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中学1年

新入部員として

実玖も含めて7人入った。

入部してからわかったのだが、

実玖が入ったソフト部は、

市の大会で1位!

負けても2位以下になったことがなく、

県大会ではいつも負けてしまうが、

そこそこ強い学校だった。


部活では、最初のうちみんなと仲良くしていた。


でも同じ学年には変わりない。

実玖のうわさは

またたく間に広まっていった。


教室の中でも目に見えて

はぶかれたりするようになっていった。

それが、生徒からだけでなく

先生からもいじめっぽいようなことがあった…。


ある日───


英語の授業。

実玖は前の日まで何日か

体調不良で休んでいて、

授業の内容がわからなかった。

だれも教えてくれるはずもない。

そんな中、先生が実玖を指した!


実玖はわからなかったので、

黙っていた。


黙っていても仕方ない…。

実玖は


「わかりません」と答えた。


先生は、


「こんなのもわからないのか!仕方がないなぁ」

と言った。


たしかに、実玖の勉強不足もあって

わからなかったのは自分も悪い。

だけど、

教える教師がそんなことを言っていいのだろうか?


周りのひとたちからの目線も怖い。

笑っている子もいた。


実玖は、教師からはそんなことを言われ、

友達からは陰口、悪口をいわれはぶかれる。

それも何人かではなく。

教室のほとんどの子たちから。

それでも、3人か4人くらいの子は

話しかけたりしてくれたが、

心の支えにはならなかった。


もう誰を信用していいのかも、

誰になにを話ししていいのかも

わからなかった。


どんどん、どんどん

いじめは悪化していく。

陰で言っていたものが、今度は

本人に直接くるようになった。


じゃんけんで負けたやつが実玖の

ブラのホックを外してくるとか、

罰ゲームで実玖に告白をするとか。

罰ゲームの素材で使われるようになった。


授業中

男女問わず

手紙のやりとりがあった。


「実玖ほんとぶさいく。キモい。」の文字。


自分がブスなのもわかっていたけど

さすがにつらい。

もう学校へ行きたくない。

そう、思い始めた。

毎朝、お腹が痛くなる。気持ち悪い。


親にはいじめられてることが

言えなかった。


言ったら学校へ乗り込むのは

わかっていたし、逆に

弱いと怒られるのではないか、

親にも先生にもいったら、

余計いじめが悪化するのではないかと

不安でいっぱいだった。


だから、余計誰にも言えなかった。

ひとりで塞ぎ込み、考え込む毎日。


そんな異変には、

実玖ママは、いち早く気づいていたが、

実玖が話さなかったから、

理由がわからなかった。


そんなんじゃだめだと、やはり

実玖パパには怒られ

学校へ連れて行かされる毎日。

部活にも行ってから帰る。


そんな楽しかったはずの部活内でも

いじめを受けていた。

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