せめて女神(クソビッチ)に腹パンしたかった
書きたかった異世界転移のお話です。
趣味を詰め込みました。
此処は何処でしょう?太さ直径2メートル、高さは低くても15メートルはあるであろう大木が見渡す限り沢山………………………これは森ですか?辺りから獣のヤバい鳴き声が沢山聞こえます。太陽の光も木々に殆ど遮られて少しの木洩れ日で辛うじて夜ではないのがわかる。わかるって言っても本当に僅かな光なんで正確な時間はわからんよ。ただ、夜じゃないので光を殆ど遮られても目の前が真っ暗という事は無かったので良かった。でも薄暗いから怖い以外の感情が出て来ません。
もう恐怖心だけで昇天しますよ?死の恐怖より未知の体験に対しての恐怖ってのが自分でもビックリ!
こうなったのもあの女神のせいだ!!
んむ、熱くなる私…………………こうなる前の事を1から思い出そう。先ずは私自身の名前等からだ。
私は楠木 朱莉、今年で14歳になる中身はBBAのリアルJC。趣味はプリチーな動物を愛でる事、好きなものは動物、嫌いなものは二卵性双生児の双子の妹と妹贔屓の人間全員です。ちやほやされたい嘘つきな妹のせいで両親どころか親族や学校の人間全員に私は嫌われてます。なので現在の私は常にボッチですから寂しいなんて感情があるのか怪しいですね。あっ、撫で撫でしてた小動物が去っていくのは寂しいからちゃんと寂しいって感情はあったね!
うん、自分の名前等は問題無い。良かった良かった。
ん?私の中身がBBA?アレです。所謂、転生って奴ですよ私。なんでも予定だと死ぬのが約50年先なのが何処ぞの異世界の神様が禁忌とされる他世界への干渉を暇潰しとして遊びでやってしまった為に干渉地点にピンポイントで立っていたゲームとラノベが好きなアラフォーの私が犠牲となって死んでしまったそうです。そう教えてくれたのが前世の世界の創造神と名乗る魔法使いの賢者のお爺さんみたいな姿の偉い神様でした。座布団2枚が敷いてあり、ちゃぶ台にお茶菓子と湯呑みと急須が乗ってて、ちゃぶ台の脇にはポットが置いてある真っ白な空間で頭を地面(床?)にゴリゴリ擦り付けて土下座してたので慌てて頭を上げてもらう様にお願いした記憶があります。
その神様が言うには、本来人間が決められた寿命で死亡しなくても神様達は無視を決め込むらしいのだけど………………その世界と関係無い異世界の神様が干渉して死亡時期がズレた場合は決して無視は出来ない。無視すると少しずつ自分の管理する世界と異世界の神様の世界に次元の穴が開き、双方の世界が崩壊する危険があるから塵芥同然の人間1人の犠牲とて見逃せ無いと仰ってました。
それで、私の場合は干渉地点にピンポイントで直に影響受けて即死。私の死で干渉された事に気付けたそうです。だから私の死の感謝と謝罪の意味を込めて土下座したそうで…………………
干渉で死んだ人間はその世界の神様と干渉してきた異世界の神様で責任を持って別の世界の神様に頭を下げて転生させるのが義務であり、転生先の世界の神様に迷惑を掛けない為に転生させた人間が死亡予定日までに何かあった場合は協力してバックアップするのが世界を管理する神々のルールみたいです。
私にこれから記憶を持ったまま転生させるので新しい人生を歩みなさい、と言われて何処からともなく目の前に現れた私を殺してくれやがった異世界の神様らしき物体を引き摺って見送ってくれました。異世界の神様は全身モザイク待った無しのぐちゃぐちゃな姿にビビったけど、私に対してドン引きするくらい必死に謝罪してたから怒る気が失せました。恐らく、あの異世界の神様をあんな全身モザイク姿にしたのは前世の世界の神様だろう………………おっかないです。
そういえば、見送りの時に前世の世界の神様が『生まれ先は選べないけど異常事態が発生したら少しだけこの馬鹿野郎(異世界の神)と一緒に手助けしてあげるね!』とか言ってたな。期待はしてないけどヘルプの念だけは送っときますか……………………どうせ、現状況から考えて獣に喰われて死ぬしか道が無さそうだからね。色褪せる事の無い前世の記憶を持ってる以外に特殊な事が出来ないから死亡率激高だよ。
えっと……………………それから転生して他人に甘えて自分では何もしない嘘吐きクソ妹と妹贔屓のクソみたいな家族と周りの人間に囲まれながら自立するまで我慢して生きてきた私は今いる森に飛ばされた日も変わらず学校の登校。飛ばされる直前もクラスメート達の妹への崇拝と私への嫌味等の精神的な虐めを耐える。担任も妹贔屓なので私への虐めは止めるどころか周りに推奨してやらせる始末なので期待なんてしない。するだけ無駄なんです。
幸い暴力といった肉体的な虐めが無かったのは良かった。私は1度意味不明なレベルの理不尽さで死んだせいか死への恐怖が薄いっぽいのかな?肉体的虐めと虐待が有ったら死なんて恐れる事なくさっさと自殺していたでしょうね…………ただ、未知なる体験や存在には恐怖するけどね!
