第2章ー6 課された任務
富士例差音です。見に来てくださりありがとうございます!是非読んで下さった方は感想とレビュー、評価をお願いします!まだまだ初心者ですがどうかよろしくお願いします!
「どうなるんだ…」
ベリトはこれから起きることに恐怖を覚えながら唾を飲み込む。その途端ハルバスの抜け始めていた肉体が徐々に何箇所かに集まり始めた。その部位とは両手、両足だ。あとは全てシワシワのゾンビと化した。しかしその部位は物凄い固く頑丈な物に見えた。ハルバスの獣の様な毛はすべて抜け落ちた。ハルバスは両手の拳を心臓の前で何度もぶつかり合わせている。ぶつかり合った音は鋼鉄どうしをぶつけ合う鈍い音にすごく似ていた。
「よし…行くぞ…覚悟しろ…」
「自我は保てるんだね…」
「あんな亡者と一緒にするな…」
そしてハルバスはまた2足歩行へと変え物凄い速さで手を振りかざし襲いかかってくる。一瞬のうちにハルバスはベリトの目の前まで移動していた。ベリトはその速さを確認することは出来ないまま拳で顔面を思い切り殴られた。ベリトは勢いよく後ろの山へと飛んでいく。
「本気を出さなければ死ぬぞ…」
ハルバスは近くに落ちている石を沢山拾いベリトが飛んでいった山へと全力で投げた。その威力は凄まじく弾丸の様だった。その沢山の石はベリトが飛んでいった山へと飛んでいった。
「ベリトォォォ!!!」
晃孝は目の前の光景を信じることが出来なかった。自分たちの中で1番強いのはベリトだ。その強いベリトがいとも簡単にやられてしまっているではないか。
「これだけ受けたら立ち上がれる力も残らないだろう」
ハルバスが山の方を見る。ベリトがどこにいるかは煙でよく見えない。しかし攻撃が終わり煙が晴れてくる。そこには山へとめり込み沢山の石が刺さった血だらけのベリトの姿があった。
「おい…嘘だろ…ベリト…ベリト…」
晃孝はおどおどしながらベリトの方へと向かっていく。この現実を受け止める事が出来ていないのだろう。ベリトへと近づいていく晃孝を見たハルバスは次の標的を晃孝へと変え襲いかかる。晃孝もハルバスの速さに全く追いついていけなかった。しかし晃孝が吹っ飛ばされることは無い。そこにはハルバスの拳を足で防ぐベリトの姿があった。しかしハルバスは思い切り振り抜きベリトを飛ばす。しかしベリトは血だらけになりながらもすぐさま立ち上がる。
「何故だ…お前はもう俺に負けた…何でまだ立つ…何で立っていられるんだ…」
「言っただろ…回復力があるって…まだ終わっていない…晃孝には手出しはさせない…」
しかしベリトにも限界というものがある。ベリトは上手く立つことが出来ず地面へと倒れ込んでしまう。
「何故だ…何故お前らはそこまでこの女に固執する…見捨てればこんな苦しい戦いは終わるではないか…」
「じゃあ逆に聞くけど…何であなた達はそれほどまでにこの礼羽さんに固執するんだ…」
「知らない…俺は命令に従うだけ…この女を捕らえることが俺への使命だからだ…何としてでもカオスティアはポラプレスを探し出して殺さなければならない…俺らが固執しているのはポラプレスの方だ…」
「目的さえも知らないでこんなことをやってられるのか…」
「俺の使命を馬鹿にするな…死に損ない…勝負を本気で戦わないお前に初めから勝機はないんだ…」
「しょうがないだろ…僕にだって色々あるんだから…でも死に損ないってのは聞き捨てならないよ…まだ戦える!!」
ベリトはボロボロになりながらふらふらしながらハルバスへと襲いかかる。しかしその速さは普通の人間と同じくらいの速さへとなっていた。ハルバスはそれを鼻で笑い、思い切りベリトの腹を殴った。ベリトは血を吐きながら飛んでいく。ベリトの目は真っ白に変わった。
「この戦いは友情で乗り越えられるものでは無い…全てを捨てる覚悟で戦え…いつでも仲間を切り捨てる準備をしておくんだな…」
