Answer.F いつか花開く蕾を夢見て
フレイヤ編エンディング。
えろえろです。(……たぶん。)
「ふう。今日はこれくらいかな」
「お疲れ様……。さ、おうちに帰ろ」
赤とオレンジに染まる世界。
紅蓮の街と呼ばれ、嘗て栄華を極めたエルメリアにて、俺とフレイヤは二人きりの生活を営んでいた。
作業を終えた途端にしんと静まり返る世界。
ふと気を抜くと、もしかしたら世界に俺とフレイヤしかいないのではないかと勘違いしてしまう。ここには、隣で喧しく騒ぐ彼女も、旅の仲間も、誰もいない。
あの日。神が敗れ世界が生まれ変わったあの日、俺は彼女を選んだ。
ミラでも、セトラでも、ガブリエルでもなく、フレイヤと共に生きていくことを決めた。
その選択に彼女は涙し、「こちらこそよろしく」と受け入れてくれた。
有り体に言えば幸せな生活を過ごしている。
かつての仲間の元を離れ、俺とフレイヤ二人きりの毎日だが、ゆったりと時間が流れる今の暮らしは俺の性に合っているのかもしれない。
フレイヤは……相変わらず大人しい性格のままだが、最近よく笑うようになった。
どこまでも平坦で、代り映えなく、幸せな日常。
待ち望んでいた平和の形を日々の中で感じ取る。
「暗くなってきたな。少し急ごうか」
東から闇夜がやってくる。
ひたすら地面を蹴り、へとへとになった体を無理やり動かしながら歩き続ける。辺りが橙から黒に染まる頃にようやく家に辿りついた。
エルメリアは広すぎだ。アーレアと比べるとつくづくそう思ってしまう。これでも歩きやすくなった方だけれど、それでもなお家へと帰るのに幾らかの時間を要すのだから大概だ。
「……最近は日が沈むの早くなってきた」
家の扉を開けつつ、ぽそりとフレイヤが呟く。
「冬が近いからな。去年みたいに凍え死にそうになる前に、せめてこの辺りだけでも本腰入れて防寒対策しないと厳しそうだ」
「作業分の魔力を割くわけにもいかないもんね……」
二人だけの生活に不満はなかったが、不安はそこらに点在していた。
フレイヤが旅の終わりと同時に定めた決意。
――エルメリアの復興。
俺も全力でそれを手伝ってやろうと思っていた。しかしいざ復興を始めてみると幾つもの壁にぶち当たる。
資材不足と人材不足。
資材の方は魔力を転用することでどうにでもなる。仮にも世界を救うために奮起していたんだ。精製しかし、人材の方はどうしようもなかった。ガーデンと比べると小さい国になってしまうが、それでも俺とフレイヤの二人でこれだけの規模の復興を行うのは骨が折れる。幾ら技術があったとしても効率が良くないんだ。ルミエールの国を見習いたいものだが、……フレイヤの息抜きも兼ねて、今度尋ねに行ってみるのもいいかもしれない。
こうして地道に作業を重ね、一年掛けてようやく廃材は撤去できたものの、未だ家屋などは惨禍の傷痕を色濃く残している。全行程が終わるのは一体何年後なのだろうか。窓の外で夜に同化し聳える歪な建物を見て、ふとそう考えてしまう。なに、期限が決められているわけでもないんだ、のんびりとやっていくのが一番だろう。不安の種にそう言い聞かせることで、明日への活力を見出そうとしていると、
「ごはんできたよー……」
声を張り上げたのかそうでないのか、彼女なりの大声が聞こえてきた。
鼻腔をくすぐるいい香り。引き寄せられるように向かうと、そこには見た目からして美味しそうな夕飯が並んでいた。
そう、旅の中では日の目を浴びることはなかったが、フレイヤは料理が上手い。元々の育ちが良かったからか、彼女にとって一通りの家事はさほど苦でもないようだ。洗濯も掃除もてきぱきとこなすし、仕事も早い。俺が手伝おうとすると逆に遅くなってしまうほどだ。嫌な顔一つせず(むしろ嬉しそうに)俺に合わせてくれるからかもしれないが。
「じゃ、食べよっか。いただきます」
「いただきます」
野鳥のローストを一口つまみながら先ほど思いついた提案を投げかける。
あ、おいしい。
「なあ、フレイヤ。今度ルミエールに会いに行かな――」
