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天使を買った日

作者: 暇庭宅男
掲載日:2026/02/01

小さな天使は箱に12人


給料が安いからさ 買うのもためらうよ


優しくなりたいんです


そう 天使に祈ってみる


天使は困った顔して 笑っていたっけ




小さな天使は箱に9人


3人足りないね? でも こっちだったら手が届く


店員さんがこわいから しょっちゅう買うのはいけないかな


もう少し頑張りたいんです


天使は笑いもしないで 包装の奥から見つめ返した


小さな箱に天使が12人


1人1人のことなんか大切にしてないんでしょう?と詰られる夕べ


僕は困ってしまって そこまでできないんだよ とか よくわからない言い訳をした


小さな箱に天使はいない


寝床で大汗をかいて 自分の愚かさに震えた夜


もう天使はいない


だから僕はいつまでも僕のまま


頑張りきる前に倒れて動けなくなる僕のまま

オリジナル詩。

人の優しさの限度があることや、個々人の頑張りの限界について書いたもの。


優しさに限りがあるなら、頑張りが続かないなら、天使はいつかどこかに行ってしまって戻らない。そういうものなのだと思う。

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