おっと、ちょっと話がズレた。朝のホームルームが始まって直ぐに女神と名乗る女の声が聞こえてきた瞬間、目の前が真っ白になって耳に『此方の世界に貴方達を招きます。人の世を脅かす獣王、竜王、魔王を倒しなさい。選ばれし異世界の勇者達よ』なんて言葉が嫌に残った。勇者達って事はクラス単位で転移されたのかも知れない。つまり奴等も同じ様な台詞を聞いたって訳だよね。虐めを楽しむ奴等が勇者とかゲロ以下の勇者じゃね?あんな奴等が善行を行っても偽善者にしか見えないし、誰かを虐めて優越感に浸る勇者なんて私は吐き気がする。少なくとも奴等の本性を知ってる私からすれば人種差別をする可能性のある連中に絶対勇者扱いなんて出来ねぇわ。
使命とかで一緒に旅をするならきっと私を雑用扱いか肉壁扱いで使い捨てされるんだろうなぁ…………………それか連中が遊び半分で私1人だけを外に放り出すかもしれない。後者の方が精神的に楽なのでそっちを希望します。
そして気が付けば私は森にポツンと居ましたとさ。
女神マジで消滅してくんないかな?
「はぁ、生き残れる気がしない…………………………」
前世で読んだ異世界トリップ小説とかだと主人公自体がチート、もしくはトリップ特典のチート能力とかもらえてたよね?試しにステータスオープンとかて私のステータスって見れますかね?
「ス…………ステータス」
ステータスは現れ…………………無かった。
わお、ステータスなんて無かったんや!何だよ期待させやがって!!いや勝手に期待した私が悪いんだけどさ!?本当に私何もない状態だからステータス開いてよー!せめて獣とかヤバい生き物以外でファンタジー感を感じてから死にたいよー!
そう強く願ったら目の前にRPGで言うアイテムやステータスが見られるメニュー画面が現れた。純粋にめっちゃ嬉しい!
「開けた!やった!……………と、此処だとヤバい生物にいつ襲われるかわからないから何処か身を隠せる場所を探さないと」
メニュー画面を開いたまま辺りを見渡して木の根と根の間に上手く体を潜ませる場所を発見。急いで逃げ込むとメニュー画面も一緒についてきたので視界の邪魔だった。メニュー画面をしまい忘れた私が悪いからメニュー画面に悪態なんてつけないですね。
さて、ヤバい生物の視覚的問題なら何とかなった。嗅覚が鋭いなら間違いなく終わる。それはもう仕方無い、諦めて死のう。だから死ぬ前にメニュー画面でファンタジーを感じようか!
