24/28
夕暮れ時、雨ざらしの君は
イラスト:桧野陽一さま (http://10819.mitemin.net/ )
指定ジャンル・必須要素:なし
→→ ジャンル:詩
この作品は312字となっております。
傘を忘れた
そんなことで無性に胸が苦しくなる
見え透いた嘘や見えない明日も
雨に打たれて流れたらいいのに
通りすがりのロックンロール
掠れた声が心を掻き乱す
後ろ暗い過去や淡い想いも
激しさに紛れて消えたらいいのに
雨に濡れた身体が重いのは
自分がこんなにちっぽけだから
蹴って転がる石ころのように
ぶつかりながら歩いていく
空が晴れた
そんなことで重い気分も晴れてくる
淀む空気も灯台の灯りも
雨に打たれて綺麗に見える
音程のずれた路上のバラード
幼い声が心を撫でていく
落ち込んだ昨日も不安の明日も
拙いメロディーと空へ上れ
夕陽が目に沁みるのは
世界がこんなに美しいから
終わりと始まりを繋ぐような
架け橋を今 歩いて行く
夜になれば綺麗な月が星と
暖かな子守唄を歌うよ
桧野陽一さま、ありがとうございました。
タイトル先行で書きました。言うことは特にないです笑