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叫騒の歌  作者: 実嵐
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チラシのばらまき

たまたま入った喫茶店で有力な情報を手に入れることができた。若槻なら真実かどうかを見てからやるらしい。ボイスレコーダーをもっておくことであらゆる手段を横行されたとしても武器となり残るのが鼻からわかっている。1台だけでは安易に壊されるので、安いボイスレコーダーを出し、少し高めのボイスレコーダーを忍ばせておけば、間瀬がやってくれるといっていた。

「そういえば、君は何者なんだ?榎並のことを聞きたがるなんて・・・。」

「申し遅れました。警視庁捜査一課の益子孝人といいます。」

警察手帳を見せると驚いた様子など全くなかった。警察が訪れるのかと思ってしまう。マスターはおすすめのコーヒーを注いでくれた。カウンターで聞くのが一番手っ取り早いのだ。

「刑事ならこの辺うろうろしているからね。榎並渉が榎並の家に入った時くらいかな。警備会社をそばに置いているからね。気を付けたほうがいい。人手が足りないから回ってきていないのが実情なんだけどね。」

「どうして警備会社が榎並についているんですか?」

「そりゃ義理の息子を政治家にしたいかららしいんだけど、今の時代人手不足だって言われているから緊急じゃないのに回せなんて言われても回せるほどのお人よしの人間もいないのかいないよ。」

榎並邦彦が速い段階で狙われるのがわかっているのだろう。むしろ何時狙われるなんかわからないのだろう。それほどの危険を感じていることなのだ。刑事がうろうろしているのは他の案件なのだろう。この辺に未解決事件があるのだろう。

「この地域に未解決事件ってありますか?」

「あぁ・・・、あるよ。命日になると駅前に遺族の人が立ってさ、ビラを配っているからね。時効がなくなっているから早く捕まってほしいんだよね。・・・確か最近聞いた名前が発端だったな。」

「リーチですか?」

「そう。リーチっていうサイトで運営会社がえらく警察に喧嘩を売ってね。ろくに個人情報を流さなかったことで蒸し返されたかして週刊誌がバッシングを受けていたんだよね。その殺された人ってうわさじゃ運営会社の人間なのに、名前を削除していないことにしてわからなくしているっていっていたな。それもぶら下げていた名札見て驚いた。」

噂を言っていたのがハローバルの人間だったという。以前はこの辺に本社を構えていたこともあってか人が多く寄らないような店を行き来していた変わった人がいっていたらしい。それも人事を担当している人で削除を行ったともいっていた。事件が起きて本社を移転したのは2~3年くらいだった。

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