ドライビング考
運転中の身体は、前後左右に微妙に揺れている。加減速による前後動、コーナリング中の遠心力による左右動。
この微妙な揺れを押さえようと身体に力を入れてしまう。この行為が運転中の疲労の原因の一つとなってしまうのだ。
身体の揺れを押さえる方法について、思いつくままに列記してみることにする。
①運転姿勢
ドライビング・マニュアル等の最初に載っているが、守っていないヒトも多いのでは?
具体的には、シートバックを起こし、椅子を前に出す。これにより視点が高くなり、ヒジとヒザに余裕が出来る。最初は窮屈に感じるかもしれないけど、吃驚するぐらい身体が安定する。お試しあれ。
http://www.recaro.com/index.php?id=1393®ion=4&L=3
②4点式のシートベルト装着
4点式のシートベルト。レースや走行会に行くと、装着しているヒトも多いのでご存知とだと思う。4点式の利点は上半身の確実な固定。バックしようにも、後ろを振り返れないぐらい^^;
完全レース用の必要は無し。サベルトであれば、クラブマンで十分。センターバックルで前後が分離できないと、リアシートにヒトが座れない。
http://www.sabelt-japan.com/products/harness/clubman_b/index.html
僕は↑の後ろが1本のタイプ(4×3)を使用。走行会レベルであれば、後ろは1本でも十分。(残念ながら、4×3のタイプはカタログから落ちたようだ^^;)
取り付けは、それなりに面倒。ラチェットレンチは必需品。車種によってはカッターやノコギリが必要になることも……。
③シート交換
4点式で身体をがっちり固定してもまだ微妙に動く場合は、シートのホールド能力が不足しているのかも。社外品のシートへの交換をお勧めする。
社外品のシートには形状により数種類のパターンが存在する。以下、パターン毎に列記する。
・フルバケット
ヘッドレスト、背もたれ、座面が一体整形で作られている。競技用。タイムを削るなら、これ。
強度:高い
ホールド性:高い
乗降性:低い
http://www.recaro.com/index.php?id=1761®ion=4&L=3
・リクライニング・フルバケット
上記フルバケットのクッションを厚くし、リクライニング機能を付けたもの。走行会レベルに対応。
強度:純正と同様
ホールド性:高い
乗降性:低い
http://www.recaro.com/index.php?id=1728®ion=4&L=3
・セミバケット
平板な純正シートと、リクライニング・フルバケットの中間のホールド性。街乗りなら、十分以上。
強度:純正と同様
ホールド性:平板な純正よりは高い
乗降性:純正と同等
http://www.recaro.com/index.php?id=1824®ion=4&L=3
↑レカロの中には、背もたれの中に除湿ファンを搭載したモデルが存在する。当然エクストラコストが掛かるのだが、除湿ファン搭載モデルを強くお勧めする。
我が家のレカロには除湿ファンが搭載されておらず、後から搭載モデルを選べは良かったと後悔した。
・純正シート(参考)
純正シートと言っても千差万別。セミバケットやリクライニング・フルバケットと同等のホールド性を誇るシートもあれば、全く平板でホールド性がゼロのモノもある。