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ダーリンダーリン

作者:

「大好き」

ソファに座り雑誌を読む彼の耳元で、囁いた。

「うちはあんたのことめっちゃ好き」

微笑んで告げた。

そうするとちらり、と一瞬だけこちらを見る彼の視線。

すぐにそれは雑誌に戻ってしまうけれど。

「知ってる」

ため息と共に返事が戻る。

私はますます笑みを深くする。

「大好きやよ」

ソファの横から腕を伸ばし、悪戯に彼に抱きつこうとするが。

「やめろ」

ぽすん、と軽く雑誌で頭をはたかれた。

「なんでー」

ソファから立ち上がった彼に恨みがましい視線を送る。

上目遣いに見上げる私に彼はもう一度。

「知ってる」

と応えた。

「だけどオレはそうじゃない」

冷えた眼差し。冷えた口調。

今度は私が

「知ってる」

と返した。笑顔で。

それでも愛する私を許してくれるあなた。

「うちは、大好き。

あんたが過去に何をしてても。

これから何をするとしても。

うちはあんたのこと、大好きよ」

だから傷つかないで、マイダーリン。

世界の全てが君を嫌っても。愛しているわ。

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― 新着の感想 ―
[一言] うーん……愛だ。深い愛を感じます。 それにしても、主人公は彼のどこをそんなに好きなのかが気になる所です。 これからもがんばってください。
2010/05/22 09:49 退会済み
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