「行かない」
即答。提案を切り捨てるような物言いは異を唱えさせない迫力があった。
これが不安の種、その二。そう、フレイヤが最近思いつめすぎているように見えて仕方がないんだ。表面上は普段通りの無表情を貫いてはいるが、どこか浮足立っているような、焦りを抱いているような。だからこその休暇なんだけど、即棄却されてしまった。
「悪くない話だと思うんだけどな。……最近作業ばかりで息が詰まるだろ?」
「でも、一刻も早くこの街を直さなきゃいけない。……わたしが休んでたら誰がやるの?」
料理を黙々と口に運びながら不機嫌そうな声色で彼女は答える。
ああそうか。……フレイヤは未だこの街に憑りつかれているんだ。いいや、確かに彼女は旅の中で一度は過去を振り切った。未来を手にするという確固たる意志を貫くために迷いを捨てたんだ。
けれど、最近のフレイヤはまた過去に囚われている。故郷に戻ってきたからか、それとも旅が終わったからか。
成長したとはいえまだ少女。故郷の惨状を前にして焦りが生まれるのは致し方ないのかもしれないけれど……。
「あのな、はっきり言うと今のやり方じゃ数年間で終わらない。別に俺たち二人だけで新しいエルメリアを創り上げなきゃいけないわけじゃないだろう? 俺は――」
「……っ! シロはわかってない!! わたしがっ、どうしてここへ戻ったか……っ!!」
机に奔る大きな衝撃。食卓を彩る食器が一斉に甲高い音を鳴らした。手のひらを叩きつけ、フレイヤが椅子から立ち上がる。
天井へと向けられたフレイヤの手には炎が宿っていた。ぐつぐつと煮えたぎるような黒に近い赤色。それを思いっきり俺へと叩きつけようと振りかざす。
……しかし、魔法は発動しなかった。
「あ……。…………っ」
顔を青ざめさせるフレイヤ。まるで自分が感情のままにしてしまったことを思い出した子供のように。……いや、まだ子供だ。だからこそ俺も言い方に気を付けるべきだったんだ。
気まずさに耐えかねたのか、フレイヤは外へと駆け出す。
「おいっ――!」
バタンと、勢い任せに閉じられる玄関。
「はぁぁぁ……。やっちまったぁ……」
こんなんだからこの間もセトラにお小言を喰らったんだろう。「ちゃんとフレイヤちゃんと向き合ってあげてね」とか言われたっけ。あれ、そういえばミラも前会った時似たようなこと言ってたな……。
結構気にかけられてるんだな。いや、俺が頼りないだけか……?
自己嫌悪に苛まれつつ、上着を手に取り、扉を開く。夜の大気はもう既に肌寒さを帯びていた。こんな寒空の中に長時間いたら風邪をひいてしまう。
早いこと追いかけよう。せっかくの料理だ。温かいうちに二人で食卓を囲みたいのだから。
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……いた。真っ暗な夜にポツンとオレンジ色が一つ。
こんな何もないところで炎魔法を発動すれば誰だって見つけられるだろうに。
――どうしてここへ戻ったか。
フレイヤはそう言った。そんなの、罪を償うために決まっている。彼女が犯した罪。とある天使に襲われ、自らの身を護る為に街一つを炎の海に沈めた罪の清算。
そこは俺が、足を踏み入れてはいけない領域なのかもしれない。彼女の話の中でよく出てくる、彼女の両親、友達のミアやフィオ、雑貨屋を営んでいたバロおばさんのことを、俺は想像の中でしか知らない。彼らがフレイヤの心の中でどれだけの重みをもっているかを知らないんだ。そして……今後それを知る術もない。
「悪い。さっきは言い過ぎたよ」
「……わたしも。久々に怒っちゃったね。ごめんなさい」
ぱちぱちと音を立てて燃える炎をぼんやりと眺めながらそう呟く。
確かに。フレイヤがあれほどまでに感情を露わにしたのはいつぶりだろうか。ここに来てしばらく経った後、セトラが暇だからと手伝いに来た日だっただろうか。そう言えばあの時も二人でエルメリアを創り上げることに固執していたような……。