メニュー画面に目をやるとアイテム、ステータス、ポイント使用の3つがある…………………アイテムとステータスはわかる。ポイント使用って何?これは最後に見よう。
取り敢えず先にアイテムを選んでみよう。アイテムを選択してインベントリ内を見ると、当たり前だけど何も無い。アイテムは無いけど良く見ればジャンル分け出来るみたい?オートとセルフの2つの方法でジャンル分けが出来て、更に必要なら全部セルフ移動になるけど新しいジャンルを作れるっぽいから便利。あとは、10種類だけアイテムショートカットの設定も出来る様です。
次にステータスなんだけど……………………
アカリ・クスノキ
種族:人間
レベル:1
体力:7
筋力:5
魔力:9
精神力:9
俊敏:8
討伐ポイント:0P
スキル:
称号:召喚された異世界人、はぐれ異世界人、
対比例がいないからわからないけど貧相なステータスってのは私でもわかる。てか、スキルが何一つとして無いってヤバい!更に生き残れる気がしない!
もう無いなら無いで仕方無いと諦めよう。いじけてませんし、拗ねてませんよ?どうせ死ぬんですから私は諦めたんです。だから称号を見ましょう。
【召喚された異世界人】
女神の神託により人族の王や魔法使い達に勇者として召喚された異世界の住人。
【はぐれ異世界人】
本来なら召喚を行った場所に召喚される筈だったが全く違う場所に召喚されてしまった異世界人。
はい、私は予定の召喚された場所とは違う場所に飛ばされて召喚されてしまったそうですね!女神の陰謀ですか?それとも私は要らないからサクッと死ねってか?偶然だとしても何故か女神に対して好きになれなさそうです。
ステータスはもう良いです。最後は問題のポイント使用なんですけど…………………………多分ステータスにあった討伐ポイントなんてものが関係してますよね?見ればわかると思うので見ちゃいましょう。
ポイント使用を選んで見てみるとスキル名みたいな項目がズラーッとあった。一番上にスキルとは別に枠分けされてる部分があり、そこには討伐ポイント0Pとあった。やっぱり討伐ポイントだったみたい。スキルの隣に必要なポイント数が有るのもわかる。必要ポイントを払えばスキル取得を出来るという事ですか。成る程、理解した。
それで、今はあいうえお順で全スキルが表示されてるけど職業・アクティブ・パッシブ・キーワードでスキル検索も可能性だから必要なスキルを探せるのは良いね。ポイントさえ有ったら色んなスキルを取得し放題ってのも良いよね!
そう、良いとは思うけどさ……………………………今の私のステータスで生き物を殺せますかね?恐らく高確率でワンパン死亡すると思います。最悪は攻撃以外の衝撃波や落下物で死ねるわ。もしかしたら私は世界最弱の可能性も否めないです。
「はぁ…………………………メニュー画面を閉じよう。生きる為の希望も無ければ理由も無いし、手段すらも無いって最早人生詰んでね?今の私の状況から見て、どう足掻いても殺されるか餓死するかの未来しか見えないよ」
本当、今世は中身の無い人生だったわ。前世の方が独身で仕事と趣味だけの毎日だったけど割りと好き勝手に人生を歩めたから楽しかったなぁ。
生きる事を諦めるのが早過ぎると自分でも思うけど……………………私は決してどんな逆境をも跳ね退けて立ち向かう2次元のヒーローでも無ければ、ピンチになると誰かが助けに来てくれるヒロインでも無いんだ。そもそも、2次元の登場人物達は何かしらの能力や才能、魅力を持っているのだぞ?何も持たないモブは良くて名前が出てくるか背景止まりだかんね?そのモブたる私に登場人物達のイベント的な御都合主義の様な展開なんて起きる筈が無いんだ。
だから…………………
「ゲギャギャギャッ」
私が隠れてる木の上から降りてきたゴリラに似た3メートルあるかないかの大きい化物に見付かって襲い掛かられても、ただボーッとそのゴリラ似のデカイ化物を死ぬまで目を瞑らず見てるしか出来ないのだ。
ゴリラ似のデカイ化物、もといモンスターが振り下ろした太い腕と岩の様に大きい拳が凄い早さで私に当たる____
直前にゴリラ似のモンスターが血肉を撒き散らして絶命した。
「……………………え」
何が起きたの?私まだ生きてるの?それとも死んだの?私は何が起こったのか理解出来ずに混乱していたが酷い血の臭いでハッと意識が戻る。そして視界に入った光景をハッキリと見る事が出来た。同時に自分は生きているとわかった。
直前まで拳を私に向けて振り下ろしていた筈のゴリラ似の大きいモンスターが目の前で巨大な爪で切り裂かれた様な姿で事切れている。つまり、このゴリラ似のモンスターを一撃で殺せる化物が直ぐ近くにいるから助かったけど助かってないとわかったよ。
あははは、やっぱりモブごときに奇跡なんて起きねぇな。
「見付けたぞ小娘」
「………………へ」
「ふむ、怪我は無さそうじゃの」
「あ……………え………………?」
「安心しろ小娘。妾は創造神様からの命令でお主を助けに来たのじゃ」
前言撤回。モブでも奇跡が起こりました。
私を助けてくれたのは毛色が紫で赤目の喋るスラリとした猫でした。尻尾の長さを除いた頭からお尻までおよそ40㎝の大きさです。50㎝はあるだろう長い尻尾がユラユラと動いてます。可愛いです。じゃなくて、創造神様とか言わなかった?
