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詩❲情景❳

月は夜をこえて

作者: 日浦海里

地平線から延びる白のスクロールが

女郎花の色を帯びたかと思うと

水色の空へと繋がっていく


淡い白と黄色の筋を残して

縦に伸びた半月が

宇宙の向こう側に飛び立つように

まっすぐまっすぐ昇っていく


あの青はやがて紫紺を色濃く帯びて

漆黒の黒と輝く白に変わってくのだろう


その中を命を乗せた半分の月は

誰もがそこを目指せるようにと

真っ白い光を放ちながら

夜の海を渡ってくのだろう


それはいつか夜を超え

星々の輝く銀の河を超え

永遠の昼のような光の渦をも乗り越えて

果てへ 果てへ


遥か時の彼方まで

命を乗せてどこまでも


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― 新着の感想 ―
[良い点] 今丁度、半月で、明るい時間から昇っていますよね。そこからこの詩がスタートしているのかなと思い読ませていただきました。 白く黄色い光の月。神々しくて命を宿しているかのようですよね。空が昼から…
[良い点]  >果てへ 果てへ  このフレーズが、宇宙の深遠、遥かな時の彼方までもを意識させるようで、とてもいいなぁと思いました。
[良い点]  命を乗せた月の船。  どこへ向かい、何を導くのか。  語られぬ分だけ想像が膨らみます。  文字少なめの絵本のよう。 [一言]  昼の月は仄白く。来るというより行くという感じがするよ…
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