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魔神(猫)の脚は強い!

さてさて、世界一危険な島と呼ばれる場所で貧弱なレベル1の私がどう強くなるか?



「暫くは妾がスキル【不殺】を使って瀕死にした魔物をお主が狩ってレベルを上げるのじゃ。基本的に殺した者が経験値を得る、一部の例外を除いてこれがこの世界での強くなる方法じゃぞ」


「わかりました。それでなんですが……………まー様、瀕死とはいえ私にこの島の魔物を殺れますか?」


「無理じゃの」


「ですよねー」



まー様によると私のステータスはこの世界の10歳前後程度らしいですよ。14歳の女性なら私のステータス1.5倍くらいはある筈だと言われて改めて私って貧弱だと思った。あと、スキルも本来なら最低1個あるのに加護持ちの私がスキルが何一つ無いのはおかしいとの事。異世界人だと尚更スキルが無い事は異常だとも……………無いもんは無いですから仕方無いのでこれから討伐ポイントを頑張って稼いでスキル取ります。



「取り敢えず、コレを使って止めを刺すが良い」


「………………え」



まー様の左隣の空間がいきなり成人男性がスッポリ入ってしまう大きさでグニャリと歪む。グニャグニャのところから白銀色の大型ナイフがニューッと出てきて地面に落ちた。これ魔法?魔法だよね!?ヒャッホイッ!ファンタジーってやっぱり良いね!

命の保証は無いけど良いね!!



「ミスリル製のナイフじゃ。これなら弱いお主でも瀕死の魔物に止めを刺せるじゃろ」


「まー様のミスリルナイフありがたく使わせて貰います!」


「いや、ソレはこの島に来た者達が魔物に殺されて放置されてた物の一つじゃぞ」


「……………はい?」


「この島にある素材欲しさの阿呆、軽い気持ちで腕試しに来る阿呆が稀におるのだ」



貰ったミスリルナイフがまさかの遺品ですか!?

そんな遺品をなんでまー様が持ってるのですか!?



「この島は妾の管轄、私有地みたいなもんじゃ。人が住めぬ場所ゆえ数年に1回はガラクタの山を拾いに来ねばならぬ」


「まー様からすればミスリルもガラクタですか」


「人も神も使わぬ物、使えぬ物ならガラクタも同然であろう」


「貴族や商人以外なら換金すると思いますよ」


「妾に金など必要と思うかえ?」


「必要無いですね」


「だからこの島に2つある洞窟の内、片方の洞窟の深層部にマグマが湧いてるから其処で適当に処分しておるわ」


「人である私には物凄い勿体無いと思いますけど、マグマで処分とかまー様豪快!そしてマグマが流れる洞窟もある森で溢れた島とかやっぱりこの島ヤバイですねー!」



流石まー様、物欲まみれの人類には到達不可能な領域の神様だぜ!そこに痺れる!憧れる!私にはきっと真似出来ません。だって勿体無いですもの!!その前にマグマのある場所まで自力で辿り着けるか怪しいと思います。捨てる依然の問題だね!

まぁ、でも………………辿り着けるか着けないかは横に置いといて、まー様が捨てろと仰るなら豪快にマグマに投げ捨てますよ!まー様か物か、と言われたら迷わずまー様を選ぶのは信者として当然じゃないですか。え?まー様に信者と認められてない?信仰とは誰かに許可を貰わなければ信仰しちゃいけないんですか?例え神様相手でも信仰は自由だと言って差し上げますよ。



「話は終いにして先ずは1匹狩ってみよ」


「緊張しますが頑張ります」


「魔物を誘導してくるからお主は結界の中で待っておるのじゃぞ」


「はい、待ってます」



まー様は私にも結界が見える様に半径3メートルのうっすらと光るドーム状の結界に切り替えてくれてから魔物を探しに行きました。これなら結界の範囲がわかりますね。

さて、まー様が適当に近くの魔物を引っ張って来るまで心の準備をしよう。瀕死とはいえ相手は魔物、生物の死の間際に見せる命の底力ってやつは侮れないのだから…………………深呼吸しよう。


すー、はー、すー、はー………………


よしっ、ドンと来い!と言いたいけど割りと近くから木がバキメキ折れる音とズルズルと何か這いずる様な大きな音と地響きがするんだけど!てか、此方に向かってきてる気がするんだけど!?



