第17章 由紀は大輔の墓前に報告する
判決の日、由紀は美緒の所へ判決を報告に行った。美緒はピアノを大輔の生徒に教えていた。インターホンを鳴らすとすぐに玄関を開けてくれた。レッスン室に入ると美緒は中学生の男の子にベートーヴェンを教えていた。由紀は何もはなさず右手でいいねマークを作りニヤリ笑った。倉田翔君のレッスンが終了し、美緒は隣の桜も呼んで由紀が裁判の結果報告をした。計画的犯行と警察官であった事が決め手になり死刑判決が出た事を二人に報告した。由紀は大輔の仏壇の前に座り「大ちゃん。高野の死刑判決が出たからね。でもあいつ反省してないから刑務所で反省する事を私は願います。なんか、先生のピアノの音が聴きたくて二人のコンサートのVTRを毎日見ています。」由紀は涙を流し手を合わせた。墓前と同じ内容を口にした。由紀は美緒と桜の顔を見て微笑んだ。美緒は、「死刑か!複雑だなこの感情、高野が死んで大輔が戻ってくるなら嬉しいけど?」美緒は涙を流し由紀と桜の顔を見た。「美緒さん、私、ここに来る前にお墓に寄って来たのですが、新しい花があげられていました。毎日、美緒さん墓参り行っているんですか?」由紀は美緒の顔を見た。「はい、行ってます。寂しくて寂しくて!しばらく続けます。先祖代々のお墓だから大輔さんのご両親と話し合い新しくお墓を交換しようと思っています。」美緒は由紀の目を見つめた。それから一週間後、警視総監と茨城県警本部長、つくば警察署署長の三人がお線香をあげに円城寺家に訪れた。美緒が対応した。約一カ月後、由紀は民事裁判でも勝訴し、約一億円の賠償金を勝ち取った。9月になると美緒が元気な女の子を産んで名前を【凛】とつけた。大輔が生きている時、【凛】にしたいと言っていた。自分の意思を持ちしっかりとした人間になってもらいたいと思うからだった。【麗音レオン】と言う名前も考えたが大輔の言っていた名前で落ち着いた。大輔に似た可愛い女の子だった。大輔の両親が入り浸りで面倒を見てくれた。美緒は大手音楽教室の講師を辞めて生徒を何人か引き抜いて大輔の生徒と共に自宅でレッスンをした。生徒も増えていった。桜ばあちゃんは毎日お茶を飲みに来てくれ元気ずけてくれた。ピアノも続けていた。今はドビュッシーに挑戦していた。由紀事務所は全国から依頼の来る有名な法律事務所になって弁護士を新たに2人雇って居た。ピアノは勿論、続けてベートーヴェンに挑戦していた。「ひとりのピアノを愛する男が死んでも偉大な作曲家達が残したメロディーはこの後のピアニスト達にも愛され続けあなたの街のどこかでピアノの音色が聴こえた時は私の親友円城寺大輔を思い出してください。私は忘れる事はないでしょう。」由紀はネットで呼びかけ、ネットの住民からいいね。を沢山貰った。由紀は◯TTと弁護士会の裏をあれから探り続けていた。バックにはc国が暗躍していた事をと親c議員を何人か特定した。これを知られるのが都合悪いので和解したものだとわかった。conspire【共謀】を知ったアメリカがそれを阻止しようとCIA諜報員が各地に潜入していた事実もわかった。由紀はこれを公開する気は無かった。
物語はこれにて終わります。バッドエンドになってしまいました事御詫びいたします。長い間お付き合い有り難う御座いました。作者。次回作品は未定です。冬のイベントの参加になるかと活動報告からまた案内いたします。




