青春
おばあさんは偉くしかられてたために少しだけ不貞腐れたような顔をにじませていた。
「だって、しょうがないじゃない。あんなにお願いされることなんてなかったんだから。それも高校生よ。かなえてあげたいと思うのが筋じゃない。」
「まぁ、そうだけど。他のお客さんにべらべらしゃべるのはいけないぞ。」
「いいわよ。若槻さんだから酸いも甘いも見分けられるんだから。」
若槻という名を聞いて驚いてこちらに目を向けた。おじいさんは一礼をした。それだけを済ませていなくなった。
「困った人だわ。無論、無口な人だから。だから、料理人に向いていたなんては筋違いだって知っているからね。真逆の性格って困らないわよ。感じるから。」
「そうですか・・・。」
此処の喫茶店の旦那さんは料理人であったのだ。その上、和食、洋食といった具合で多数の料理を学んだのだ。よくわからないと思われるのも大概手を出していたと聞いた。喫茶店を開いたのは大衆食堂を開くほどの度胸がなかっただけだった。奥さんは趣味の一環でケーキを作ったりクッキーを作ったりを繰り返していた。そのこともあって喫茶店を開くことに決めたのだ。それによって商店街の繁盛の状態によって波を感じたが、それは単なるすぎるためのものと感じたのだ。ただ思った以上に起きたことがあった。高校のいじめだ。それに惑わされるように商店街の人並みも動いていく。週刊誌に高校のことが書かれていることもあってか人が行き来が変わってくる。これっぽちの腕を捨てる覚悟があった上で閉店の日を掲げた。すると、高校生がちょうど試験期間だったかで立ち寄ったのだ。その時の寂しそうな顔が忘れられない。
「高校生が来た時にね。考え直してほしいって。先生も出てきて何処か大ごとになっているのを感じるのよ。・・・本当は断るつもりだったの。」
「あんな顔をするんだと思ったんですか?」
「そうなの。スマホとか使ってはやりのものを撮るがはやっているからそれには合わないんだからとも言ったのよ。本気具合が分からないから試すつもりで、募金かなんかの金額によっては考えるってその場でおもったのよ。本気でやったことくらい青春らしいことをさせているみたいになってね。」
単なる冗談を含んだもののつもりが、町や駅前などに立って呼び掛けているところを見てしまったのだ。顔を合わすのはいけないと思って顔を合わすことを避けるようになった。キチンと顔をつく合わすのは正式に出たらと思った。