ハルバスはベリトの方へとゆっくりと向かっていく。止めを指す気でいるようだ。それを見た晃孝は止めようと立ち上がる。
「おい!!待て!!俺が相手だ…」
「ふん…言っただろ…仲間が死んでも言いように準備をしておけと…待つわけがない…」
「お前…仲間を切り捨てる準備をしておけって言ったけど…そんな準備なんてしねェェェ!!俺が1人犠牲になってみんなを助ける…だけどそれは今じゃねェ…俺はお前に負けねェ…」
「お前が俺に勝てるわけがないだろ…」
「勝つ…勝つ…勝たなきゃいけねェーんだ!!」
「大丈夫だ…僕なら…」
小さい声を出しながらベリトは立っていた。血まみれになりながらも立っていた。
「僕は…平気…回復力がみんなより凄いから…」
「でも今のままじゃどっちにしろ回復力が間に合ってねェーよ!!」
「そんなんで!!そんなんで僕は倒れちゃいけない…僕はあの時2人に救われた…困っている僕を助けてくれた!!そんな2人を助けるには今ここで戦わなくちゃならない!!死にそうでも立たなきゃいけない!!どうか僕にやらせてくれ!!」
「ベリト…分かった…頼んだ…でもそれはお前が回復してからだ…仲間なんだ…俺たちを信じろ…」
「うん…そうだね…意地張ってごめん…」
「そんな簡単にお前達のシナリオどうりにいくと思うなァァァァ!!」
ハルバスはベリトに向けて全速力で走り出した。速さは晃孝たちにもちゃんと確認することが出来るくらいの速さだった。
「見せてやるお前達に仲間が死ぬ瞬間をォォォ!!」
ハルバスは晃孝たちにわざと殺す瞬間を見せるために速さを抑えていた。そして爪を一瞬のうちに伸ばしベリトへと襲いかかる。
「おい!!ベリト!!逃げろォォォ!!」
「あぁ…分かってる…けど…体が…動かない…」
「おい!ベリト!!何してる…おい!!逃げろォォォ!!」
ハルバスの爪はベリトへと当たる…寸前に後ろの岩陰に隠れていた了が間一髪の所でベリトを押し助けた。
「了!!ナイスゥゥ!!」
「あ、危ねェー!!間に合ったけど…俺…やばいんじゃ…」
了は恐る恐るハルバスの方を見る。そこには手を振りかざすハルバスの姿があった。了は顔を真っ青に変えベリトを背負い悲鳴を上げながら全速力でその場から離れる。しかしハルバスは一瞬で了の目の前まで移動する。そしてハルバスはナイフを取り出し2人を突き刺そうとする。しかしチェルノボグは棍棒を持って防ぐ。
「これが仲間どうしの団結だ…少しは分かったか!」
「なかなか殺させてくれないな…いいだろうそいつは目的ではない…」
そしてハルバスは本来の目的である礼羽へと目を向けて全速力で向かってくる。礼羽の近くには愛と先生がいた。
「どうする…こっち来るわよ…先生!!」
「大丈夫!!2人は絶対に私が守る!!これでも教師だから!!」
先生は2人の目の前に出て2人を守ろうとする。そして先生はカバンを探ってあるものを出す。それは防犯様に買っておいたネット網バズーカだ。
「先生!!そんなんどこで使おうとしてたのよ!!」
「魅力的な防犯グッズでしょ!?見てなさい!!」
先生は向かってくるハルバスへと狙いを定めバズーカを放つ。しかしそのバズーカを避けられないわけがなくハルバスは軽々しく避ける。
「先生のバカァァァァァァァァァ!!」
「いやァァァ!!ごめーん!!」
先生は悪あがきとして自分のカバンを盾にしてハルバスのナイフ攻撃を防ぎにかかる。後ろにいた愛と礼羽は完全に死んだと思った。しかしナイフはカバンを貫かなかった。死んだことを確信した3人は同時に疑問の声を漏らす。その途端ハルバスをチェルノボグが棍棒で殴っていた。しかしその攻撃は全く効いていなかった。チェルノボグはハルバスにしがみつき行動不能にさせる。その間に3人は急いで逃げる。しかしチェルノボグはすぐに振り落とされてしまう。
