巌流島の戦い
我の名前は、佐々木小次郎(78歳)なのだが、何故か宮本武蔵(29歳)の若人に血糖?
いやいや、決闘を持ち掛けられているのだが、なんでこんなに老人をいじめたいのか本当にわからない。
申し訳ない、年なもんで、腰がとか、持病の、、、とか手紙に書いては、送って誤魔化しているのだが。
のんびりと余生を暮らしたいのだが、そうもいかなくなってしまった。
「大変でございます」
慌てた様子で弟子が外から走りこんで来た。
「何をそんなに慌てておる、水を飲んで落ち着け」
のんびりと茶碗に水を入れ手渡す。
「そのようにのんびりするわけにはまいりません、殿から城に参れとのことです」
急ぎ城に向かう中、(なんかやらかした俺)考えもまとまらないまま、殿の前に、、、。
殿から小倉藩の剣術指南役なのに、何故、逃げ腰になっていると、カミナリを落とされてしまった。
これでは、逃げることもできない。
「されば殿、舟島にて、この小次郎、宮本武蔵を打倒してみせます」
強気に発言したことにより殿は、終始ニコニコ顔であった。
弟子にぶつぶつと愚痴を垂らしながら武蔵との対策を考えながら帰路につく。
補足として、舟島とは、後に巌流島と呼ばれる場所である。
仕方がない、、、では10日後の慶長17年4月13日(1612年5月13日)の12時に行うと手紙に記し
弟子に殿と武蔵に届けてくれと手渡した。
対策も考えがつかず、時は過ぎるのは早く5日を過ぎるころには小次郎は「武蔵は、若いのに年配者を敬え」と、ぶつぶつと愚痴を垂れ弟子たちに心配されるようになってしまった。
時は立ち、決闘の前日なのに対策も考えつかず眠れない。
しょうがない、前日だが先に舟島に行き、釣りでもして待っているか。
決闘の朝まで釣りをしていたが1匹も釣れない。
イラつきが頂点になり、全ての性を武蔵に向ける。
その頃、武蔵は「爺さんをいじめないといけないとは」と呟きながら、渡り船に乗り舟島へ向かう。
しかしこの決闘に勝てば、小倉藩からの剣術指南の役が来ると密約がある為、負けるわけにはいかない。
2時間ほど遅れて付けば、爺さんならイラつきミスをするに違いないし、腕の片方でも折れば負けを認めてくれるだろうと安易に考え、刀を使うと殺してしまうかもしれないと考え、船頭から舟の予備の櫂をもらい、木刀になるようになるよう刀で削り始めた。
主君を見つけ給金貰いたい一心であるが、死なないぐらい痛めつければ良いだろうと舟島に向かう。
ちなみに、舟の渡し代金と予備の櫂の代金は船頭に借金した。
時は刻々と過ぎ12時を過ぎ13時になっても武蔵は現れないので、小次郎は「風邪でもひいたのかもしれぬ」と小言でつぶやく。
まったく呑気な爺様だ。
武蔵のほうも舟の上で、飽きて帰っていてくんねーかなとか考える始末である。
実は、この二人,心配性で人を傷付けることは信条としないが無職の武蔵は、食費にも困る貧乏生活をしていた。
14時になろうとしたころ舟島にいた小次郎は、小さな船を見つけ、かの有名な巌流島の戦いが始まってしまうのであった。
あの刀の鞘を投げる小次郎の行動を見るや武蔵の「小次郎破れたり生きて戻るには刀を鞘に納めるのにそれを投げ捨てるとは」と捲し立て動揺を誘う。
「なるほど、そういう考えもあったか、年寄りだから荷物をもちたくなかった」と話す小次郎に
逆に動揺してしまう武蔵がいた。
時がたつにつれ、体力の差が出始め足がもつれた小次郎の頭に武蔵の櫂を削った木刀が当たり小次郎は
生涯を終えたのであった。
小次郎が気が付き、起き上がる。
目の前は白一色の世界に光の塊?その塊が近ずくにつれ、人のような形になっていく。
人のような形の光の塊は「我は神人、、、人の子、、いや、爺さんよ、、そなたは、まだ死ぬはずではなかったはずなのだが?なぜに常世の世界にいるのだ?」と尋ねてきやがる。
「武蔵に負けたからであろう」
頭に木の塊ともいえる木刀の一撃を食らったのが、記憶の片隅にある。
小次郎は、あっけらかんと神人なるものに話した。
「おかしなこともあるものだ。本来この決闘はこの世界ではおこらず、宮本武蔵と佐々木小次郎とで力を合わせ、新しい流派の巌流二天一流ができるはずであったのに・・・」
神人は、頭らしいところを捻っている。
少しの間考えていたようだが、神人はこう切り出した。
「元の世界に戻すことは、そのほうの体は火葬され無くなってしまったし、あったとしても頭蓋骨が木端微塵の肉体に戻すのも意味がない」
「そりゃそうだ、そんな頭が木端微塵なんて怪談でしかない」
小次郎は、眉をひそめながらつぶやく。
「我の力では、過去に戻すことは出来ぬが未来へ転生させることが出来る。死ぬ予定ではなかったはずなのに死んでしまった詫びとして、今まで記憶もそのままで転生するというのはどうであろう」
神人が提案してきた。
「もう一つ願いがあるのだが」
小次郎が口出しすると神人は眉間にしわを寄せたように少し不機嫌に応えた。
「これ以上の恩恵をのぞむのか?」
「頼む、転生後の世界で今までの出会った人と出会った場合、それが誰の生まれ変わりかを知りたい」
神人は溜息をついているようにみえたが、
「わかった、その願いかなえてやろう」
こうして小次郎は西暦1999年の日本のある夫婦の長男として転生をはたすことになる。
転生の際、小次郎は小さなひかりの粒になったのだが神人は「これでまた遊戯ができる」と
つぶやくのであった。
パソコンの入力が遅く文章にするのが苦手な為、パソコンの練習をかねています。
稚拙な物語になってしまいますが、少しずつ投稿をしていきたいと思います。
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