「そ、創造神様?…………………命令?私を助ける?」
「魔物共が近寄らぬ安全な結界を張るから待っておれ」
「……………は…………………はい…………」
「ついでに魔法反射障壁も張っておくか………………………………………よし、これで良いじゃろ」
さっきのゴリラ似のモンスターが近寄ってこないレベルの結界って凄くないですか?あと魔法反射障壁って何ですか?明らかに魔法に関してチート臭いんですけど!というか、見た目は猫だけど創造神様と関係あるとか確実にヤバい生物なの確定じゃないですか!?
選択を間違えると死亡確定の激ヤバ生物だよ絶対!だけど見た目が猫だから愛でたい!殺されるかも知れないけど愛でたいよー!!
「さて小娘よ、妾に色々聞きたいであろうが…………まずは妾がどの様な存在か知る事と創造神様からお主へのメッセージを聞いてからにせよ」
「…………はい」
「よろしい。妾は創造神様より生み出されし神族の1人、魔神である!」
「魔神……?」
「うむ、魔神である」
「名前が魔神なんですか?」
「そうじゃが?」
そうですか、名前が魔神ですか。実に覚えやすくて呼びやすい名前で助かります。見た目が可愛い猫なら可愛くて親しみやすい感じで呼びたいです。殺されそうですけど私は可愛いものと仲良くなって触れ合えるなら死んでも後悔しませんよ!
ふふふ、1回理不尽に死んでるから死なんて怖くないさ!目の前の魔神と名乗る猫を愛でて殺されるなら本望じゃい!可愛いは正義!
「魔神様と覚えました。そして、親しみを込めてまー様と呼びます」
「その呼び方は止めるのじゃ」
「私の顔をわかるのであれば恐らく私の事をまー様の言う創造神様という御方から聞いてそうですがまー様に私の自己紹介は必要ですか?」
「名など知らずともスキルの【鑑定】があれば直ぐにわかるぞ。あと、その呼び方は止めろ言っておるじゃろが聞け小娘!」
「それならば私の自己紹介は省きますねまー様」
「おい聞いておるのか!?」
「聞いてますよまー様」
あー、超撫で回したい。まー様を可愛くゴロゴロ喉を鳴らさせたいです。
「妾に対してその態度……………許さぬぞ小娘!」
「魔神様をまー様と呼び続けられて尚且つ触れ合えるなら喜んで死を受け入れますよ!」
「お主は妾とフレンドリーで狂信者か何かなのか!?」
「……………ハッ!」
「その手があったか、という顔をするでない!!」
「今日からまー様の信者になりますね!」
「お主の様な信者はお断りじゃ!」
若干涙目になってるまー様可愛いですね。
そろそろを戻して創造神様のメッセージを聞きましょうか。あ、まー様が可愛いから信者になりたいのは本当ですよ?
