『Darkness~やがてキュウになる』より
『Darkness~やがてキュウになる』あらすじ
この世の必要悪的存在・【dark】。
その【dark】の超過を抑制・管理するシステム【秩序】の端末ともいえる存在が【管理者・ゼロ】。
【dark】の自浄作用として顕現する【eraser】は、ゼロが管理するのがこの世の理である。
これは、とある場所での【dark】と【eraser】の因縁の物語であり……恋未満の、切ない青春の物語でもある。
宵闇や 地平に澱む 血赤色
(よいやみや ちへいによどむ ちあかいろ)
-----------------------------------------------------------
公式企画「俳人・歌人になろう!2023」参加作品です。
▼小説家になろう 公式企画サイト
https://syosetu.com/event/haikutanka2023/
-----------------------------------------------------------
この作品は読者によっては嫌悪が勝つであろう、癖の強い、SF要素のある作品です。
主人公たちの最終ミッションは『世界の破滅を防ぐこと』という、壮大な設定のお話なのですが。
結局描いているのは、かなり胸糞な家庭内の闇……です。
この句では、ラスボスである【Darkness】へとならざるを得なかった幸恵(エチサ)の、哀しくも虚無的な気持ちを詠みました。