ANEMONE
イラスト:halさま (http://5892.mitemin.net/ )
指定ジャンル・必須要素:なし
→→ ジャンル:詩
この作品は291字となっております。
君が植えたアネモネが揺れている
鎧で護る柔らかな部分が震えるのは
君が淹れた紅茶が熱かっただけだ
猛者が入り乱れる戦場で
弾いた弓にはいつも君の聲が重なる
届きそうで 届かなそうな
たった一歩の距離で決着がついたりするんだ
だから 嗚呼
君が植えたアネモネが枯れている
鎧を着けた身体が重く感じるのは
君が扉の向こうで泣くからじゃない
命を擦り合う戦場で
飛び出す矢にはいつもサヨナラが返る
届かなくて 届きそうな
たった一歩の距離で鼓動が早まったりするんだ
だから 嗚呼
どんな言葉掛けても 掛けられても
歯痒くて仕方ない
君の祈りは 瞼の裏に
時に青く光り
また赤く燃えて
叫ぶように響くから
だから 嗚呼
だから ここに
だから君が 帰る場所
halさま、ありがとうございました。
色々設定を考えたけど、違うこれはわたしが書くやつじゃないと思えて、最終的にこのイラストがアニメだったらどんな詩(歌)を付けたいかな、とこの形に収まりました。
毎回そんな作品が1つできます、最高に自己満足です笑