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叫騒の歌  作者: 実嵐
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過去と未来の対談

遠藤に対していく前に会った。ニタニタした顔をしている。必ずしっぽを捕まえたうえで行うので下手な出方をする必要がない。それを知っている顔だ。

「久しぶりの文化祭なんてところだ。楽しんだらどうだ?」

「遊びじゃないんですよ。」

「やけに肩に背負ってしまうのは性に合わないと思うぞ。俺ならそんなのまっぴらごめんだ。」

彼は茶化すような態度でわざと荷を下ろそうとしている。若槻は素知らぬ顔まではいかぬが、それに近い態度だったのだ。遠藤が茶化すほどじゃないのだとわかっているのだ。

「部下にやらせますよ。俺は相手の出方を見るだけです。まぁ、わからないと思いますけど・・・。」

そういって警視庁を出た。車には3人乗ったのだ。若槻、生稲、益子だ。片桐と佐伯は鑑識としての心意気を伝えたら活かせるといっていた。あまりにない場でな上に大舞台に立たなくてはならないからだという。

窮屈ではないが、心の何処かで窮屈だと思っているようだ。

「益子、コンビニでも行って気分転換していかないと無茶してはダメだからな。」

「はい。」

生稲と益子は同期であったが、気に食わぬ相手としか思っていなかったわけではなかった。捜査一課にいても立場が違ってしまうのもしょうがないことだとも思って飲み込んだ。生稲はそれがなくなったのだ。

「生稲、そういえば融資係に気がかりなことを言っていたといっていていたがそれはなんだ?」

「榎並が桜銀行に対して、ハローバルを倒せとも言っているようでした。大きくなりすぎた図体に乗り切らないからとも言っていました。」

ハローバルは榎並邦彦の隠れ蓑としかならなかったのか。隠れ蓑ではなくて、もともとがハローバルであってそれが社長が変わってしまって見えなかっただけに過ぎないのかもしれない。

「あと、こんなことを言っていましたよ。小田切工務店をつぶしたのは計算外であったわけではないが、広がりが予想外だとも・・・。」

榎並物流を倒すのに何故小田切工務店がかかわってくるのか。榎並物流に一括して頼んでいたとしたら開拓するには時間がかかりすぎてしまう。大手であれば小さな企業だと手を引いてしまうかもしれない。そのこともあってだ。次いでに小田切工務店をつぶしたのだ。まさか、その息子が桜銀行で働いているとは知らなかったのだ。孫までも働いており、榎並邦彦が絡む問題を知っていたのだ。過ぎ去る日々の中で思い出さなかったこともあったのかもしれない。でも、キーワードとして思い出したとしたら・・・。

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