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暗闇を乗り切れ!

コマキ 「それにしても、ケンタロウ、遅いね。」

ヒロト 「どこいったの?」

コマキ 「コンビニに買い出し。」

ヒロト 「えー、家主に行かせたの?」

コマキ 「家主だからでしょ。近くのコンビニもよくわかるでしょ。」

ヒロト 「そりゃ、そうだけどさ。こんな大雪の中に行かせなくても。」

コマキ 「この会を企画したひとの責任です。」

ヒロト 「もう6年だっけ?初めての会は大学2年生のときだもんな。なぁ、最近、どうよ?」

コマキ 「どうよって何が?」

ヒロト 「なんかいろいろ。恋愛事情とかさ。この中の一人くらい、そろそろ恋人出来てもおかしくないだろ。」

コマキ 「できてたら、この会に参加しないんじゃない。」

ヒロト 「そうだけどさ。それでも、友情を大切にして、だな。」

コマキ 「それより、恋人優先でしょ。」

ヒロト 「それもそうか。コマキ、まだいないんだ。」

コマキ 「そんなことより、ヒロト、早く!もう暖まったでしょ。」

ヒロト 「なんで、そんなに焦ってるの。」

コマキ 「真っ暗なの、ほんとに苦手なの。」

ヒロト 「へー、そうなんだ。知らなかった。」

コマキ 「そりゃぁ、ヒロトと真っ暗の中にいることってないでしょ。」

ヒロト 「ロマンティックじゃん。」

コマキ 「ないない。」

ヒロト 「今度さ」

ダイゴ 「あの!」

コマキ 「なに、ダイゴ。」

ダイゴ 「何かおかしくないですか?」

ヒロト 「何が。」

ダイコ 「こたつ、暖かいままです。」

ヒロト 「おー、そうだな。やっぱ、こたつから出れないなぁ。ブレーカー見に行けませんー!」

コマキ 「ヒロト!」

ダイコ 「ブレーカー落ちているんですよね。もしくは、停電。」

ヒロト 「停電なら仕方ないよな。あんな大雪だったら、ありえる。」

コマキ 「そんなに?ケンタロウ、無事かな。」

ヒロト 「なになに、コマキ。ケンタロウのこと心配なの?」

コマキ 「普通に心配でしょう。」

ヒロト 「ふーん。」

ダイゴ 「そうじゃなくて!どっちでもいいんです。なんで、こたつだけが生き残っているのか。それが問題なんです。」

コマキ 「あ!」

ヒロト 「ブレーカーの系統が違うんじゃ。」

ダイゴ 「ワンルームでそこまで細かいかな。テレビもエアコンも消えて・・・」

ヒロト 「ブレーカー見てくるしかないか。さすがにこの暗さじゃ、よく分からないな。誰かスマホ貸して。」

コマキ 「自分のは?」

ヒロト 「カバンに入れっぱなんだよ。」

コマキ 「私も。」

ダイゴ 「僕もです。」

ヒロト 「なんだよー、クリスマスだよ。誰かからの連絡待っ」

コマキ 「ねぇ!今、何か物音しなかったか?」

ヒロト 「怖がりすぎなんだよ。大丈夫だって。そのうち、ケンタロウが帰ってくるでしょ。」

コマキ 「それもそう、いや、やっぱり遅すぎない?ねぇ、ダイゴ。」

ダイゴ 「・・・帰ってきますか?」

ヒロト 「え?」

ダイゴ 「ちゃんと無事なんでしょうか、ケンタロウさん。」

コマキ 「なに言ってるの。事故とか?」

ダイゴ 「これ、あれですよ。あれ!」

コマキ 「なによ。」

ダイゴ 「小説とかに出てくるやつです。明らかに、人為的ですよ。この暗闇!」

ヒロト 「何が言いたいんだ。」

ダイゴ 「もうケンタロウさんは生きていないかも。」

コマキ 「え?」

ダイゴ 「だって、外は大雪。家主は行方不明。残された家は意図的に停電。通信手段もなし。まるで雪山の山荘ですよね!誰かが殺されても不思議じゃない・・・。」

コマキ 「やめてよ!」

ヒロト 「ダイゴ、コマキの言う通りだ。そんな縁起でもないこと言うな。」

ダイゴ 「そうですね。ごめんなさい。でも、やっぱり、死亡フラグがこれだけ揃ってるなんて」

ヒロト 「くだらない。ブレーカー、なんとか見てくる。」

ダイゴ 「待って!無暗に立たないほうが。ミステリーじゃ、こういうとき、そのひとから死にます。」

ヒロト 「なんだよ、それ。」

ダイゴ 「あ!あと食べ物に口つけないで。毒とか入ってるかも。」

ヒロト 「毒?コマキ!さっき、俺に鍋よそって、食べさせようとしただろ。」

コマキ 「鍋パなんだから、当たり前でしょ!それにそんなことしたら、私が真っ先に疑われるに決まってるじゃない。」

ヒロト 「それも、そうか。ダイゴが変なこと言うか」

コマキ 「きゃっ!!!」

ヒロト 「どした!?」

コマキ 「誰!誰が私の足、つついたの。悪い冗談やめて。」

ヒロト 「俺じゃないし。」

ダイゴ 「僕も違います。」

コマキ 「うそ!絶対、二人のどちらかでしょ。」

ヒロト 「俺じゃないって。ダイゴか。」

ダイゴ 「誰かもう一人、いる?」

コマキ 「やだ!誰、誰なの!?」

ヒロト 「いやいや、ないない。明かりが点いているときから、この3人だったのは確かだった。なぁ、みんな、そうだったろう。ほら、ダイゴ、殺されるとかあまり怖がらせること言うなよ。」

ダイゴ 「そうですね。コマキさん、ごめんなさい。」

ヒロト 「あー、コマキ、完全にびびってるじゃん。ヨシヨシしてあげよっか?」

コマキ 「キモッ。私、誰かに恨まれるようなことしてないもん。大丈夫。」

ヒロト 「俺だってそうだよ。というより、このメンバーは大丈夫でしょ。ほら、こういうときに殺されたりするのって、大抵、恋愛絡みだろう。別れるって言うなら、殺してやるー!みたいな。うん、それなら、みんな、大丈夫だ。いない歴年齢のやつらばっかだしな。なぁ、そうだろう?」

コマキ 「・・・それもそうよね。」

脚本スタイルで良いのか、悪いのか。読みやすいのか。そうではないのか。ブックマーク登録、評価を是非ともお願いします!

次話は2020年12月25日18時に投稿予定。

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