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第8話 朝食での寒気

 翌日、ベットをハプルに譲りソファで寝ていた俺は、くつろぐ彼女と違って意外と早くに目が覚めた。彼女を起こさないようにそおっと部屋から出た。朝食までに時間があったので、城の庭を歩き回ることにした。



 すると、王様の部屋の窓の外にやって来た。ふとその窓から中に王様とその娘であるスワームの姿を見かけた。興味本位でその様子を覗いてみると、何やら二人で話をしているようだった。



 そしてそれを聞いたスワームは、どこかうつむいた表情をしているようだった。俺は、そこでは何もしないもののライトノベルの方に書いていたストーリーの中に、一つ思い当たることがあった。正直これが当たって欲しくはなかったが・・・



____________________



 その後朝食の時間になり、俺は事前に言われていた会食の場に足を運んだ。そこには既に起きて朝の支度を済ませていたハプル、そしてさっきの会話からうつむいたままのスワームが先に席に着いていた。



 「よお、起きてたのか。」

 「どうも・・・」



 ハプルは昨日の事をまだ許していないようで、返事は素っ気なくしていた。次に俺はまた顔を目の前にして緊張しながらもスワームにも挨拶をする。



 「ス、スワームも、おはよう・・・」

 「キモっ・・・」



 後で聞いた話だとこの時の俺は随分と気持ちの悪い顔をしていたようだが、全く気付かないままに用意されていた席に座った。そして少し遅れて入ってきた王様が一番奥の大きな椅子に座った。



 スワームがいたことからなんとなく予想していたが、一国の王様と食事をすることになるということでスワームと接するのとは違った緊張感が走った。なんで赤の他人の俺とハプルまで食事に誘われたのは、昨日の事に繋がる報告があったらしい。



 「いやあ、君達には本当に助けられたよ、ありがとう!!」



 意気揚々と楽しそうにいう王様に、ハプルは静かな様子でクールに答えた。



 「いいえ、たまたま見かけましたので、困っている人を助けるのは、『騎士』として当然です。」

 「ハハハ! 流石は『ベーガ家』のご令嬢だ。しっかりとしているな。」

 『ベーガ家? 何か聞き覚えがあるような・・・』



 俺はその名字をどこで聞いたか考えていると、王様は話の本題に入った。



 「さて、今回ここに来て貰った理由は二つある。」

 「「二つ?」」



 当然ながら俺はここで言われる内容を知っていたのだが、話の展開上初めて知るふりをした。ハプルの方は天然で首を傾げているようだ。



 「そう、まず一つは昨日のお礼の一端だ。そしてもう一つは、君達に頼みがあってね・・・」

 「「頼み?」」

 「スワームの護衛をして欲しい。」

 「姫様の、ですか? しかし、城から出なければ安全では・・・」



 ハプルがそう返すと、王様は苦い顔をしながらこう言う。



 「それがそうしようにも、今日彼女には大事な用事があるんだ。」

 「それは?」

 『やっぱイヤなストーリーもそのまま来るか・・・』




 「・ ・ ・ 隣国の王子との『お見合い』だ。」



 分かっていたが、俺の体に寒気が走った。



セカンド「前回妹もああ言っていましたので、『ブックマーク』と『評価』、どうかお願いしますわ。」



イグル「前回と無理矢理つなげるな!!」




『魔王子フレンド~私と異世界の赤鬼さん~』もよろしくお願いします!!

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