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サラの悲劇 ★ 3話の続き

3話 サラに異変が… の続きになります。


不快な描写が大丈夫な方のみお読み下さい。

男はサラを部屋に入れた後扉に触れるとこちらを向いた。


「ふふふ、さて楽しもうか」


と言いながら近づいてきた。


(何!?何をするの?分からないけど嫌な感じ…)


男の手がサラに触れそうになる…


「嫌っ!」


サラの手が男の手をはたき落とす。


はたき落とされた男は表情を変えた。


「全く優しく楽しもうかと思っていたのに抵抗するなんて悪い子だな…悪い子にはお仕置きしなくては…」


男は拳を振り上げサラの腹を殴った。


サラは壁まで吹き飛んだ。


(痛い…身体中が痛い…特に足が…)


男はサラの首を掴み締め上げる…


(息が出来ない…苦しい…ユーリ…助けて…)


意識が遠くなる…


だが落ちる前に男は手を離した。


「殺すつもりは無いぞ。ただ、抵抗しなければ良いのだ」


男はそう言い、サラに顔を近づけた。


そして唇が重なった。


(えっ?今、私コイツにキスされた…何で…何で!)


「いやいや、やはり若いのは良いな。ハリが違う!」


サラは男を睨む。


「ひどい…ひどいよ!私のファーストキスはユーリ君と決めてたのに!」

「ユーリ君?…ふむ。ユーリとやらが私の物に手を出してるのだな」

「私はアンタの物じゃない!」

「ククク…今はな。ユーリを殺せばサラは私の物に!」

「止めて!ユーリ君は関係無い!」

「関係有りますよ。ユーリが君を掴んでいるなら離すまでだ」

「お願い!ユーリ君には手を出さないで!」

「良いですかな?人に頼む時には礼儀が有りますよね?」


サラは拳を握りしめた。そして決意した顔で男を見た。


「お願いします。ユーリ君には手を出さないで下さい」

「私には得がありませんが?」

「私がどうにかします…」

「君次第ですね」


サラは男に近づいて、唇を重ねた。


「ククク…素晴らしい!良いですよ!君が頑張るならユーリには手を出しません」

「…ありがとうございます…」


男は満足した顔でサラに言った。


「今日は帰って良いですよ。まだしたいなら続けますが?」


サラは悔しさに口を歪めながら頭を下げ、出て行った。




-----


部屋に戻るとユーリが尋ねてきた。


「サラ、今日はどうしたの?遅かったね」


サラは何事も無かったように装って答えた。


「うん…友達と話してたの」


サラはそう言いながら、ベッドに近づいたら躓いて転んでしまった。


(足が…あの時捻ったのかな)


ユーリは慌てて、サラに駆け寄る。


「サラ!大丈夫!?」


サラの足にあざがあった。


ユーリは不安になり、サラに尋ねた。


サラは必死に言い訳を考えた。


そして、サラは苦笑いしながら答えた。


「私階段で踏み外して転んだの…バカみたい」

「そうだったのか…手を貸すよ」


ユーリはサラに手を差し出した。


サラはありがとうと言って、手を取ってベッドに腰掛けた。


(ユーリ君優しいね…私本当にユーリ君にあげたかった…)


ユーリは救急箱取って来ると言って、部屋を飛び出た。


そして、部屋に戻るとユーリが駆け寄ってきた。


だがすでにサラは寝ていた。やはりあんな事があれば寝てしまうだろう。





------


いつも通り朝に放送が流れる。


そしていつも通りに飛び起きて、食堂に向かうはずだった。


ユーリは飛び起きたがサラが起きて来ないのであった。


サラは起きていた。


だが、起きたく無かった。朝になって欲しく無かった。


またあの男の所に行かなきゃならないのだから…


ユーリはサラに近づいた。


そして気づいてしまった。


サラが泣いている事に。


「サラ!怪我が痛むの?」

「う、うん。怪我が痛くて泣いちゃった」


ユーリは少し考えた後部屋を飛び出して、兵士に駆け寄った。


「すみません、ルームメイトが足を怪我をしているのでゆっくり行って良いですか?」

「…ルームメイトを見せろ」


ユーリは兵士を部屋へ案内した。


兵士はサラに近づき、怪我を見ると無線で一言二言伝えると


「お前は食堂に行ってろ。話は付けた」

「で、でもサラは?」

「俺が連れて行く。さっさと行け!」


ユーリは一目サラを見て、走り去って行った。


兵士の不敵な笑みを残して。


ユーリが去さると兵士はニヤニヤしながらサラに話しかけてきた。


「愛しの彼にサヨナラは言ったか?」


サラは兵士を睨んだ。


「おお、怖い怖い。でもそんな顔しても行かなきゃいけないんだよな?」


サラは悔しそうにしながら兵士に連れられ地下に降りて行った。



-----


地下に降りると男が居た。


「おお、愛しのサラよ。元彼は元気だったかい?」

「…おかげさまで元気でした」

「手を出して無いからね。さて今日も態度で示して貰おうか」


サラは悔しさに顔を歪めながら男に顔を近づける…


だが、男は手で遮った。


「今日も唇を重ねるだけか?バカの一つ覚えだな」

「…ではどうすれば?」

「こうするんだよ!」


男はサラの後頭部を掴み、自分の顔に近づける。


そして、唇を重ね、舌を入れた。


(んっ!?コイツ舌を口の中に!?汚い…止めて!)