「まー様、そろそろ創造神様のメッセージをお聞かせ下さいませんか?」
「誰のせいで話がズレたと思っておるのじゃーっ!」
「怒りで綺麗な毛並みが逆立っても見惚れてしまう素敵な(可愛い)お姿ですねまー様!」
「す………素敵な姿じゃと………?…………う、うむうむ!妾の崇高なる姿を理解しているのであれば、その呼び方も特別に許してやろう。寛大な心を持つ妾に頭を下げて感謝せよ!…………………………この姿を初めて素敵と言ってもらえたのじゃ!(小声)」
「ありがとうございます(土下座)」
最後の小声聞こえてますよまー様。ちょっとチョロい魔神様だなぁって思ったけど……………成る程、こんなに可愛らしい姿(猫)の良さを解さぬ輩は目と思考が腐ってるんじゃないのかな?
今後まー様の姿を馬鹿にする奴は眼球抉ろう!まだ創造神様のメッセージとやらを聞いてないけど、それを使命に生きよう!
「では、創造神様の伝言をお主に伝えるぞ」
「はい、まー様のお姿を解さないクソ共の眼球抉りますね」
「はっ!!?」
「何でもないです。どうぞ創造神様のメッセージをお話下さい」
下がスカートなので直に地面の小石やら硬い土の塊が刺さって痛いけど、土下座の状態か頭を上げて正座の状態でまー様の話を聞く体勢に入る。耐えられない痛みでは無いからこれくらいの我慢は出来るわ。
「き……………聞き間違えか?ゴホンッ!それでは創造神様からのメッセージを聞くがよい。
ー《この度はうちの女神が消滅するまで謝っても決して許されない程の大変な事をしてしまい申し訳ありませんでした!他の召喚された人間達ならまだしも、他の創造神達から加護を受けた人間である貴女まで巻き込んでしまった事で元居た世界の創造神と合わせた神々にモザイク加工必須の肉塊→再生→肉塊の繰り返しの集団リンチにされました。その事で異世界への干渉を改めて犯してはならない神々のルールだと頭に叩き込まれました。女神のせいで酷い目にあったよ………………グスン。
貴女は既に世界の干渉に関する神々のルールを知ってると思いますのでその辺は省かせてもらいますね。
ここから本題に入ります。いえ、謝罪も本題に入りますからね!
えーと……………本来なら召喚された場所に貴女も召喚されるのです。しかし、貴女の場合なのですが……………複数の創造神の加護を受けた状態で召喚された事で他の人間達とは異なり、加護の力の影響で貴女だけ召喚される2年前に此処フォートル島というこの世界で一番危険な島に召喚されました。その島には貴女の世界ではモンスターと呼ばれる魔物以外に人間はおろか他の種族すらおりません。なので、この世界の創造神の私が1番信用と信頼と実力を持つ我が子の魔神を貴女の元に送りました。この世界の知識、戦い方、生活等をその子から教えてもらって下さい。
あぁ、貴女が受けている元居た世界の創造神の加護と元々お持ちの複数の加護を召喚されて世界を渡った直後に一時的に預かりましたが私の加護も加えてお返しします。召喚されて直ぐに貴女に掛けられた複数の加護に権力ある者達、特に欲深い人族が気付くと貴女をあらゆる嘘と手段を用いて骨の髄まで利用しようとする危険がありましたので………………そして、貴女には大変申し訳ないですが、異世界へ召喚されると元の世界へは還れないです。貴女達異世界人の力で還る方法もありません。我々創造神の力を使えば還れなくはなのですがこれも神々のルールに触れる事になりますから無理です。なので召喚された貴女や他の召喚された人間達が還れないと知ってる上で還れると嘘を吐いて貴女を使役しようするでしょう。
危険とはいえ魔物以外がいない島に召喚されて良かったです。魔神もおりますが危険な島で生活、頑張って下さい。
それと、召喚の儀をされた2年前の時間軸とはいえ召喚の儀を止めてはなりません。止めても召喚の儀は貴女が召喚された時点で成功してます。召喚者を殺しても召喚は止まりません。逆に貴女が狙われてしまいます。絶対にお止めください。
以上がこの世界の創造神である私からのお話です。
