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叫騒の歌  作者: 実嵐
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稼ぐ足

「この店はもともと別のオーナーがやっていたんです。けど、売り上げも好調の時に亡くなったを機に、俺に託されたんです。他の奴でも構わなかったんだと思うんですけど、成り行きで・・・。」

「そんなくだらない話をするために此処に来ているんじゃない。リーチっていうサイトのことを何故あの当時、しゃべらかったのかっていう話だ。」

ホストの連中は管理会社に口止めを食らっていたのだというのを聞いている。大ごとにしたくなかったというのも含まれているのが、実際見過ごす形で大ごとになっている。尾崎が作り上げたのを知っているはずだ。

「それは・・・。金だったんです。尾崎に対して多額の金を渡していたんですよ。もともと作ったのは尾崎だって知ってましたし、大事な客を失いかけた時期もありましたから。」

「それは誰かが流したとかスカウトの連中が言っていた話だな。」

サイトを見られたことによって多くのホストクラブの運営につながる根幹を見られていている。それに悪口を書いていたこともあって、いなくなった。それに対して当時のオーナーが一生けん命に謝罪をして回った。住所がわかっている人もいればわからない人もいたため、会社に出向いて謝罪をしたことによって会社の金を使ってホストに通っていた社員が発覚した。オーナーの誠実さがあったので難なくを得た。明星だけには客は絶えない、以前の姿に戻った。金石は全てをしゃべった。目を食らったような顔をするときだってあった。

「そんなものか。まぁ、詳しい話はさ、また会った時にするよ。心地の悪いところに居座って気分が悪いだけだ。」

「そうですか。人によるって言いますから。」

金石は苦笑いをした。ウエイターがのこのことやって来た。出口へと誘導していく。ウエイターが何処か企んでいるのはわかった。入口まで追ってきた。

「もう来ないでください。迷惑ですから。」

「迷惑だなんて言い切れるのは自分も悪に染まった人が言うものだ。嫌いだといったとしても・・・。まぁ、別の奴が来ると思うから覚悟しておくんだな。変な評判を付けたのはこっちじゃない。」

ハエを追い払うようにしながら言った。若槻の肝の座った行動にひやひやすることはない。益子は心の底からの尊敬があってのことだ。少しの脅しのような言葉を扱っているが、完全に脅しているわけじゃない。におわす程度でとどめている。それで怯えてしまうのだろう。若槻は携帯を取り出した。

「もしもし、間瀬か。二課の連中にいいところ見つけたといっておいてくれ。」

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