「びっくりしたよ、死ぬかと思った。でも魔法が消えて良かったな。ラビエルさまさまだな」
「まだ慣れないもんだね。消滅した瞬間は驚いたけど、本当に発動しなくてよかった……。もしあのままシロに当たってたらって思うと……」
ラビエルが神となって書き換えた世界の理。
「生命への攻撃魔法を禁ずる」。もうこれ以上誰も魔法で傷つくことがありませんように、そんな願いが隠されているような優しい法則。もちろん良いことばかりではない。人によっては以前より不便な生活を強いられた者もいるだろう。だがつまらない諍いでフレイヤの心が傷つくことは避けることができた。それだけでも十分意味ある規則だろう。
「俺はもう気にしてない。だからフレイヤも気にすんなよ、な?」
「ん。そうする」
揺らめく火を眺めつつ、短い仲直りの言葉を吐く。
一拍置いて彼女は続ける。
「……わたし、自分でも知らないうちに焦ってたんだね……。シロがあれだけ言ってくれる理由は何だろうってちょっと考えた……。思い違いじゃなかったら、それはわたしのこと心配してくれてるからだって気付いたよ」
フレイヤは、聡い子だ。すべてを話さなくても、ちゃんと俺の意思を汲み取ってくれる。感受性が豊かな故にから回ってしまうことも多々あるが、きちんと話をすれば聞いてくれるし応えてくれる。
「……フレイヤは俺と二人だけでエルメリアを立て直したいのか?」
だから思い切って聞いてみた。今なら心中を聞き出せるような気がして。
「どうだろう……。わからないや。でもね……この街にわたしとシロ以外が入ってくるのはなんだかもやもやする……」
「でもそれはいつか乗り越えなきゃいけない問題だろ。フレイヤが本当にエルメリアを国として復興させるならなおさらだ」
いつまでも二人きりという訳にもいかない。かつて栄えたエルメリアは決してそのような国ではないのだから。
「……そうだよね。わかってはいるんだよ。わたしはみんなの為にもこの国を笑顔でいっぱいにしたい。それは昔も今も変わらない」
……。フレイヤの意志はいつだって純粋だ。誰かのため、誰かの喜ぶ顔が見たいからに帰結する。
今回想いが溢れたのは、そんな意思と、溜め込んだ自分自身の願望との折り合いがつけられなかったからなのだろう。
「うん、それならちょっとくらい我がままになってもいいさ。フレイヤがしっかりと考えて出した結論なら、それを尊重するよ」
二人きりでゆっくりとエルメリアを再建する方法。
目的を叶えるため、ルミエールの手を借りる方法。
どちらを選んでも、いつかはエルメリアは立派な国として栄えるだろう。
「……うん。よく考えておく。……やさしいね、シロは。とってもやさしい二択だよ」
「そうか? ほら、帰るぞ。ご飯冷めたら嫌だろ? ずっとここにいたら風邪もひくだろうし」
「わたし炎の賢者だよ……? どっちも大したことない……」
「あ、そうだった――いやいや、だとしてもそういう問題じゃないだろ。少なくとも夜風は体に良くない。……歩けるか?」
「……えー? わがままだからあるけなーい」
「ん。じゃあほら」
このくらいがフレイヤなりの精一杯の甘えなのかもな。年長者からしたらもっと頼ってもらってもいいんだけど。
「えへへ……。ちゃんと頼りにしてるよ。いつだってシロはわたしの味方でいてくれるもん」
心を読まれたかのような言葉が背中越しに返ってくる。
ま、今はこれで良いか。
いつもなら長く感じる帰路も、不思議とあっという間に過ぎていった。
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「シロは……我慢してない?」
お腹もいっぱいになり、そろそろ眠ろうかなとベッドに腰を掛けると、フレイヤはその隣にちょこんと座ってくる。
「んー……?」
「ほら、さっきわたし怒っちゃったから……シロは溜め込んでないかなって……。わたしが嫌だったら嫌って言ってね……?」
「おう、大丈夫だぞ。気、遣わせてごめんな。俺ももっとしっかりしなくちゃだ」