「ん!?…んーん…んんん!ぷはっ…はあはあはあ」

「おいおい、抵抗してもいいけど、ユーリ君は大丈夫かなー」


男はニヤニヤした顔でサラに迫る。


「い、今のは息が苦しかっただけです。次はもっと出来ますから…」 

「良いねえ、健気だね。ポイント高いよ」


男はそう言いながらサラに顔を近づけ、唇を重ねる。


(く、また舌を入れて来た…気持ち悪い…でも我慢しなきゃユーリ君が…)


時間にして10秒ぐらいだが、体感的には一分にも二分にも感じられた。


「…ぷはっ…はあはあ、満足出来ましたか?」

「う~ん満足した」

「じゃあ今日はこれで…」

「何言ってるのだい?もう帰さないよ?」

「えっ?そんな…ユーリ君に会いたい!帰ります!」


サラは踵を返し、扉を開けようとするが扉は空かない。


「何で開かないの!?昨日は開いたのに!」

「それは当たり前だよ。僕が開けないと開くわけないじゃん」


サラは男を睨んで、男に飛びかかった。


しかし、サラは細身の女の子。


男は体格の良い男。


勝敗ははっきりとしていた。


サラはまた投げ飛ばされた。


(痛い…私はユーリ君とはもう会えないの?イヤッ!)


サラは立ち上がってまた飛びかかる。


しかし、結果は変わらない。


同じように吹き飛ばされた。


「クソッ…無駄な労力掛けさせやがって。優しくしてやろうと思っていたが大人しくしないならこちらにも考えがある!」


男はサラを殴りつけ、蹴り飛ばし始めた。


サラの口からは血や嘔吐物が流れ、身体中にアザが出来た。


サラは気絶した。






------


目が覚めると知らない天井だった。


サラは周りを見渡した。


すると寝ているのは豪華なベッドで自分の身体はベルトによって固定されていた。


(えっ?何で縛られてるの?どうなってるの?)


すると、奥から男の声が聞こえた。


「起きたか。体調はどうだい?」

「何をするの!離して!」

「サラが抵抗するから縛ったよ。サラが悪いんだからね」

「嫌…嫌ぁ…帰してよ…ユーリ君助けて…」

「クソッ!まだユーリの事考えてやがるのか!なら僕の物にしてやる!」


男はズボンと下着を脱いだ。


そしてサラの服を脱がした。


「止めて!それだけは!何でもしますからそれだけは止めて下さい!」

「サラは僕の物だ!ユーリなんぞに渡すものか!」


男はサラの中に無理やり入った。


「痛い…痛い!…お願いだから止めて…下さい…」

「うるさい!サラは僕を感じていればいいんだ!」


男は独りよがりで激しく動く。


サラにとっては苦痛でしかない。


まだ完全に成長しきって無い無い身体を気遣う事も無く、男はサラを蹂躙した。


しばらくするとサラは嗚咽を零すだけになった。


もはや何を言っても何をしても、男が止めないのを察したのだろう。


ただひたすら自分の不幸を呪っているだけだった。




------


男が満足した頃にはもはやサラの目からは光が消えていた。


「サラはこれで僕の物だね。ユーリに奪われる前にたくさん印を付けたから大丈夫だよね」

「…」

「ふふ、サラも惚けて喋れないみたいだね。今日はそこで寝て行きな」


男は服を着て、扉から出て行った。


サラには男の言葉など聞こえていなかった。


ただひたすら頭の中でユーリに謝っていた。




-----


次の日も男はやって来た。


豪華な食事が出されたがサラの目は虚ろであり、手は動かなかった。


「サラ、ちゃんと食べなきゃダメだよ。…あっ、そうか!サラは僕に口移しで食べさせて欲しいのか!」


男は食べ物を口に含み、サラと唇を重ね、食べ物を押し込めた。


サラはされるがままになっていた。




一通り食べ終わったら男はサラをまた抱き始めた。


サラは反応も無く、死んだ目をしていた。


男は気にもしないで一人で楽しんだ。


次の日もまた次の日も…



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