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22女
おじさんは部屋がお風呂に行った、これは私にも風呂に入り待っていろと言う事だろうと、私も入る事にする。もう一つのを使えと言われたので、おじさんが入っている一階のではなく二階の風呂場に向かう
パジャマの封を開けながら何とか自分を落ち着かせる、大丈夫、怖くない。
自分に言い聞かせながら風呂場に向かう。
買ってもらったワンピースを脱ぎながらこれまでの事、そしてこれからの事を考えた。
暫く私は見つからないであろう、いや、今後ずっと見つからないのかも知れない、正確な場所は分からないがここに来るまでに30分程は民家を見かけなかった、昔はこのあたりにも村があったそうだが、過疎化で無くなったらしいとおじさんは言っていた。
【陸の孤島】
逃げたとしても助けを求めるのにどれだけ時間がかかるのか…
今夜を乗り越えてから考えよう
取り敢えずお風呂に浸かりながら、思考を放棄する。
そう今夜を乗り越えよう
髪を乾かしながら誓った。
23男
風呂から上がりタバコを吸っていると彼女が居間に来た、僕はなにか飲むかと声をかけ水を彼女に渡す。
彼女は少し緊張しているように見えた、車に連れ込んだ時と同じ顔だ、お風呂に入っている間に色々考えたのだろうか、僕は出来るだけ穏やかに早く寝たほうがいいと告げ、寝室に向かった。
このあとから視点はそれぞれの物になります。