「何で!!何で私達助かったの!?何で!!」
愛は息を切らしながら自分が今生きていることを不思議がっている。
「先生中身見てみた?」
礼羽は改めて先生のカバンの中身が気になった。
「私たち運がいいわ!!そうだよ!!入れておいたんだ!!」
先生かカバンから取り出したのは厚い鉄板だった。それは先生が通り魔に遭遇しても良いように腹に仕組ませるために買っておいた防犯グッズだった。
「そんなもんいらないでしょ!!なにを買ってんの!?」
「えぇ!?いるでしょ!!鉄板!!」
「全世界の人が満場一致で買わないわよ!!」
そうして礼羽たちは先生の防犯グッズのお陰で命を取り留めた。一方ハルバスはチェルノボグの胸ぐらを掴み、持ち上げて近くの岩へと投げつけた。チェルノボグは思い切りその岩に激突する。そしてチェルノボグは気を失ってしまった。
「少々遊びすぎたな…そろそろ本気で目的を達成せねば…」
ハルバスは礼羽たちが逃げた方向へと一瞬で移動する。そして礼羽以外の2人を風圧で軽々しく吹っ飛ばし、礼羽を掴み捕まえる。
「礼羽が盗られた!!くそ!!これじゃ一緒じゃねェーか!!取り返してやる!!」
晃孝は走ってハルバスの方へと向かっていく。しかしハルバスはナイフを投げて晃孝の進行を防ぐ。
「こいつは貰った…これで世界を正す…」
「礼羽!!礼羽は渡さねェ!!俺が何度でも取り返す!!」
晃孝はハルバスが投げたナイフを避け、まだ進行を続ける。しかしハルバスはナイフをまた取り出し何本も投げつける。晃孝は全てを避けることは出来ず喰らってしまう。
「お前に…お前らに…狙われる気持ちが分かるか?…逃げ続ける苦しい日々が分かるか?…分かるわけがない!!だから俺が礼羽を助ける!!」
「助けることは出来ない…ただの人間が俺たちに勝つことはできない…」
「人間舐めんなァァァァァァァァァアアア!!」
晃孝は思い切りナイフの中を走り酒場のおやじに教えられたボクシングの様に1本1本避けていく。少しはかすっているもののどんどんハルバスの元へと近づいていく。そしてとうとう晃孝はハルバスの目の前まで来た。
「ここからどうする…どうやってこの女を取り返すんだ…?」
「無理矢理にでも取り返す!!」
晃孝は礼羽へと手を伸ばす。しかしハルバスは晃孝の顔面を殴り吹っ飛ばす。しかし本気は出していないようだ。完全に遊んでいる。晃孝は何度も何度も礼羽へと手を伸ばす。その度ハルバスが顔面を殴り吹っ飛ばす。
「もう…もうやめて…晃孝…本当に死んじゃうよ…お願い…もうやめて…」
「やめて欲しいなら俺の言うことを聞き一緒に来ることだな…」
「私が…カオスティアに捕えられれば…みんなを救える…」
「だめだ!!礼羽!!信じろ!!俺たちを信じろ!!俺たちは負けない!!どんな時も!!絶対に負けない!!お前は知ってるはずだ…俺たちのしぶとさを!!」
「うん…分かってる…信じる…晃孝が私を信じるように私も晃孝を信じる…仲間を信じる…」
「本当に!!仲間仲間と!!仲間なんぞ捨てちまえ!!そんなもの綺麗事に過ぎない!!結局最後はみんな欲望丸出しになる!!人間でもどの種族でもそれだけは変わんねェェーんだよ!!!」
「お前は仲間がいねェーのか…お前は家来なんだよな?」
「俺は家来だ…俺のは仲間ではない…完全に主従関係が成り立っている…私は従うだけ…」
「主従関係を仲間って言うんじゃねェーのか!?」
「そんなもの言わない…欲望があるからこそ人は人を従える…」
「お前…めんどくせェーな…」
「面白くなくたって別にいい…俺は俺の仕事を終えるだけ…さぁお前はもう死ね…もう手加減などしない…」
「いいさ…来い!俺がお前を倒してやる…」
