STEP3 魔王様に質問してみよう!
更新分!!
「……暇。こんな何もない空間では飽いてしまうわ。何か楽しませてみろ、勇者よ」
「うわ、超絶我儘。これは魔王軍の皆様に同情するわ」
「ふん、王が高慢で何が悪い。民を試すのも王の役目よ」
「別に俺はミラの民ではないんだけどな。……じゃあお互いに気になることを質問しあうってのはどうだ?」
「む……なぜわらわも答えねばならん」
「嫌か? ならこっちからの質問は魔界事情についてでも良いぞー?」
「いや、そうではなくてだな……なぜこいつは話を聞かないのだ……。本当にあいつの様ではないか……」
「ん? どした? もしかして恥ずかしいのか?」
「そ、そんなことないわ!! ふん、どんな質問でも答えてやろう。特別だぞ」
「じゃあこっちから行くか! Q1.『ミラって何歳?』」
「な……! なんて情緒の無い……」
「割と前から気になってたんだよな。ほら、見た目はちんちくりんだから」
「…………自殺願望でもあるのか? お姉さんが見届けてやろうか?」
「ない! ないです!! ミラお姉様の質問に移ってもいいです! ハイ!!」
「そうだな……、そ、その……人間界は楽しい場所か……?」
「へぇ、意外と興味あるんだな」
「ちち、違う!! その……なんだ……えっと……そう! 妹、妹が人間界に興味を持っててだな!!」
「『妹が』ねぇ……」
「なんだその目はっ!!」
「いや~? まぁ、場所によって善し悪しがあるけど良い所ではあるかな。魔界と比べて自然は豊かだし、街は賑やかだし」
「ふふん、確かに自然では劣るが、魔界の市場だって賑わっておるぞ!」
「そうじゃなくて。雰囲気が、っていうと説明が難しいけど……魔界と違って人間界の街は娯楽が多いんだ。ほら、魔界って結構機能的だからいまいち想像しにくいだろうけど」
「娯楽……? なぜそのようなものが……」
「これから多分争いは収まっていく。だから戦い以外の拠り所を見つけていかなきゃいけないんだよ」
「争いの代わりに見つける……なんだか楽しそうな響きではあるな」
「お、気になってきたか?」
「ほ、ほんの少しだけどなっ!!」
「――行けるといいな」
「え?」
「いつか、魔族も何の躊躇いも無く人間の街へ」
「……うん…………。そう、なるといい……と思う」
「まぁ、俺らは出られない可能性の方が高いけどな!!」
「…………このっ……!!」
「な、何で切れてんだよ!!?」
↓お知らせ跡地
はい。
まずは、ごめんなさい!!
明日から3日間家を空け、PC・スマートフォンも触れられない状態になり、書く時間がありません。
今週分も仕度やらで7割程度の完成度なので、勝手ながら次週に持ち越しさせて頂きます。
週一ペースを貫きたかったのですが、今回ばかりは駄目でした。
お待たせしてしまって本当にすみません。
来週は今週分も頑張りますので、また読んで頂けたら幸いです。(*‘ω‘ *)
毎話増えていくブックマーク等ありがとうございます。とてもやる気がわいてきます!
一応Twitter → @ragi_hu514(超だんまり中)




