表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
―I weave with you―【第四回・文章×絵企画作品集】  作者: 些稚 絃羽
檸檬絵郎さまイラスト『電車内で眠る女性』より
15/28

ふるさと

イラスト:檸檬絵郎さま (http://22105.mitemin.net/ )

指定ジャンル・必須要素:なし


→→ ジャンル:詩

  この作品は322字となっております。

挿絵(By みてみん)



帰りの電車でやっと息を吐いた

くたびれた夜のにおいと始まりの音

冬の夜はどこも同じようなものね

闇に吸い込まれて消えてしまいそう


朝の電車には居場所もなく

吊り革の感触も覚えがない

目的地まで数分の距離

居眠りする余裕もありはしない

ぼんやり車窓を眺めても

流れるのはホームとコンクリート


交差点の人波にも惑わされなくなって

話し言葉を笑われることもなくなった

時計を見る回数は増えて

お世辞と笑顔は上手くなる


アルバムで見つけたいつかの写真

焼けた肌に白い歯だけが浮いて

カッコ悪いなんて思わなかったはずなのに

蜂蜜たっぷりの珈琲が苦い


「いつでも帰っておいで」

その言葉が苦しくて未返信のメール

もう子供じゃないとうそぶいて

深夜 コンビニの前でビールを呷るけど

明るい空に星は見えない



檸檬絵郎さま、ありがとうございました。


地元で暮らしているわたしは、都会で生きることは知りませんが。でも大人になると変わってしまうことってありますね。

久しぶりに電車に乗ると、妙に感慨深い気持ちになるのはなぜだろ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