ここからは創造神としての話ではなく、私や他の神々の個人的な話で決まった事なのですが…………貴女が召喚される前の生活を元の世界の創造神から聞きました。いくら生まれた先を選べないと言えど複数の創造神の加護を持つ者があの様な扱いをされては加護を与えた神々として色々と許せないそうです。ですが直接的な干渉は許されない……………ならば私を含めた他の創造神達の加護に加え、【魔物を討伐した際に得られる経験値の他に討伐ポイントなるものを得て消費し強化する】という力を貴女に我々から与える事になりました。この力は貴女の努力次第で様々な方向に成長が出来ます。
貴女がその島で生き残る為に必要なスキルは魔神が教えてくれます。余裕が出てきましたらスキル【お取り寄せ】というのがありますので取得する事をオススメします。デメリットはありますが貴女ならデメリットが霞むくらいの良いスキルです。貴女の生活の助けになるでしょう。
最後に、女神は消滅させました。女神に怯える事なく生きて大丈夫ですよ。》ー
以上が創造神様からメッセージである」
全部口頭だというのに不思議と頭の中に残りますね。
ふむふむ、私だけ場所どころか時間すらズレて召喚されたから今現在この世界にいる召喚された人間は私1人と……………此処、フォートル島と呼ばれるこの世界で1番危険な島で生きる為にまー様の指導で知識と経験を詰めるだけ詰めてこの世界で死ぬまで生きろって事ですか。そして女神消滅したか!ナイスです創造神様!てか、創造神様のリンチされた話で思い出したけど前世の創造神様は見た目に反して結構物理力が高くないですか!?だって前世の最後に見た異世界の創造神様が全身モザイクな姿にして無理矢理引き摺ってたんですよ?そんだけ物理に強けりゃあ肉体的な方で酷い目に合うのも仕方無いよねぇ。おっかない、おっかない。
召喚に関してはもう諦めて生きるしかないかな。下手に関われば私の人生が逃亡生活で終わるとか嫌です。少なくとも2年後以降にはクラスの連中の誰かと遭遇する可能性もあるでしょ?連中を通して私に国の為に馬車馬の如く働けとか言われても私は関係ありませんを通す為に儀式を行った国には近付きたく無いです。私を放置して保護しに来なかった奴等が悪いって言って追い返してやる!
んー、あとは私に加護を+αして返した事とスキル【お取り寄せ】だったかな?加護は良いとしてスキルの【お取り寄せ】ってなんだろ?1回ゲットした事のあるアイテムとかをもう1回スキルでゲット出来るとかだったり?そうだと嬉しいな。ポイント使用でスキル名と消費ポイントはわかるんだけど、スキルを取得するまでスキルの説明とか見れないから一目でわかるスキル以外でポイントの無駄遣いはしたくないです。
「話す事は話したからな、質問が有るならこれからお主に覚えるべき知識の話以外で聞くが良い」
「えっと、覚えるべき知識が何なのか知りませんが女神は何で消滅したのか教えてくれませんか?せめて消滅前に腹に1発どころか何百発も入れて殺りたかったです」
「クソビッチ……………余程女神に対して恨みを持っておったのかお主」
「本当に優しい女神様ならお互いの合意の上で異世界に連れていきますよ?例え今回の召喚は女神の気紛れだろうが仕事だろうがアッチとコッチの創造神様達に迷惑を掛ける女神はサンドバッグになるべきと思います」
「サンドバッグっとは何じゃ?」
「殴って蹴って体を鍛える為に丈夫な袋に砂を詰めて吊るした物です」
「ほう、女神を頭陀袋に詰めて吊るして殴りまくるという事か。それなら妾も女神をサンドバッグとやらにしたかったの」
「まー様もですか?」
「うむ、女神の奴はな……………人族の王子に惚れ、その王子に功績なる様に禁忌とされる召喚の儀を行う様に神託で伝えた。そして異世界人を喚んだのじゃよ」
「うわぁ、動機がクソ過ぎる」
「2回目じゃ」
「え?」
「禁忌を犯したのは2回目なのじゃ。それも同じ理由でな」
はぁあ!?女神の奴は惚れた男の為に神々のルールを2回も破ったの!?どんだけ男に入れ込んでんだよ!
つまり、女神のせいでこの世界は2回も危険に晒されたって事だよね?世界滅ぶ=惚れた男も死ぬって結び付かないのかよ女神ぃぃぃいいっ!!
