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罪と罪1(朗読劇用台本)  作者: だし巻き卵
1/7

OPと1幕

初めに、台本書きの練習としての作品

犯罪表現が多数あり


(椅子を2つ置き交互に話している方に照明を当てる)

0女

春雨の中私は誘拐犯より救い出された。


朝起きてまず確認するのは母の機嫌、怒っていないか酒を飲んでいないか、それをまず確認する事から1日が始まる。

今日は寝ている、それを確認すると私は朝の支度をし母を待つ

「おはよう」

母の声がする。おはようございます、と挨拶を交わし食事が始まる。

なんてことの無い朝の風景だ。何が悪かったのだろう?母の罵声が聞こえる。お味噌汁をかけられた。熱い、今度は平手だ、痛い。私は声を絞り出し謝っている。ごめんなさいごめんなさいと


いつもの時間は終わった。母はまた寝床に付く

部屋を片付け、何がきっかけになるか分からないので私は外に出た。

いつもの時間、いつもこちらを見る人と目があった。

私は気付いたら私はおじさんの車に乗っていた。

(OP出来ればオリジナルでバイオリンソロ曲)


1男

どうしよう、思わず車に乗せてしまった。

いつも通る路地そこから見えるマンションの廊下で見かける彼女、それを何を気が狂ったのか、私は引越し先に連れて行こうとしている。

怒号と破裂音がするあそこから彼女を連れ出してあげたい、何度も通報をした、しかし自体は一向に良くならなかった。

だが、それがこの誘拐を正当化することは無い、僕は分かっているのに行動してしまった。

お腹空いてない?なにか食べる?服汚れてるから買いに行こうか?僕は矢継ぎ早に彼女に声をかけている、罪悪感からなのか、よく口が回りよく乾く。

彼女は沈黙を守って唇を噛んでいる、あぁやってしまった。


2女

誘拐されたのか、と他人の様な気持ちになった。私も11歳だどうなるか容易に想像がつく、売られるのかそれともこのおじさんに犯されるのか。おじさんが何かを言っているが私はそれどころじゃない、怖い助けて…そう思うと助けを求める対象が居ないことに私は愕然とした。

母か私を殴り蹴り暴言をくれる。助けてはくれないだろう。では神様か、居るならもっと早く助けてもらいたかった。

そう考えてる間に絶望が私を覆う、この人はご飯位はくれるのだろうか、それとも殺されるのだろうか、それはそれで何もなくなるからいいのか、私はそれほど世界に絶望していたのだろうか。

分からない

どうしたらいいか分からないが取り敢えず私は、高速道路を行く助手席で絶望の中おじさんの話を聴く事にした。


3男

今日から在宅の仕事になり他県の山を買いそこで暮らす事、いつも虐待されているのを見ていて何度も通報していた事、それから謝罪。

僕は彼女に正直に話した、彼女は聞いているか居ないか分からないがはなした。

頷いた彼女の横顔はとても綺麗だ、近所の噂である程度把握はしていた、母子家庭で父親は外国人である事と居ない事、そして大金持ちだという事、母親は美人でその父親のお金で暮らしている事、まぁ所謂愛人。

それから虐待を受けている事と彼女は父親にあった事がない事、そして飛び切りの美少女な事は把握している。


4女

おじさんの話はこうだ。

山奥に今から連れて行く、ストーカーである事、突然さらってすまない。

恐らくこれは身代金でなく、性的な暴行が目的であろう、先程から私の足をチラチラ見ている、いつものTシャツだけ…大きめでワンピースの様になるが足は露出されている、その足を舐めるように見ている。

ただ心の中で性的暴行だけならもしかしたらそれ以外は大事にしてくれるのかもと淡い期待を抱いた。それだけ我慢すれば良いのだと。

車を止めるとおじさんは食べ物と服を買ってくるから、と車を降りた。

大きいサービスエリア、今逃げれば良いのかとも思ったがこのまま家に帰っても母に暴力を振るわれる日々だ、それに結末は同じだろう、複数の相手か一人かの違い。

それなら私は後者を選ぼう、遅かれ早かれ私はこうなる運命なのだと、私は悟った。


5男

取り敢えず服をどうにかしないと、彼女はTシャツのみで足は素足にスニーカー、下着等は自分で買ってもらうにしてもそこまで行く為の服を何とかしないと。

そう思った僕は取り敢えずサービスエリアに車を泊めた、ここなら服くらい売っているしご飯も食べれる。

彼女を車に待たせて僕は彼女の服を買いにショップへ、あれ位の身長ならと取り敢えずワンピースと羽織るものを買う、プレゼント用にと怪しまれないように購入し私は車に戻った。

椅子を倒し後部座席で着替える様に伝えると喫煙所に向かい、これからの事を思案していた


6女

おじさんが乱暴に私を後部座席に押し込み服を渡された、着替える様に言われる、白いワンピース…

おじさんの趣味が少しづつであるが理解出来た、一緒に袋にあったカーディガンを羽織靴を履く。偉く不格好であるが靴は後で買いに行くと言っていたのでそこは妙に慣れているので童貞の暴走ではないと私は考えていた。

いや寧ろ初犯でなく何度目かの誘拐なんだろうか、恐ろしい考えが浮かんでしまった、その攫った少女達は?殺された?まだ生きている?でも山奥に越したと言っていたし、少なくともあのおじさんは1年ほど見ているのでそんな事は無いはず。

私は考えても仕方ないと、おじさんの帰りを待つ事にした。





善意の行動、被害妄想、偽善、おじさんの視点が正しいのか、少女の視点が正しかったのか。

それぞれが警察に話した調書と言う体で書いています。世間ではどの様に報道されているのでしょうか?と考えながらもう一度読んで頂けると幸いです。

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