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叫騒の歌  作者: 実嵐
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わいろと金

榎並の考えることは軽い脅しをかけたということだろう。ネット上では榎並邦彦が以前脅しをかけるように言ったとも書かれていた。契約を取るのも大変だった時に利用したのだという。

「かなりの悪人のように書かれていたんだ。」

「でも、どうしてそんな人が国会議員だなんて・・・。」

「運だったんじゃないのか。今はネットが盛んだが、昔じゃあパソコンなんて持ち合わせていなかったらそこまで情報なんて来ないだろうしな。嘘を言っても真実として広がっていくんだよ。」

益子は黙って聞いていた。高校に電話をしたときに聞いた話もした。講演会じみた事を毎回されて困っているが、卒業生だからといって一向に聞く耳を持たないのだ。それが何年も続いているので断りたいのはやまやまなのだが、校長がわいろをもらっているのではという噂が広がっていて学校としても難しいことになっている。校長の話が広がった原因としてはちょっとしたいじめが理由だった。先生がいくらしゃべっても聞く耳を持たず、その上金での解決を求めてきたと保護者から担任へと導かれていった。いじめによって不登校になっただけでよかったじゃないかとも付け加えられただけだった。謝罪もろくになったことで大ごとになっている。

「校長の責任論になっているんですけど、全く動こうとはしないのでマスコミが騒いでいることもあってやめることもやむ負えないと思うようになってくれたほうがいいとも言っていました。」

「人は見かけによらないということがよくわかるな。心の中なんてのは覗けないんだからな。」

「そういう話も受けました。・・・文化祭でのアポも取れましたし、文化祭が開催する前にパソコンを使うなら来てほしいとのことでした。時間は午後のほうが忙しくなっているが、クラスごとに動いているので構わないとのことです。」

益子が伝えると高校の校長も絡んでいるのではないかと思っているのだろう。若槻が目付きが悪くなった。準備が進んでいるのを眺めているのもしゃくなのでついていっている。

「佐伯、君は腕がいいんだから磨いてくれよ。片桐は見せて教えるのが基本だと思っているから張り付いて盗めばいい。片桐は法医学の知識も豊富だからわからないことは聞け。」

「わかりました。・・・それにしても詳しいですね。」

「片桐は遠藤さんの紹介だったからな。そのこともあって腕を見たいといったら許可を得たんだよ。その時にできるだけ特徴を吸収したまでだ。」

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