中学1年 登校拒否
学校に行かない日が続いたり
早退する日々が続いた。
担任の先生が毎日ではないが、
様子を見に来てくれることがあった。
実玖は一度も先生に会わなかった。
担任の先生は
英語の先生と違い
ちゃんと生徒と向き合ってくれる
間違いがあったときは
怒ってくれる良い人だった。
実玖はその先生は嫌いじゃなかった。
話をすればわかってくれる…
でも話したら…やっぱり…こわい。
いじめがエスカレートするのが怖くて
話をしてみようかと思っては
やめてしまうことが何度もあった。
どんどん塞ぎ込んでしまう実玖に
お兄ちゃんが
般若心経やってみたらいいんじゃないか?と
進めてくれた。
心も落ち着くし
なにより実玖は霊感がそのときは
強かったのもあり
余計やってみたらどうかと言ってくれた。
読んだこともないし
何も知らない。でも気になった。
お兄ちゃんは
般若心経のCDを流してくれた。
CDわざわざ買ってきてくれたのか
どこにあったのかわからないが、
すぐ流してくれた。
お坊さんがおいていった
般若心経の書かれたものが
仏壇にありそれも渡された。
その日から実玖は
なぜかわからないが
毎日毎日聞いて
読んでいた。
自然にお仏壇の前でも
読み上げることが毎日の出来事になり
覚えるほどだった。
だが、
学校も部活にもいくがすごく憂鬱だった。
学校の状況は
なんにも変わることはなかった。
あっちゃんも登校拒否になっていたが、
相談室がありそこで過ごすようになっていた。
実玖もそこにいけば
出席扱いになると言われ
進められたが、そこにも行く気には
なれなかった。
学校にいけばちゃんと教室に向かう。
毎日憂鬱だった。
夏休みも冬休みも部活があるから同じ。
そんなことが続き。
2年生へとあがる。