「前回は2000年前、被害に遭った世界の創造神様は大変お優しい御方でな。誠心誠意の謝罪と頭を下げる事、召喚された人間達には余計な事をさせずに平和に暮らさせるという条件で御許しになったのじゃ…………………女神への罰も初犯ゆえに500年間の謹慎、神々の掟の重要性と危険性を1から叩き込むというものじゃったのだが」
「謹慎が解けて1500年の時間経過で頭の中はリセットされたんですね」
「うむ。前回の様に問題を起こしても反省すれば謹慎程度で済むと思ったのであろうな」
「被害に遭った世界の創造神様が優しかっただけで他の神々が優しい可能性なんて無いのに自分の事しか考えない馬鹿なんですか女神は」
「馬鹿だから周りへの被害と世界にもたらされる影響も考えないのであろう………………………その影響等は後で教えるからの」
「あ、はい」
「そういう訳で女神は2度も禁忌を犯したのじゃから創造神様の力により女神が存在した、という事以外の女神の全てが消えたのだ。他に何か聞きたい事はあるかえ?」
「あとは落ち着いた状態で勉強しながら聞いても良いですか?何も知らない現状の私が何を質問しても理解し難いと思いますから」
この世界の情報が殆ど無い今の私がアレコレ聞いてもイメージ的なものが上手く出来ずに言葉だけ横に流れてく感じで勉強にもならないだろう。女神の消滅情報も頭の中の整理が上手く出来てないから多くの情報は頭から漏れると思うね。
《称号:創造神の加護×4を受けし者を取得しました》
【創造神の加護×4を受けし者】
4人の創造神の加護を受けた存在。レベルとステータスが上がりやすく、病気になりにくく、あらゆる呪いを全て無効化し、全ての言語を読み書きが出来る加護。
なんか出た。まだ頭の中の処理が半分くらいしか終わってないのに何か凄いの出たよ。無視出来ない事が書かれてるよ!
えっ、何この称号の創造神の加護×4を受けし者って……………………………効果凄くない?チートじゃない準チートってところじゃないですか!?あーでも、まぁ他の効果はともかくレベルとステータスが上がりやすいのが嬉しいかもしれない。今の私のステータス激弱だし……………言語の読み書きが出来るのは地味に良かったかも。嬉しいな~。
うん、ポジティブに考えて気持ちを切り替えよう。私の頭はポンコツなので1度に処理は出来ません!
よーし!気合いを入れてまー様流教育、名付けてまー様ブートキャンプで頑張って生き残りますか!!
「そういえばまー様、私の教育期間ってどのくらいですか?」
「嬉しそうに聞くな…………元の世界での生活がロクでもないと聞いておるが、元の世界に戻れん事にお主は嘆かんのか?」
「私そんなにニヤけてましたか?えー、嘆く程の良い思い出が野生の小動物と戯れるしか無いのですが?それに嘆いて還れるなら嘆きますよ?……………あっ!学校帰りのルートで仲良くなった野良犬ちゃん達と戯れられないのが未練ですかね」
「未練が犬畜生とは……………」
ぶっちゃけ本当にそれ以外の未練は無いです。前世なら幾らか未練はあったけどね。
「まぁ、これから鍛えるのに未練は無い方が良いか。大した事もなくグズられてお主が強くなるのが遅くなるよりマシだしの。それで期間だったか?期間は無期限じゃ!最低でもお主1人で生きていける技術と知識を与え終えるまでは傍に居るつもりじゃぞ」
「やった!まー様と一緒の生活!!」
「妾が直々に鍛えるのじゃから強くならねば許さぬぞ」
「まー様のお姿を馬鹿にした奴の眼球抉れるくらい沢山強くなりますね!」
「やはりさっきのは聞き間違えでは無かった!!」
異世界に強制召喚されたその日、世界で1番危険な島で異世界人の私と魔神のまー様(猫)の教育サバイバル生活が始まったのです。
主人公の朱莉は黒髪茶目。髪型はショートヘアーです。
まー様のイメージになったのはポケモソのエーフィたんです。ブイズで1番大好きです!