普段から伏し目がちな彼女が更に視線を落とす。不規則に乱れた前髪で、目が完全に隠れてしまう。
「きっと、ミラお姉ちゃんやセトラお姉ちゃんと……一緒になってたら、シロは不安になることなんてなかったんだろうな」
寝る前はフレイヤが最も弱気になる時間だ。本人として意図していないのだろうけど、弱音が多くなる。時々、こうして呟くフレイヤを度々見てきた。
「ガブにゃ……ガブリエルちゃんと一緒だったら、うるさくて賑やかだっただろうね」
きっと自分に自身がないわけじゃないのだ。俺のことを第一に想ってくれているからこその発言なのだろう。
「そんな未来もあっただろうなぁ。それもそれで楽しそうだ」
「…………っ」
びくり、彼女の肩が小さく震える。
「でもさ、俺はこの生活を手放したくないよ。初めてこの街に訪れたとき、瓦礫の中で泣いてるフレイヤを見て、『ああ、助けなきゃ』って思ったから。それが出来てるこの生活に不満はない。幸せだよ」
それが思いの丈の全て。嘘偽りなく、フレイヤを幸せにしてあげたいという俺の行動原理だ。
それはきっと、これからもずっとずっと変わらない。
「……シロ。ありがと、大好き」
「ん。面と向かって言われると照れるな」
「わたしは口下手だから。せめて一番大事なことだけは、ちゃんと伝えるって決めてるの」
そうか。そう言えばいつだってフレイヤはそうだった。誰よりも真っ直ぐに気持ちを伝えてくれていた。
「ふふ……。ねえ、今夜は久々にがんばっちゃおっか……?」
じりじりと詰め寄ってくるフレイヤ。肩と肩が触れる距離まで近づく。思わず慌てて上体を倒して彼女の接近から逃れようとしてしまう。
上目遣いで俺の顔を見つめてくる仕草が妙に艶めかしい。
「はぁ!? な、なにをだ!」
「あはは……冗談だよ。シロをからかうのおもしろーい」
「あ、あのなぁ! そういうの良くな――」
そう抗議を言いかけた口を人差し指で抑えられる。不覚にもフレイヤに大人っぽさを感じてどきりとしてしまった。
「……わたし、決めたよ。ルミエールお姉さんの所、行こう。行っていろんな話聞こう。二人っきりの暮らしはぜんぶ終わった後でもできる……から……」
肩に掛かる彼女の体重。体温の高い彼女ならではの温かさが伝わってくる。どうやら疲れて眠ってしまったようだ。騒がしかった室内が一転、フレイヤの寝息だけが規則的に聞こえてくる。
触れた彼女の体は、余りにも軽くて、今にも壊れてしまいそうで。ならば何としても護ってやらなくちゃいけないと改めて心に決める。
「――俺は、フレイヤに喜んでほしいから、早く街を元通りにしてあげたいんだ」
先程遮られた言葉の続き。
それはもしかしたら傲慢なのかもしれない。二人きりの世界を壊したくないという、彼女の中で渦巻く淡い気持ちを握りつぶすようなおこがましさだ。
自分の気持ちに上手く折り合いをつけた彼女の安らかな寝顔を見てそう思う。
そっと彼女の体をベッドに寝かせ、毛布を掛けてやる。
すぅすぅと可愛らしい寝息は乱れることなくなおも続く。余程疲れていたんだな。
「あー……俺もそろそろ寝るか」
明日も早いだろうし。
何より、フレイヤの穏やかな寝顔を見てたらこっちまで眠くなってしまった。
フレイヤから感じるぽかぽかとした陽気のような温かさが心地いい。優しく包み込んでくれるような感覚。いつもそうだったな……。あの旅の中でもフレイヤは俺にとってのひだまりみたいな、そんな存在だった。彼女と一緒だったから折れることなく何度でも立ち上がれたんだ。
あぁ……これからやってくる季節も、フレイヤとずっとこうしてくっついてたら寒くないかも……な……。
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「……おはよ」
「……んぉ、おはよう。近いな。びっくりした」
「シロが全然起きないんだもん」
エプロン姿のフレイヤ。ぱちぱちと油が弾ける音が下の階から聞こえる。