ハルバスは物凄い速さで晃孝へと走ってくる。長い爪を煌めかせながら晃孝を1発で仕留めるように狙い定める。晃孝はそれをよく見て避ける準備をするが………晃孝の体は動かなかった。疲労のせいなのか、ただ単に相手が怖いのか、それはさておき晃孝の体は言うことを聞かなかった。
「くそ…もう体が…」
ハルバスは晃孝の目の前まで近づいてきた。もうハルバスの長い爪が晃孝の首筋を傷つける。晃孝は反射的に目を閉じた。しかしハルバスの爪は晃孝の首筋の手前寸前で止まった。晃孝は恐る恐る目を開ける。
そこにはベリトが両方の剣でその爪をガードしている姿があった。
「ベリト…悪ぃ…体が…」
「いいさ…初めから僕の敵なんだから…」
「お前達の関係は本当に理解できない…いいさ…どっちもゆっくりと殺してやるから」
ハルバスは両方の爪を後ろへと持っていき、また振りかぶって思い切り引っ掻く。ベリトはその爪を2つの剣を交互に振り斬る。
「攻撃手段が無くなったね…」
「何を言ってる…攻撃手段などいくらでもあるわ…刃物ならいくらでも出せる…しかし刃物を使わなくたってお前に勝てる…」
そうしてハルバスはベリトの腹を殴り飛ばす。ベリトは宙に勢いよく飛ばされる。しかしベリトは空中でうまく態勢を整えてハルバスに両手を振りかぶり襲いかかる。ベリトはハルバスの腹の所を回りながら斬る。
しかし全く刃が通らない。
「何故…攻撃が効かない…」
「残念だったな…新たな戦い方を見つけた…」
その言葉通り剣を降ったお腹の部分がでかく肥大していた。
「手足の筋肉を一瞬にしてお腹に集中させたのか…手強い…」
「お前の回復力の方が俺は手強いと思うがな…」
そうしてハルバスは攻撃の後で再起不能になったベリトを思い切り振りかぶり顔面を殴り飛ばす。ベリトは血を吐きながら物凄い速さで飛んでいき近くの岩にぶつかり止まる。
「悪いがお前が勝てる手立てがもう無い…だからお前の本気で俺にかかってこい…」
ベリトはボロボロになりながらもその場にゆっくりと立ち上がる。
「勝てる手立てならあるさ…本気を出さなくても勝てる方法が…」
「本気を出さないで俺に勝つ方法だと…笑わせるな…」
「俺の命をかけることだ」
「本気を出さずに命をかけるのか…おかしいやつだ…」
「しょうがないだろ本気は出したくないんだから…」
「では来い…その命潰してやる…」
ベリトは光の速さでハルバスの目の前までくる。そしてハルバスの顔面を思い切り殴る。しかしハルバスは顔に筋肉を集中させて防ぐ。そしてハルバスはベリトの顔面を左から殴りかかる。しかしベリトも負けずに下に屈んでよけハルバスの腹にアッパーを喰らわせる。ハルバスはまた腹に筋肉を集中させその攻撃を防ぐ。ハルバスはにやけながらベリトの腹を殴り返す。しかしベリトは自分の腹にクリーンヒットしているハルバスの手を掴みながらその場で180度回転しながらハルバスの顔面を思い切り蹴る。ハルバスは筋肉を集中させるのが追いつかず地面へと叩きつけられるがすぐさま側転して立ち上がり、ベリトに回し蹴りを喰らわせる。
ベリトは宙を飛んでいくが体を丸くしながら後ろに何回転もして勢いを殺し、近くの木に足をつけて思い切り踏み込みハルバスの元へと帰る。そして次の手は2つの剣でハルバスの頭から足の裏まで隅々まで回転しながら斬りあげる。しかしハルバスはその一瞬のうちの事を筋肉を移動させ全て防いだ。ベリトは回転しながらハルバスと距離を取り回転がおさまった瞬間にハルバスの首筋の所に回転しながら襲いかかる。そしてハルバスは肥大させた足で襲いかかってくるベリトを回し蹴りして吹っ飛ばす。そしてそのまま飛んでいくベリトを追いかけ胸ぐらを掴み地面へと叩きつける。そしてそのままベリトの腹を踏みつける。ベリトは声を出して苦しむ。
「ハハハ…いい声だな…もう動けないだろ…お前はもう死ぬ…」
「まだだ…まだ死んでない…まだ負けてない…」
