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1話 双細剣ウロボロス
眼が覚めるとそこは暗闇だった。
「………あの時の夢と似てるな………」
目の前には二振りの暗闇に刺さっている剣が。
………これを取れと?
シャン
と音を立てて剣が地面から抜け、手の中に吸い込まれていく。
ーー双細剣ウロボロスーー
その名前が頭の中に響く。
「………“双細剣ウロボロス”」
その声と共に手が光り輝き……。
先程の双剣が手元に存在していた。
振るい方は何となくわかる。
突く、斬る、突く、斬る。
両手で放ち続ける。
そして、なんとなく剣を振り続けているうちに、剣の無駄が無くなってくる。
そして、数分後にはを振るう際の音がほぼ無くなっていた。
更に、デコピンの原理で通常のスピードより早い突きを使う事も出来るようになった。
剣はどんどん上達して。
最後の一撃は、空間をも斬った……。