結城代太
ごめんなさい。最後らへん書き直しました。
が、文面がおかしかったら教えて下さい。
世界に突如として出現した謎の生物。鬼。
全身が禍禍しく黒い靄に覆われ、頭には大きく長い二本角。
見た目が伝説上の生物、鬼にそっくりなことから人はそう呼んだ。
鬼は人知を超越した力を持っていた。ただただ破壊と殺戮を繰り返した。人に対してだけ。
鬼が人以外に危害を加えることは一度も無かった。
その鬼の理解不明な行動に人は為す術も無く、次々に死んでいった。
だが人に希望が生まれた。それが神器。
神器は物質であり、現象。何一つ同じものは無かった。
誰もが神器を扱える訳ではなく、男女共に1000名ずつ計2000名だけが扱える特別な力だった。
神器が扱える者を人は『所有者』と呼んだ。
結城代太も所有者の一人だ。
だが、彼は他とは違う。異質だ。彼は鬼と人の間に産まれた。
鬼は人を殺すだけでなく、人を使った生殖行為も行った。犠牲となった人は死ぬか、鬼と人の子を産むかどちらかだった。
代太もそうやって産まれた子だ。だから、少しばかり鬼の力を受け継いだ。鬼から。
彼は人として暮らした。自分が鬼と人の間に産まれた子だと知らずに。
鬼の力が扱えるようになるまで、自分の正体も知らぬままに。人として生きた。
代太の神器は全てを誘う「誘気」。
鬼の力が発現したと同時に神器「誘気」の力も発現した。
代太は「救世主の楽園」で暮らし、鍛えた。
自分は鬼の子だと隠して。
お読み頂ありがとうございます。
次は11/2の更新となる予定です。