといわれたのだ


「やつらの戦力は」

「今だ不明です」


恐らく、

少数であろうと思う、

ハワイの激しさと比べれば、

おまけにジャップは大型空母を6隻しか持っていないのを逆算すれば、


1隻が妥当だろう


「一旦ウェークに立ち寄る、今の艦載機数では勝てる戦いも勝てない、今のご時世じゃ、正規空母への補充が優先されるだろうが、それは俺が何とかする、兎にも角にも、航空機の補充を優先だ、いいな!!返事は!!」

「「「「「アイアイサー!!!」」」」」


間もなく、

その奇妙な艦影の大型艦を従えた艦隊は西に針路を変えた、









1942年、2月、


「何?輸送護衛任務?何故今頃?」


貝塚が基地の無線電話を受け取り受話器に聞き返す


『軍令部からの連絡だ、ドイツでまたユダヤ人御一行が見つかったそうだ、日本から貨客船の派遣も決まっているんだ、おまけに本物の機動部隊は引っ張りだこなんで、』


電話の向こうの山本が資料の紙をめくる


「分かった、この海域での遊撃任務は一時解除でいいんだな?」

『軍令部がもう解除した、』


こう言うときだけ仕事が速い奴等めと、

貝塚が受話器を睨み付ける


「...分かった、合流地点は」

『シンガポールだそうです、幸運を祈ってます、』

「そっちも頑張れよ、」


分かりましたと返事が返ってきたので、

貝塚はその受話器を本体に戻す、


ちなみに、

この海域での遊撃任務は効果的なもので、

時たま拿捕した貨物船の中身を調べると、

航空機が大抵である事が分かり、

鹵獲した航空機も本土に送り、

機種の特定をさせている段階である、


特定されて機種は、

かつて『XF7B』と呼ばれた機種であることが分かった、

アメリカの前線の空母艦載機の要である事も分かると言うとんでもない特典までついてきた


「この機種は恐らく、"つなぎ"的な存在だろうな、」


つなぎとは、

次の機種が出来るまでの代用品的位置づけのものである、


「次の機体が怖いな、」


そう呟くと、

貝塚は命令書を持ち、

艦隊に急いだ、







1942年、3月、


無事、

輸送護衛任務を終えかえってきた遊撃艦隊は、

途中、ドイツ空軍の誤認爆撃に遭いながらも生還を果たした、

この誤認爆撃でヒトラーは空軍のトップを別荘に呼び寄せ、

日本の大使館を通じて謝罪をした


結局誤認爆撃の原因は、

航空機搭乗員の早とちりと分かり、

おまけに遊撃艦隊に損傷を与えたため、

関わった搭乗員すべてが一年分の給料を剥奪、

煽った整備員も一年の減給処分となった、


今回の誤認で遊撃艦隊の出した被害は

戦闘機一機被弾多数、本土での修理を余儀なくされた機体である、

おまけに雷龍は飛行甲板を損傷


此方はダメコンで何とかなったが、

それでも位置がずれていたら前甲板の主砲に命中し、

轟沈していたかもしれないと言う冗談では済まされない状況だった


現在はトラックにて停泊休養中である、

今月中旬よりまた遊撃任務が始まる、


「いや~、明日からまた遊撃任務だね~」

「長官、気を引き締めたらどうなんですか?」

参謀の萩谷が注意する、


「じゃ、ここ最近のウェークの動きはどうだね」


目が一気に真剣になる


「敵の航空巡洋艦の存在を確認しました、これが写真です」


複数の写真が机の上におかれる


「...大胆な設計だな、こりゃ」


前甲板を二基の背負い式の二連装砲塔、

飛行甲板は後に登場するインディペンデンス級空母と同規模、

後部甲板にも二連装砲塔一基、


幅が無く、

全長だけが異様に長い、

そんな印象である、


「これじゃあ、曲がりにくいだろ、前進しやすいと思うけど」

実際、

この航空巡洋艦は曲がりにくいと言う欠点があるのだ


「そして、長官、これが軍令部からの命令書です、」


一枚の紙が

机の上に置かれた、


「...遊撃任務のついでがてら、この航空巡洋艦を攻撃するのか、無茶ばかりだな本当に」

愚痴をこぼすもその顔は笑っていた




しかし、

彼らには、

着々と、

終わりが迫っていた

間もなく日付は、


4月1日を迎えようとしていた。






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