『黄泉津姫。』より
『黄泉津姫。』あらすじ
『月の末裔』次世代の物語。『Darkness~やがてキュウになる』の、形を変えた続編でもある。
太古の息吹が未だに残る町・小波で生まれ育った結木さくやは、不思議と隣り合って暮らしてきた。
血に潜む力により、将来の伴侶と共有する夢を見るようになった彼女のそばへ、父の古い知り合いからの伝手で、一人の青年がやってくる。
その人は少年時代、『Darkness』と呼ばれている不浄のモノを師匠である能力者と共に浄化した経歴を持っていた。
彼の名は九条円。
勤め先の病院で不幸な事件に巻き込まれ、心身ともに傷を負った彼は、小波へ療養半分のリハビリに来たのだが……。
恋しい人に『ヤンデレのストーカー』認識されて疎まれている、斉木千佳の気持ちで一句。
露と共に 払われ落つる 君恋し
(つゆとともに はらわれおつる きみこいし)
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公式企画「俳人・歌人になろう!2023」参加作品です。
▼小説家になろう 公式企画サイト
https://syosetu.com/event/haikutanka2023/
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『黄泉津姫。』はある意味お遊び要素の強い、現在連載中のお話です。
完結した物語のその後って、作者ならある程度は妄想?しているものですが。
思い入れのあるキャラのその後を、今回どうしても書いてみたくなり(作者のわがままで)見切り発車で書き始めたのが当作品です。
主要登場人物のほとんどが旧作に出てくる(作者にとって馴染みの)キャラですが、結木家の子供たちと『斉木千佳』は当作初出のキャラです。
彼女は思い込みの強い、迷惑なキャラではありますが。
その報われない哀しい恋に、憐れみを持っていただけると幸いです。