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夏の少年

作者: 田中浩一


猟奇的な夏のあの頃

いつも誰彼、敵を創っては

絡んでいた


喧嘩なんて強くもない

ドスの効かない甲高い声

ちいさな背丈はいつも見下されて


弱いもの同士

「お前なかなか強いな」

そんな言葉で慰めあった


「もう喧嘩も卒業だ」

ひとり去りふたり去り・・・


手持ちぶたさの弄ぶ時間

「暇そうね。喧嘩相手がいないの?」

今思えば

あの時の君と出逢えなければきっと

今頃はニュースで騒がれていたな


傷つけるより

慈しみ合う

思い合う

いつも君に想いを巡らして

君に逢う時間までを

「ちゃんとふたり

逢えますように」と願う


一分一秒が無駄にできなくて

寝ても醒めても

君の姿と声が聞こえる


「私もそうよ」

その一言でもう

ノックアウト


「これからもそばにいてくれますか?」

ある日のプロポーズ

実はふたり出逢った日

「はい」

結実した最初で最後の恋

これからもずっとずっと


「2019年6月23日」



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