言い返す
講演会は全くもって喜ばれていないをわかっていないのか榎並は満面の笑みを見せている。生徒代表として生徒会長がいかにもといっていいほどの真面目さとやんちゃさを混ざっていた。紙を見ずに言うのだからすごいものだ。最後に紹介したい人がいるといって呼びだすのだ。タンタンと思っていないことをつぶやいている。それで呼ばれた。
「皆様に会っていただきたい人がいます。それは榎並邦彦さんにとってもなので・・・。」
「構いませんよ。」
若槻がステージのほうへといった。見た目じゃわからないものがあるのだ。若槻はすたすたといった。向か入れられる形になっている。アウェーであることすらわかっていない。
「いやいや、盛況ですね。榎並邦彦先生。」
舐められたい言い方をされても怒るわけにもいかず、少し言いづらそうに迎えるの間違えたとでもいいたいのだろう。
「貴方は知ってますよね。この写真の場所を。」
ホストクラブの明星の写真だった。気が動転しているのかモニターのほうを少し見せると否定した。汗が流れている。これは何のものなのかといいたいのだろうか。
「貴方が通われていたのを周りに加えて、防犯カメラがばっちりとらえていましたよ。」
「この場所には防犯カメラがないと教えられたのだが・・・・。あったのかね。」
「誰から伺いました?警視庁の刑事部長ですか?あの人はそう詳しくありませんよ。足を嫌った刑事でしたからね。」
若槻は間瀬に手をかざして見せた。それに気づいた間瀬は録音されたデータを全て流すようにした。手っ取り早くしてできるだけ話を聞きだすことをしたかったのだ。榎並邦彦はてんぱっているので収集に追いつかないことも理解しているのだ。誰にも叫ぶことができないのだ。
「君は誰にこんな内容を言っているのかわかっているのか?」
「権力を見せつけては無駄ですよ。高校生の手本になることを言っていただけのはよかったですけど、建前じゃ効き目なんてありませんよ。」
暴力団に渡したのだろう資料が堂々と上がってしまったのだ。それに加えて榎並渉の葬式に隠し撮りされた映像も流された。そこでの会話は死んでよかったとか気が楽になっただのつぶやいているところだ。現場に言った人間にしか取れないものだ。
「こんなでたらめ・・・・誰がとったんだ?」
「誰だってさ、武田。」
武田は若槻が呼び込むと普通に登場した。その姿にも驚いてしまったのだろう。
「貴方に関係ある人物ですよ。」
「知ってる。渉が言っていた会社の上司だ。幾度となく会っている。」