「シャァアアアアッ!!」


「っ!?」



結界の直ぐ側まで音が近付くと目の前にあった木々が大きい音をたてて折れると同時にゴリラ似の魔物より倍以上大きい魔物が現れた。ビックリして腰抜かしましたが何か?



「連れてきたぞ」


「まー様!?ちょっ、コレ連れてきたのまー様ですか!?」



この魔物はまー様が引っ張ってきたみたいです。魔物の姿は、深緑の皮に黒い牙を生やした赤黒い目の大きい蛇です。べ、別に表現力が無いのではありませんよ?木洩れ日があっても暗くて良く見えないのと、あまりにもデカくて私の視界に入る大部分が腹と顎なんですよ!あと、この大蛇の魔物の姿が見えた瞬間に結界にタックルされたら大丈夫だとわかってても焦って慌てるからね!?

だから別に表現力が無い訳ではありませんから!



「魔物を瀕死にしてやるからさっさと止めを刺すのじゃ」


「凄い暴れてますから結界から出られません!」


「今大人しくさせるから待っておれ」



まー様に釣られてきた大蛇の魔物の身体は結界に何度もぶつかって暴れるから地面が揺れて地味にへたり込んでるお尻に響きます。尻に振動が……………!

これでは近付くどころか僅かでも結界から身体が出た瞬間にかすった衝撃だけで余裕で死ねるよ。



「大人しくせい!」


「ジャッ!?」



大蛇の魔物の頭部に可愛らしい右後ろ脚から残像に見える早さと凄まじく高い物理攻撃力の蹴りが当たった。ドガァッと周囲に響く程の打撃音と同時に大蛇の魔物が此方に向かって吹っ飛んできて結界に叩きつけられた。そして、大蛇の魔物の横顔が目の前に落ちる。

スゴーイ!大きい蛇の頭が目の前にあるー!(白目)



「うへぇ、頭に1発蹴りを入れただけで動きが止まった………………つぅか、顔が近いよー、まだ全身見えてないよー、どんだけデカイんですかー」


「ほれ、さっさと顎より上の頭部に突き刺すのじゃ」


「はっ、はいぃ!」



現実逃避したい私にまー様に急かされて力が抜けた足腰を強く叩いて無理矢理動かして立ち、足がフラ付きながらも放っておけば勝手に死ぬと思う大蛇の魔物にミスリルナイフを持った右手を勢い良く突き刺す。


パシュン!


そんな音と共に大蛇の魔物は光となって消えた。視界の視界の端にログらしきものがズラーッと流れ始めた。


《レベルが上がりました》

《レベルが上がりました》

《レベルが上がりました》

《レベルが上がりました》


《討伐ポイント867133Pを入手しました》


《称号:大蛇の主狩りを取得しました》


《称号:克服者を取得しました》


《称号:成長の可能性を持つ異世界の娘を取得しました》


《称号:ラストアッタクの成長を取得しました》


《称号:戦況を覆す力を取得しました》


《称号:強者の余裕を取得しました》


《ジャイアントフォートルヴァイバーの皮を入手しました》


《ジャイアントフォートルヴァイバーの牙×2を入手しました》


《ジャイアントフォートルヴァイバーの魔核を入手しました》


《ジャイアントフォートルヴァイバーの舌を入手しました》


《ジャイアントフォートルヴァイバーの目×2を入手しました》



何か凄い一気に来た!!レベル幾つ上がったんだよこれ!魔物の素材は倒したから手に入ったから良いとして、なんか普通じゃない称号も手に入れちゃったよ!?それより大蛇が主だった事に驚きだよ!