「負けたんだよ…これから死ぬんだ…」
「勝負は死ぬまで負けじゃない!!僕はまだ死んでない!!だから最後まで勝負を諦めてはいけない!!僕はまだ君に勝てると思っている!!」
ベリトは声を上げながら脱出を試みる。思い切り体に力を入れ起き上がる。しかしハルバスも負けずに足に力を入れベリトの行動を押さえつける。
「ここで復活されても大変だ…もう殺そう…」
ハルバスがベリトが復活する前に仕留めようとする。ハルバスは後ろから刃物を取り出しベリトの首を落とそうとする。
「楽しい戦いだった…」
ハルバスが思い切り刃物を振り抜く、しかしそこにはもうベリトの姿は無かった。間一髪のところで抜け出しベリトはハルバスの後ろへと移動していた。そしてハルバスの頭を思い切り殴る。しかしハルバスは頭に筋肉を持ってきていてベリトの攻撃は止まった。
しかしベリトは攻撃が止まった後も力を入れ続け、後は力技でそのままハルバスを吹っ飛ばす。勢いは弱いもののハルバスは吹っ飛んでいく。そして山の所へとめり込んだ。
「その防御はあくまで攻撃を和らげるだけだ…なら攻撃だってちゃんと通るはずだ…」
「なんて馬鹿力だ…意地でも俺を吹っ飛ばしにかかってきたか…」
そしてハルバスは仕返しをしようとベリトの方へと物凄い速さで向かっていく。ベリトが気づいた時にはもう目の前まで来ていてそのままベリトの顔面を殴り飛ばす。しかしベリトは足を思い切り踏み込み顔に拳を受けながらもハルバスの腹に大きく振りかぶりアッパーを入れる。ハルバスは今度は血を吐きながら思い切り飛んでいく。そして岩にぶつかっても止まらず、木にぶつかっても止まらず、地面を滑りながら飛んでいきやがて止まった。
「そういうことか…これなら勝てる…」
ベリトはハルバスに対しての対抗策をやっと見つけたようだった。ハルバスは体に付いたチリや砂をはらいながら起き上がる。口からは血が流れ出している。
「俺に追いつけなければ対抗策でも何でもない…」
「追いつくさ…スピードは自慢できる!!」
「しかしさっきまでは追いついてはこれなかっただろう…もうお前の負けは確定している…」
「そうかな…まぁ一応やってみよう!!」
そうしてベリトは物凄い速さでハルバスの周りを飛び回る。木など岩を使って跳ねながら光の様に飛び回る。
「なんだ…全く見えん…」
「ごめんね…これでまだ5分の1くらいだよ」
「なんだと…ではさっきの速さはそこまで達する相手と満たしてなかったのか…何たる屈辱…殺してやる…」
そしてベリトはあらゆる方向からハルバスを斬りあげる。ハルバスはもうベリトの速さについていけず筋肉でガードするどころではない。ハルバスはその攻撃を全て喰らってしまう。
「ヴヴヴゥゥゥ…倒れない!!殺す!!」
ハルバスは血を吐き目を真っ白にさせながらベリトの胸ぐらを掴み何度も地面に叩きつけた後にそのまま高く飛び、空中からベリトを思い切り地面へと叩きつける。ベリトは傷だらけになり血が大量に流れ出している。しかしボロボロになりながらもベリトはその場に立ち上がる。
「今ここで倒れたら僕は君を倒せない…」
「倒せない!!君に俺は倒せない!!俺は何としてでもこの女を手に入れ…ポラプレスを捕獲する!!それが私に課された任務!!任務1つこなせないで何が家来だァァァ!!」
「ごめんね…もう僕は君に勝てる自信しか湧かない…」
ベリトはその場でニッコリと笑いハルバスを見る。そして上から降りてくるハルバスの足を掴み地面へと叩きつける。
「くそったれェェエェェェ!!!!」
ハルバスは最後の足掻きとしてベリトの顔面を何度も殴り吹っ飛ばす。しかしベリトは簡単に地面へと足から着地してニッコリ笑いながらハルバスの元へと帰って行く。
最後まで読んでいただきありがとうございます!是非感想、レビュー、評価お願いします!