どうやら準備はすでに整っていて、フレイヤからしたら、あとは俺が食卓に着けさえすればいつでも朝食が始められるといった様子だ。
ああ、もうそんな時間かと、ぼさぼさな頭を掻きながら起き上がる。
「ん、いい天気だな。だったら今日は魔獣対策として外壁の建造でも進めるか」
「……そうだね、今日も一日がんばろう」
すっかり喧嘩のことなんて忘れてしまっていることに気が付いて、つい笑ってしまう。
それにつられたのか、フレイヤもわずかに笑みをこぼした。
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食後、フレイヤが唐突に家の外へと出ていった。
どうしたのだろう……? まだ洗濯する時間にしては早いような。
「……あ、そうだ。シロ、ちょっと庭に来てよ」
ちょいちょい、庭にて手を招くフレイヤ。
「どうした? 変な虫でも出たか?」
「違うよ……。でもきっと見たらびっくりする。ほら」
言いつつ、フレイヤが指さす先。
そこには一輪の花が咲いていた。いつかフレイヤにもらった指輪に刻印されていたのと同じ花。小ぶりで頼りないが、大きな意味を持っている。
土壌が、回復しつつある。一度は焦土と化したこの街に差し込んだ希望の光。土が良ければ作物もよく育つ。そして豊穣はやがて人を呼ぶだろう。この一年は決して無駄ではなかった。再建の兆しが
「ね? 綺麗でしょ?」
青空みたいに晴れやかな笑顔。
けれどもフレイヤとしては純粋に花が咲いて嬉しいといった様子だ。
そうだな、喜ぶのはまだ早いのかもしれない。今回のように互いの意見をぶつけ合う日も、また訪れるだろう。
今はまだ目先の小さな幸せを喜ぼう。
「増えるといいな……っ! 増えるよね……っ!?」
「そうだな、寒期を乗り越えれば庭先が賑やかになりそうだ。……見てみたいなぁ、そんな景色」
心待ちにしよう。彼女と、この街で。
いつか、いつかこの庭に一面の花が咲き乱れる日が来るのを。
フレイヤエンディングは絶対こうしたい!って決めてました。おそらく過去一番黄昏チックなお話にできたのではないでしょうか。他三人が圧倒的ハッピーエンド!なのに比べて、どこか影を感じるような、でも幸せを残したエンディング(スイートビターエンディングと勝手に呼んでます)になるよう心掛けました。甘いのか苦いのかわかりませんね。いや、きっと苦いから甘さが引き立つのでしょう。
さてさて、フレイヤちゃん本人についてですが、バレバレでしょうけど文句なしで本作一番のお気に入りの子です。前作ラピスの属性を継ぎつつ、下手したら全てを壊してしまいかねないデストロイヤー感を盛ったキャラというのが彼女の評価かな? 平たく言ってしまえば過激派ヤンデレですね。
ああ、この子なら仮にシロが他の子を選んでも略奪するだろうな、と頭を悩ませてくれるいい子です。何気ない顔して家に訪ねてきますけど、きっとその心の中は――。やめておきましょう。
本編ではラグエルのせいで散々な目にあっていますが、きっと普通の村人としてエルメリアで暮らしていたなら良妻賢母を地で行っていたでしょうね。
実はシロの選択後、彼女の行動が今後の展開に大きく関わってきます。
エルメリアに残るのはこのお話だけなので、あとはセトラがギルドを設立するかどうかが大きな分岐点でしょうか。(何とかして次回作に出したいので、あれやこれやと設定を考えてます。もし見かけたら、あ、こいつやりやがったとでも心の中で思ってください)
ちなみに明確なキャラ絵があるのは彼女とガブリエルちゃんだけだったり。……と、よくよく考えたら主人公ズとラミエル(人形)もいました。ただ設定まで詳細に描いたのはこの二人だけですね。
使うタイミングが無かったし、もはや落書きに近いから出してないですけど……その辺もいつか昇華出来たらいいなぁー。反省を生かして次回作ではその辺を知り合いの専門の方にお任せします。
では、この辺で。
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