【大蛇の主狩り】

大蛇の主を倒した称号。全ての蛇系の魔物に対して筋力と魔力が10%上昇する。相手がボスや主だった場合、筋力と魔力が15%上昇する。


【克服者】

恐慌状態を自力で早く抜け出せた者。恐怖耐性に補正が掛かり、恐慌状態になっても早く抜け出せる。


【成長の可能性を持つ異世界の娘】

異世界からやって来た娘がレベル100を越えた称号。レベルが100単位で到達する度にステータスの上がり幅が緩やかに上昇する。


【ラストアッタクの成長】

相手を倒した一番最後の攻撃方法によってレベルアップした際にステータス上昇値が変動する。


【戦況を覆す力】

自分よりレベル100以上高い相手に逆転の勝利を果たした。自分よりレベルが上の相手に対しレベル差の数×1%のステータスが上昇する。また、複数の敵と対峙した場合はステータスが10%上昇する。


【強者の余裕】

自分よりレベル100以上高い敵を無傷で屠った強さを持つ者。自分より相手のレベルが上の場合、無傷で倒すと経験値2倍になる。自分より相手のレベルが下の場合、相手のステータスが10%上昇する代わりに無傷で倒すと経験値1.5倍になる。





アカリ・クスノキ

種族:人間

レベル:163

体力:381

筋力:527

魔力:349

精神力:342

俊敏:392


討伐ポイント:867133P


スキル:




称号:召喚された異世界人、はぐれ異世界人、創造神の加護×4を受けし者、大蛇の主狩り、克服者、成長の可能性を持つ異世界の娘、ラストアッタクの成長、戦況を覆す力、強者の余裕





レベルが100越えた!?ステータスもレベルの倍以上になってるし、称号の効果がとんでもなくないですか!?加護でレベルとステータスが上がりやすいのだろうけど、いきなり上がり過ぎと私は思うのですが…………………

いやでも、この島だとまだまだレベル的に私は底辺なのかも知れない。だって世界一危険な島ですよ?さっきの大蛇の魔物、えーとジャイアントフォートルヴァイバーだっけ?こんなのやゴリラ似の魔物がうじゃうじゃいる島なんだから寧ろもっとレベルを上げなければならないのかもしれない。



「どうじゃ?ちゃんとレベルは上がったかえ?」


「あー、はい、レベルが163になりました」


「そうかそうか。この蛇はレベル500を越えてたからお主のレベルが良くて100は越えられるだろうと思うておったが………………流石は創造神様達の加護と言うべきか」


「500…………越えてた……………?」



え?あのジャイアントフォートルヴァイバーって魔物、レベル500越えてた?

私いきなり500越えの魔物をまー様にぶつけられたんですか?それって、さっさと強くなれって言う事ですかね…………………


わかりました。それがまー様から信者たる私に課した使命なら1日でも早くまー様のお手を煩わせなくなる様に頑張ります!



「私、頑張ってどんどん強くなりますまー様!」


「む?レベルが上がってやる気が出たか」


「そうだ!どんな生き物だろうと目がある生物の眼球を抉れる様にならなくちゃいけないなら色んな魔物で練習しなくちゃ!」


「……………………う、ん?」


「抉るぞー、おー!」


「間違った方向に努力と成長をするでないわ!」



私はまー様のありがたい激励言葉を脳内保存。そして、討伐ポイントを使ってスキルを取ります。称号の効果がラストアッタクの仕方でレベルアップ時のステータスの上昇値が変動するなら魔法も取らねば魔力が上がらないと思うからね。

何より魔法というロマンが私の中の中2病が疼くんです!剣と魔法のファンタジーに憧れる人達なら絶対に疼く筈だ!!

レベルアップしました。

次はスキルを取って更にパワーアップしますよ!


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